私は、軽度の近親交配を行いそれに異血を咬ませ選手鳩を作っています。
*軽度の近親とは、直仔×孫の繰り返しを指します*
直仔×孫は選手鳩と種鳩の兼用配合なので小規模鳩舎には、うってつけです。この際の注意点は、近親にする個体の配合相手を必ず変えることです。
**近親基礎個体だけの近親系を作るのですから他の配合個体の近親に成らないようにする**
更に、遺伝は、♀→♂→♀→♂→♀→・・・と遺伝するようです。
その1
近親基礎個体を♀とすると、直仔の♂と孫(♀→♂→♀の孫)の♀を配合して出来た♀に直仔の♂を配合し♀を残し異血と配合します。
**直仔 ×(直仔×孫)の♀に異血の♂を配合し飛ばします。**
**直仔×孫 & 直仔×(直仔×孫)も選手として立派に活躍します**
こう考えると近親基礎個体の配合相手は何でも良いようですが、出来れば近親に成っていない鳩で「飛び筋」・「近親個体の目と逆の目:柿目と銀目」であればベストです。
では、近親基礎個体に配合するする♀はどの様に作れば良いのでしょう?これは運&感が大切です!出来れば固定された血統の翔歴の良い♂を購入し、自鳩舎で活躍(鳩舎内の活躍で結構です)の♀を配合します。そしてとにかく飛ばすだけです。何とか連合会優勝を取りましょう!出来れば総合シングルを取りましょう!
**大切なのは配合用の自鳩舎活躍の♀です。この活躍のレベルを何代かで上げましょう**
その2
直仔 ×(直仔×孫)は最低でも3年かかります。そんな時間が無いと言う人は、自鳩舎活躍の♂から近親系を作りましょう。近親基礎個体の♂の直仔×直仔(これなら上手いことやれば1年で出来ます)に異血の♀を配合するのです。(この時の近親基礎個体♂の配合個体は近親に成っていない鳩で「飛び筋」・「近親個体の目と逆の目:柿目と銀目」であればベストです)
**ただし、この方法は自鳩舎での活躍鳩を多く織り込めないため運が必要に成ります**
その3
ここで、上記で上げた方法をダブルで実施!
♂の近親基礎個体の(直仔×直仔)の♂に、♂の近親基礎個体の♀の直仔を配合し種鳩とします。(2年で完成します)**自鳩舎での♀活躍鳩を2年間:3羽織り込む事が出来ます**
その4
上記で作出した近親種鳩に異血を配合して飛ばしますが、その(近親種鳩×異血)に再度、異血を配合すると更に飛ぶような気がします。そしてその飛んだ鳩「(近親種鳩×異血)×異血」に近親種鳩を戻し配合し、また選手兼種鳩を作出します。
その5
近親交配のタブーもあります!気を付けてください。近親基礎個体の♀の直仔×直仔(いくら配合相手を変えていても良い鳩の出来る確率は皆無です)と言うことは、全兄弟掛けは最悪です!また近親基礎個体の♀の親子掛け(直仔×自身)も良い鳩になりません。緩い近親ではないのですが近親基礎個体の♂の親子掛け(自身×直仔)は成功例が多くあります。ただし、選手として大成した例は皆無です。
その6
きつい近親の成功例は、近親基礎個体の♂の(自身×直仔)×直仔です。近親基礎個体の♀の直仔×(直仔×自身)は最悪です!このように考えるときつい近親は近親基礎個体を♂にすると成功の可能性は有りますが、♀にすると厳しく成ってしまいます。飛び筋の一族を作るとき基礎鳩を♀にした方が当たる確率は高いようですが、飛び筋ファミリーとしての威力は近親に強いこともあって♂の基礎鳩の方が遙かに大きいモノに成ります。
その7
<お薦めの近親交配例>**赤い字の流れが基本の遺伝の流れ**
♂配合個体(異血)
♂近親基礎個体の♀の直仔
♀近親基礎個体の♀
♀近親基礎個体の♀の
(直仔×孫)×直仔
♂近親基礎個体の♀の直仔
♀近親基礎個体の♀の直仔×孫
♀近親基礎個体の♀の孫
♂近親基礎個体の♂の直仔
♂近親基礎個体の♂の直仔×直仔
♀近親基礎個体の♂の直仔
♂近親基礎個体の♂の
(直仔×直仔)×直仔
♂近親基礎個体の♂
♀近親基礎個体の♂の直仔
♀配合個体(異血)