パンダクラブ北海道通信〔2001年6月号〕
2001年5月31日発信:パンダクラブ北海道
〒064-0823中央区北3条西26丁目1-12-303
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801 事務局 長屋 隆夫
☆ 6月からの予定 ☆ 6月16日(土)〜17日(日)江別環境広場'01 [野幌公民館:午前9時〜午後4時半] 6月24日(日)自然観察会 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 7月15日(日)自然観察会 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 |
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
☆野幌自然観察会について☆
春の野幌森林公園は花の観察に最適の季節です。観察会を下記の日程で行います。参加無料。小雨程度なら決行ですが、悪天候の場合は次の祝日か日曜日に延期します。
・日時: 2001年6月24日(日)と7月15日(日)
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
・持ち物:弁当、長靴、コンパス、メモ帳、双眼鏡やカメラ、防寒具や雨具、時計
☆江別環境広場2001のご案内☆
第11回目となる江別環境広場に、今年もパンダクラブ北海道も展示参加します。この行事は、江別市で活動している環境に関わる約15団体の発表展示の場です。
特に今年は、『土と食を見なおし健康と環境を考える』というメインテーマに様々なイベントが計画されています。是非お出でください。
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・4月15日(日)天気:晴れ時々曇り
ポカポカと暖かな春らしい陽射しに恵まれ、フクジュソウやフキノトウが満開で、足元に残る雪も長靴を履いていたので気になりませんでした。
小鳥たちの囀りも一斉に力強く聞こえてきました。あと1週間から10日もすると主要な夏鳥たちもやってくるでしょう。
今回も馬のトレッキングをしている人に出会いました。馬糞には気を付けましょう。
・5月20日(日)天気:晴れ
新緑の候、若葉の候とでも言うのでしょう。この日の観察会はそれは花々、特に白い花の方のオオバナノエンレイソウとか、緑がとても珍しいグリーン色のニリンソウが素晴らしかったです。私はカメラと言っても一般的な物しか持っていませんが、それでもカメラに収めたい(obtainまたはget)と思う程に素晴らしかったのです。
ちょっとしたハプニング、長屋隆夫氏のフィルム切れでした。アハハ・・・。
今日のこの日は長屋家族と同行させてもらいましたが、こんなに久々にのんびりと観察出来たことにお礼申し上げたい程でした。
一言「花のような純粋に力強く生きていけたらと思っています。」 (藤森章子)
種 名 |
4月15日 |
5月20日 |
種 名 |
4月15日 |
5月20日 |
〔野鳥・動物〕 |
|
〔植物〕早春 |
|
|
|
トビ | ○ |
オオカメノキ | 花 |
||
ミヤマカケス | ○ |
ホオノキ | 蕾 |
||
ヒヨドリ | ○ |
○ |
フッキソウ | 葉 |
|
ハシブトガラ | ○ |
○ |
フクジュソウ | 花 |
|
ヒガラ | ○ |
アキタブキ | 花 |
種 |
|
シジュウカラ | ○ |
○ |
エンレイソウ | 葉 |
|
キジバト | ○ |
○ |
アケボノシュスラン | 実 |
|
ゴジュウカラ | ○ |
ナニワズ | 花 |
||
アカゲラ | ○ |
○ |
オオウバユリ | 葉 |
|
ヤマゲラ | ○ |
エゾエンゴサク | 花 |
||
ウソ | ○ |
マイヅルソウ | 花 |
||
センダイムシクイ | ○ |
ハコベ | 花 |
||
ウグイス | ○ |
ノミノフスマ | 花 |
||
アオジ | ○ |
セイトウソウ | 花 |
||
コルリ | ○ |
コウライテンナンショウ | 花 |
||
オオルリ | ○ |
ホウチャクソウ | 花 |
||
エゾハルゼミ | ○ |
ニリンソウ | 花 |
||
ミヤマエンレイソウ | 花 |
||||
〔植物〕早春 |
|
|
オオバナノエンレイソウ | 花 |
|
ツクバネソウ | 花 |
オオアマドコロ | 花 |
||
クルマバツクバネソウ | 花 |
クルマバソウ | 花 |
||
ツルシキミ | 花 |
ツボスミレ | 花 |
||
ネコノメソウ | 花 |
タチツボスミレ | 花 |
||
ルイヨウボタン | 花 |
フデリンドウ | 花 |
||
ユキザサ | 蕾 |
チゴユリ | 花 |
☆春のパンダ募金は大賑わい☆
去る5月5日の子どもの日に、毎年恒例、春のパンダ募金を行いました。この日は春らしい晴れ間の時間帯が多く、サクラの花も七部咲きとのことで、大変な人出。駐車場は朝8時15分に開門するとすぐに満車となり2時間待ちの看板が立ちました。ただ、気温が思ったより低いため、日陰では肌寒いくらいだったため、パンダの着ぐるみの中がちょうど温かく感じました。
今回からボランティア情報誌「ボラナビ」に募金ボランティア募集の呼びかけを載せてもらいましたので、2人の女子学生、小山内さんと久保田さんが始めて参加してくれました。また、新会員の原島和子さんも初参加して、人数に余裕ができたため、午前中だけでしたが、西門にも小パンダと数人を派遣しました。
バスが到着するたびに「パンダだ!パンダだ!」とどっと来場者が押し寄せてきました。 昼食の選手交代をスムーズに行うため、午後には2体のパンダは正門に集結。子どもたちに愛嬌を振りまいていました。
募金の合計金額は、3万人を越える人出に恵まれて53,833円が集まる大成功。これにより、昭和57年11月3日以来の募金額の合計は1,878,496円となりました。着ぐるみのクリーニング代金を引いて48,636円をWWFJに送金しました。
今回募金に参加していただいた2人のボランティアさん,原島さん,松山さん,今村さん,矢萩家5人,長屋家7人の皆さん、お忙しい中を大変ご苦労さまでした。
3月3日(土)かでる2・7大会議室で開催されたシンポジウムに参加しました。はじめは、梅沢俊さんのスライド会というので気軽な気持ちで行きましたが、このような会と知り、ちょっとしり込みしていますと、次々に大勢詰めかけます。私と夫はそれに圧倒され会場に入りました。300人が精一杯の所へ600人以上となり、会場から溢れた人は廊下の戸を開け、後ろは立ち見の人々でした。私たちは200番前で椅子に座ることが出来ました。
午後1時半、高畑実行委員長の挨拶の後、「日高山脈の自然の素晴らしさ」として北大地球研の小野有五さんは、「開発されていないことがマイナスだったのが20世紀で、21世紀は開発されていないことが貴重な財産になる。その意味では、あの清流日本一の札内川渓谷に巨大なダムを造ってしまった過ちは大きい。いつの日かこのダムを壊し再び札内清流を取り戻したい。これが私の夢である。」と話され、すぐ近くの大樹町に住んでいた頃に、その清流を目にしていた私は、ダムが造られることに心を痛めていたものです。 続いて「一緒に考えてみませんか日高の道路」という道自然保護協会会長の俵浩三さんの講演では、「日高横断道路はこれ以上続けるべきでない。開発の目的は失われた。公共事業見直しが進む中、原始の自然を傷つけるべきではない。日高の静内町と十勝の中札内村を結ぶ道道日高横断道は1999年度までに420億円の巨費を投じたが、難工事で完成のめどが立っていない。この間に樹海ロードと天馬街道が全通し、その必要性は薄れた。孫子の代まで借金を残すだけということになる。」と切々と話され、満場の人は同感しました。
最後にスライド「見せます魅せられます日高の山々」と題して植物写真家梅沢俊さんの出番。初めて使われる中型のスライド映写機で、まず陽光に輝く日高山脈を北から南端の襟裳岬まで、次々と映し出されました。懐の深い日高の山並みは誰でもが登ることは出来ない。私も初めて見聞きする山々に魅せられました。次に固有植物ヒダカソウをはじめ、1999年に新種として発表されたヒダカアザミを含む12種を、分布上興味のある植物として12種類ほどの上映の合間に、その花を撮影した時の鬼気迫るエピソードをまじえた梅沢さんの話に、皆じっと聞き入り小さな感嘆の声が時々あがりました。
☆ 大沢口に自然ふれあい交流館が開館
☆
このたび道立自然公園野幌森林公園内の大沢口に自然ふれあい交流館が4月28日に開館しました。ここでは、森林内の自然に関する情報提供をはじめ、自然に関する展示や観察会・自然学習会などの行事が開かれるそうです。
☆ 中古の拡声器を譲ってください! ☆
いつもパンダ募金の時には、円山動物園の前に立って「絶滅の危機に瀕している世界の野生動植物を救うため、募金にご協力をお願いします!」と大声で呼びかけています。
でもすぐに声がかすれてしまうので、渡辺紀久雄さんの奥さんに吹き込んでいただいたエンドレステープをカラオケセットで流していますが、いかんせん音量が不足します。
そこで電池式拡声器(メガホン)の中古品を使って来ましたが、とうとう壊れてしまったため、レンタル屋さんで借りてきます。このレンタル料金が1泊2日で約3,000円と高額のため、パンダクラブの財政を圧迫しています。
そこで皆さんにお願いです。ぜひ譲って下さい。どなたか拡声器の中古品をお持ちではありませんか。あるいは、学校や公民館の使い古しが眠っていませんか。その他どこかの中古屋さんに展示してあるのを見たことのある方は、いらっしゃいませんか。次回10月までに入手したいので、よろしくお願いします。
<事務局>