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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2001年11月30日 E-Mail版 No.5
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○12月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○パンダ募金は秋風が爽やか
○カレンダーをプレゼント
 〜オンライン会員について
 〜E-Mail版えとぴりか
○有機農業で北海道を救う

 


 

☆ 12月からの予定 ☆
 12月15日(土)第5回フォ−ラム野幌の森「森の中の道を考える」〔かでる2・7〕 
 [10時〜15時:札幌円山動物園正門]
 
12月16日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
  1月27日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
[自然観察会について]
 そろそろ森林公園は冬の真っ只中となりました。この季節こそ野鳥観察にピッタリ。
小雪程度は決行ですが、悪天候の場合は次の祝日か日曜日に延期します。参加無料。
・日時:12月16日(日)1月27日(日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
・持ち物:弁当、長靴、コンパス、メモ帳、双眼鏡やカメラ、防寒具や雨具、時計、歩くスキーかカンジキ
 
[ 第5回フォーラム野幌の森「森の中の道を考える」 〜都市林としての野幌の森〜]
 自然公園における「ひとの自然利用と道路」の在り方及び森の保全について。
・ 日 時:12月15日(土)午後1時15分〜午後 4時
・ 場 所:かでる2・7 710会議室 〔札幌市中央区北2条西7丁目〕
・ 内 容:報告〜農道計画中止まで 五十嵐敏文氏(フォ−ラム野幌の森代表)
       講演〜「森の中の道を考える」石城謙吉氏(北海道大学名誉教授)
・ 参加料:無料(資料代¥200)

 


 

月例自然観察会報告in 野幌

・10月21日(日)天気:曇り一時晴れ

 落ち葉の降り積もった遊歩道に足を踏み入れると、カサカサと爽やかな音がしました。大人6人だけの観察会でしたが、紅葉の色合いを楽しみながら歩くうちに、雪虫がたくさん寄ってきました。もう冬はそこまで来ていることを感じ、お喋りには花が咲きました。 少しでも綺麗な森林公園を楽しむために、空き缶やゴミを拾い集めて帰りました。

・11月18日(日)天気:曇り一時雪

 肌寒い曇り空から小雪やあられが降り落ちて来て、もうすっかり冬です。木々は葉を落として、小鳥の観察には適した時期となりました。
 ウスタビガのまゆがミズナラの枝にぶら下がっていました。
 来月は歩くスキーが必要かもしれません。運動不足解消にも是非ご参加ください。

 

種   名

10月21日

11月18日

種   名

10月21日

11月18日

〔野鳥・動物〕      〔植物〕 秋〜初冬    
トビ   

オオカメノキ

冬芽

 
ミヤマカケス

ホオノキ

赤実

 

ヒヨドリ

シナノキ

種子

 
ハシブトガラ  

オオバボダイジュ

種子

 
ヤマガラ  

フッキソウ

白実

白実

シマエナガ

  オオウバユリ

種子

 
ゴジュウカラ  

ヤマモミジ

紅葉

 
ウソ

  マイヅルソウ

赤実

 
ツグミ

ツルリンドウ

赤実

赤実

アカゲラ  

コウライテンナンショウ

赤実

 
コゲラ

ホウチャクソウ

黒実

 
オオアカゲラ  

トチバニンジン

赤実

 
キタキバシリ  

ユウゼンギク

 
エゾリス     エゾノコンギク

 
キタキツネ     クサギ

 
      ツルシキミ  

赤実

      ハイイヌツゲ  

 

パンダ募金は秋風が爽やか

去る10月8日の月曜日に、恒例の秋のパンダ募金を行いました。この日の天候はまずまずで、暑くもなく寒くもない絶好の募金日和でした。

体育の日がハッピーマンデーで8日になったため、本来は7日の日曜を本番、8日を予備日と予定していましたが、参加者の都合により変更となって、8日の一日だけで予備日は設けられませんでした。

 この日のテレビはアメリカのアフガニスタン空爆という大事件を報じていて、そんな物騒な時代に募金してくれる人が減るのではないかと心配になりました。

 そんな朝2本の電話があり、拡声器を持ってきてくれるはずの種市さんが、風邪でダウンとのこと。矢萩さん一家も無理という知らせ。これも空爆の影響かなとは考えすぎ。

 さて10時に近づいたため、呼びかけ用テープのアンプスイッチを入れたのですが動きません。電池が切れたと思って、単一乾電池10本を買いに、坂の下のドラッグストアまで走りました。

 しかし、これでOKと再度アンプのスイッチを入れても、間延びした音が出ては直ぐにストップします。10年以上使ってきた、8トラックのカラオケアンプですから、寿命が来ても仕方ないかとあきらめて、結局機械に頼らず、肉声で最後まで呼びかけることになりました。

 募金合計金額は17,180円が集まりました。これにより昭和57年11月3日以来の募金額の合計は 1,895,676円となりました。去る6月に行われた環境広場での募金を合わせ、着ぐるみのクリーニング代金を引いて13,154円をWWFJに送金しました。

 秋の募金は毎年人出が少ないとは言え、金額としては物足りませんでした。正門をあきらめて、人出の多い西門を中心に呼びかけるべきでした。反省点の多い募金でした。

今回の募金参加者は、長屋家6人,松山さん,今村さんの8名でした。皆さんお忙しい中を、大変ご苦労さまでした。

 

カレンダーをプレゼント

 今年もまたまた、パンダクラブ北海道オリジナルカレンダー(カラーA3版1枚物)を作りました。次年度会費を納入していただいた方先着30名様に、この池田亨嘉氏の写真による2002年版カレンダーをプレゼントさせていただきます。

 なお、パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。パンダクラブ北海道の募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。

〔振り込み先〕 〔年会費〕  
 郵便振替 02780-1-25455 ・家族会員 ¥3,000
 名 義 パンダクラブ北海道 ・個人会員 ¥2,500
  ・ジュニア会員(中学生迄) ¥1,000
  ・オンライン会員 ¥1,000

 写真を撮影された池田さんは、帯広市の百年記念館で長年活躍しておられる学芸員さんです。今回はたくさんの傑作の中から4枚選択させていただきました。本当に有り難うございました。

 

オンライン会員について

 今年度からパンダクラブ北海道の会員制に新しい仕組みが加わりました。それが、このオンライン会員です。この会員には、会報「えとぴりか」は郵送せず、Eメールにて配信いたします。この条件として、パソコンのEメールアドレスをお持ちの方でなければなりません。iモード等の携帯電話のメールには、対応していません。

 そのかわり、郵送料がかからないので年会費は1,000円とさせていただきます。

 近年、パソコンが生活のなかにかなり浸透して来ているようですから、Eメールアドレスをお持ちの方も多いことと思います。

 この機会に、是非オンライン会員になりませんか。

 

〜 E-Mail版えとぴりか 〜

E-Mail えとぴりか

 本年度からの新しい試みであるオンライン会員。実際には、えとぴりかNo.162(3月31日発行)からE-Mail版を配信し始めました。当初はどのような形式で配信したら良いものかと悩みましたが、送受信に若干の時間がかかっても、写真や図などが見やすい形式を取ることにしています。これからしばらくの間は、現在の形式で配信していこうと考えています。

 双方向に同じ情報を共有、送受信するのに最適なインターネット。そんな特徴をを引き出していけたら良いと思っています。

〔撰藻 匡樹〕

 

有機農業で北海道を救う

 今年は北海道の有機農業にとって大きな転換点でした。

 その1つ目としてこの4月から、有機JASマークを表示していないで『有機』と名乗った商品は販売できないことになりました。それは、この品物を作る段階で、有機JAS法に適合した作り方をしているかどうかを、有機認証機関がきっちりと調べて、マークを添付することになったということです。

 だからこれからは消費者も、このマークの有無、つまり認証の有る無しでその品物が本当に有機栽培で作られてきたのかどうかを判断できるようになったのです。

 2つ目として、去る9月1日「北海道有機農業協同組合」が設立されました。その代表理事をやっておられるのが、いつも夏のファミリーキャンプでお世話になっている厚田村の長良幸さんです。以前から無農薬無化学肥料の有機栽培に取り組んで来られ、札幌周辺の有機食品店に野菜などを出荷していました。今回は、道内のそういった有機農業をしている農家が集まって農協を創ったのだそうです。

 もう1つ転換点となったのは、9月に北海道から出荷された牛から問題になった「BSE」いわゆる狂牛病です。これは単に酪農、畜産関係だけでなく、有機農業にも大きな影響をあたえました。

 牛がBSEになる原因として、肉骨粉を牛に餌として与えていたことが問題になりました。このため、農林水産省は国内の肉骨粉はもとより骨粉の流通を停止したのです。輸出入はもちろんのこと、国内での製造、出荷が禁止されました。

 このため、肥料の一つとして重要な骨粉が手に入らなくなったのです。骨粉は有機質肥料の中で最もリン酸分が高く、肥料としてのバランスを考えたとき無くてはならないものです。これが入手できないため、今年の秋に畑に鋤混んで肥やしておく作業が大きく遅れました。

 それだけではありません。一部の有機農家では、契約栽培の作物を出荷している出荷先から契約破棄を言い渡されたと嘆いています。これが風評被害です。そう言えば、レトルトカレーを作っていた食品工場の社長も同じような風評被害で自殺したとの報道がありました。これほど理屈に合わない被害は有りません。

 そもそも、BSEの原因はプリオンというタンパク質が悪性に変化したものと説明されています。つまり、この病原体は細菌やウイルスではないので、感染力がそれほど強いわけではありません。牛や羊などの反芻動物に餌として与えられる中にこの悪性プリオンが存在すると、脳などの神経組織に蓄積して病気になるということです。

 これまで、肉骨粉や骨粉は牛も豚も羊も区別せずに流通していました。また、飼料用と肥料用も原料製造元に大差ないため、肥料用を飼料用に流用する場面を避けるために、肥料用の肉骨粉や骨粉も流通停止にしたのです。

 本来、土に混ぜられた肥料としての肉骨粉や骨粉は、土の中の微生物の餌となって分解されて小さな分子になり、作物の根から吸われるのです。つまり、プリオンなどという高分子のタンパク質のままでは、作物が吸収できるはずもなく、アミノ酸等の有機酸からアンモニア態窒素に分解されて吸収されるわけです。このように、肥料として使われる限りでは、肉骨粉や骨粉も何の問題もないはずなのに、有機栽培農家は大変に困りました。

 消費者は、万が一プリオンの残った肉骨粉が土とともに野菜に付着して収穫したら困るということを心配したのです。

 その後、骨粉の中でも高温高圧で蒸煮して造る蒸製骨粉だけは、11月になってから肥料として使えるように農林水産省から通知が出されました。しかし、出荷停止の期間が長く、まだまだ本来の流通経路が再生していないため、有機栽培農家が満足できる状態にまで流通量は回復していません。

 誤解をおそれずに言うと、先にも書きましたが、プリオンは細菌やウイルスではないので、人間にとってそれほど危険な病原体では無いと思うのです。野菜を買ってきた人も料理の前に水で良く土を洗い流すことで、解決することだと思うのです。それに、人間の脳の中に蓄積する時間(潜伏期間)が長いことも、合わせて考えると恐れるに足らぬ病気であり、むしろもっと危険な病気を心配して、良く洗うことをお勧めします。

 だから、有機農業は飼料として使えない肉骨粉や骨粉を肥料用に上手に使うことができます。このことが解決することで、北海道の農畜産物をスムーズに販売できるし、それが冷え込んでいる北海道経済を救うことにつながるのです。

 おいしい有機農産物をバクバク食べて北海道を救いましょう。

 そして、国内の有機農家を救うにも、こんな風評被害だけは広がってほしくないと思う今日この頃です。

〔文責:長屋〕

 

== 編集後記 ============================================

◇今年は雪が遅いと思っていたら、一日にして一面の銀世界。い
 よいよ冬本番ですね。毎朝通勤途中に見かけるスズメ達は、バード
 テーブルの餌を取りあっています。

◇ 先日、エゾシカを見ました。車道へ飛び出してきたものだから
 ビックリです。よく見たら道路脇に群れがいます。餌を探していた
 のでしょうか。

◇ 都市部に住むスズメも、山に住むエゾシカも、生きることに必
 死ですね。

                                 [撰藻]

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 えとぴりか E-Mail版 No.5(通算No.166)
  発行:パンダクラブ北海道 2001年11月30日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 隆夫 方
       代 表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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