パンダクラブ北海道通信 〔2000年10月号〕
2000年9月30日発信:パンダクラブ北海道 〒064-0823中央区北3条西26丁目1-12-303
代表長屋貞夫 :FAX&TEL (011)384−0801 事務局 長屋
隆夫
*10月からの予定
10月8日か9日『パンダ募金』〔10時〜15時:札幌円山動物園正門〕
10月19日(木)『虹の立つ海〜未来からのうたごえ』:えぽあホール,19時開演:申
10月22日(日)自然観察会〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕 :申
11月19日(日)自然観察会〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕 :申
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※参加申し込みは上記の電話へ
1.〔自然観察会について〕
観察会を下記の日程で行います。森の空気からマイナスイオンを吸収します。
・日時: 10月22日(日)と11月19日(日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場
・持ち物:弁当,歩きやすい服装,長靴,メモ帳
,双眼鏡やカメラ(あれば),雨具
2. 〔パンダ募金のご案内〕
恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数お出でください。
今回も人数さえ集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけますが、集合場所は正門とします。
・場所;札幌市円山動物園 正門前
・日時;10月8日(日) 午前10時〜午後3時
なお、8日が雨天の時は9日(体育の日)に延期します。
・目的;募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。
3.〔月例自然観察会報告 IN 野幌〕
・8月20日(日)天気:曇り時々晴れ
真夏の森の中はひんやり涼しいのですが、ヌカカやスズメバチが出て来るのが厄介です。
この日の野幌は、夏から秋の草花をいっぱい観察しました。
アケボノシュスランはまだ蕾が多く、あと1週間後が見頃でしょう。秋はおとなしい花や草の実ばかりです。夏鳥たちはそろそろ旅支度をして南に帰る時期です。
・9月24日(日)天気:雨
17日の予定でしたが、台風が近づくとの予報から1週間延期したところやっぱり雨の中での観察となりました。森はすっかり秋めいて、カツラの甘い香りが満ちていました。
エゾトリカブトやキノコが満開で、菅原文雄さんからハタケシメジ(食)やタマゴテングタケ(毒)の見分け方を教わりました。
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4.山下 弘文氏を悼みつつ 公共事業を思う 長屋 貞夫
去る7月21日、日本湿地ネットワーク(JAWAN)代表で諫早湾干拓反対の指導者として活躍されてきた山下弘文氏が亡くなられました。
私たちパンダクラブ北海道も、JAWANと連携を取りつつと言いたいところですが、実のところ会報の交換くらいで会議にも全く出席しなかったため、直接山下さんにお会いしたことは有りませんでしたが、まさに日本の湿地生態系を守るとともに日本人の心のよりどころである水辺を大切にする活動はWWFJの会報や新聞でも報じられており、活躍を蔭ながら応援しておりました。
手元にあるJAWAN通信という会報でも、ほとんど毎日休みなく会合や海外出張が続いてきたことが判ります。ハードスケジュールは、彼の強い意思の前には何の障害にもならなかったようですが、身体がついていけなかったことと思います。これまで、彼の行動力に甘えて任せきってきた私たち関係者も反省しなければなりません。
時はまさに20世紀の最後の年。日本が歩んできた20世紀後半は、戦後復興と景気回復を下支えしてきた公共事業のツケが溜まり、国家財政を圧迫しています。とうとう、自民党も見過ごしにはできなくなってか「公共事業抜本見直し検討会」なるものを創って、@事業採択後も5年以上未着工A「事業再評価システム」で「休止(凍結)」と評価B着工後または完成予定年度を20年度以上経過しても未完成という事業を原則として中止する方向だそうです。
このような動きそのものは一応評価できることであり、島根県の中海干拓や徳島県の吉野川可動堰建設などの見直しは、まさに日本の湿地環境を守るJAWANの活動に、やっと光が射してきたかのようでした。諫早湾干拓事業も2001年には完成しないことが明らかになり、水門開放へのチャンスと山下さんも期待していました。そんな最中の突然の死は、本人が一番悔しいことと思います。
故人の遺志を引き継いでいかねばならない私たちは今何をすればよいのでしょうか。
その手始めとして、他のページでも紹介しています劇団現代座の公演『虹の立つ海〜未来からのうたごえ〜その世界で娘は二十世紀病のための薬草を探していた』をご覧になりませんか。これは日本湿地ネットワーク,財日本野鳥の会,財世界自然保護基金日本委員会が後援している一幕四場の演劇(木村快作)です。パンダクラブ北海道としても協力していきたいと思います。
20世紀に人間がしてきたことは何だったのか、21世紀に残しおかなければならない自然環境をどう守ったらいいのかについて、劇を見ながら親子で考えてみませんか。
喘息,アトピー性皮膚炎,花粉症等の目に見える病気だけでなく、このところ増えてきた少年の残虐な殺人事件など二十世紀病に苦しむ私たちこそが、ハルカゼ草を見つけられると確信して足元の環境保全に取り組むことです。それが、山下さんの遺志だと思うのです。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。合掌
5.「現代座」を江別に 実行委員会より
「現代座」江別公演実行委員長 植松 直
21世紀を迎える今、私たちは進むべき道を否応なく選択しなければなりません。
少子・高齢化社会にどう望のか、オゾン層・熱帯雨林等の破壊・地球温暖化等の私たちを取りまく自然環境にどう取り組むのか、選択肢は相当限られた範囲に狭まりつつあると言えます。
そしてこの新ミレニアムの時に一番大事なことは、理想や大儀を大きな声で百万遍唱えることではなく、正しい道に勇気ある一歩を踏み出すことです。
“Think globally, Act locally"の言葉どおり、行動を起こす時期にきています。
ゴミ問題も燃やす・燃やさないと色々論議されていますが、最終的にゴミを出さない、ゴミにしないことに尽きるのではないでしょうか。そのためにも、一人一人のライフスタイルを根本的に見直し、そしてそれを実行することです。
今回江別に実行委員会を作り、「現代座」の講演を実現させようとした大きなきっかけは、取り上げたテーマが「干潟の干拓とゴミ」といった大層シーリアスな問題にあるからです。
このドラマを見て聞いて、私たちの置かれている環境の諸問題をもっと身近に感じ、自分たちにとっても明るい将来にするためにも、市民の皆さんと一緒に是非公演の実現を、と強く思っています。
委員会は、全くの素人衆の集まりで、雑多な市民からなっています。劇団をプロモートしたい人・若い人・お年寄りと思っている人・元気な人・疲れている人・時間のある人・無い人・生き甲斐を求めている人・・・私たちと一緒に活動しましょう。実行委員会に是非足をお運びください。
「虹の立つ海」2000年版『未来からのうたごえ』現代座江別公演実行委員会
事務局:ドラマシアター「ども」内 п彦ax (011)
384−4011