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〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2009年12月
1日 E-Mail版 No.53
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○12月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○無駄使いとの戦いは地球環境のためになるか
○無意根の峰に雪白く 秋のパンダ募金敢行
○生物多様性を考える
○会費納入の方にプレゼント
○知って得する「うちエコ講座」のお知らせ
☆ 12月からの予定 ☆
12月
8日(火)知って得する『うちエコ講座』
[北翔短大被服室:10:00〜12:00]:申
12月13日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
12月13日(日)セミナー「衣から暖まろう!」
[野幌公民館研修室3,4号:13:30〜16:00]
1月10日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
2月
6日(土)講座「楽しく伝える温暖化防止」
[大麻公民館 研修室1号:13:30〜15:30]
2月14日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
引き続き年次総会〔自然ふれあい交流館:午後1時半〜〕
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
今年の観察会はこれまでより月の早めに時期をずらしました。森林公園の冬はスキーで野鳥観察を楽しみましょう。
小雨や小雪なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日 時:12月13日(日)、1月10日(日)、2月14日(日) (いずれも日曜日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、防寒具、歩くスキー、メモ帳、双眼鏡やカメラ(あれば)
[講座「楽しく伝える温暖化防止」のお知らせ]
NPO法人北海道グリーンファンドさんの連続講座です。
エコポイント制度で注目されている省エネ家電の現在についての講演です。
・ 日 時:平成22年2月6日(土) 午後1時30分〜午後3時30分
・
場 所:大麻公民館 研修室1号 江別市西野幌685-1 Tel (011) 386-5832
・ タ イ ト
ル:「思わず人に伝えたくなる家電の省エネ 〜基本のキから最新情報まで」
[年次総会のお知らせ]
2010年度総会を次の予定で開催します。決算報告、予算案、年間行事予定等を含め、パンダクラブ北海道の未来について語り合いたいと思う会員の皆さんはできるだけ御参加ください。
不参加の場合は、議決に同意したものと見なされます。
・
日 時:平成22年2月14日(日) 午後1時半〜午後2時
・
場 所:自然ふれあい交流館 江別市文京台南町60−25 Tel (011) 387-1549
・ 交通機関:(1)
地下鉄とバスの場合(新札幌駅、バスターミナルの北レーン)から所要20分:
夕鉄バス(文京通西行)乗車15分「大沢公園入口」より徒歩7分
JRバス(文京台循環線)乗車15分「文京台南町」より徒歩10分
(2) JR
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・10月18日(日)天気:曇り
朝の内降っていた雨がほぼ上がったとは言え、心配だったの で傘を持ちながら歩きました。森の葉は紅葉が始まっていて、
葉の隅から赤く色づくヤマモミジや甘い香りを漂わせるカツ
ラの葉を眺めながら、束の間の秋を楽しむことができましたが、小鳥との出会いは少なくて余計に寂しさを感じさせる観察会でした。薄紅色のマユミの実が印象的でした。
・10月31日(土)天気:曇り
この日はフォーラム
野幌の森さんとの合同観察会でした。ガイドとして、長屋のほか韮沢ちよさん、村野道子さん、松山潤さんが22人の参
加者を連れて、大沢口から大沢園地までを一回りしました。 紅葉は終わりに近かったのですが、草木の実が色づいていた
ので、コブシの実の形やマユミの鮮やかな赤い実を楽しんだり、フッキソウの白くて丸い実を見つけて「ビー玉草」と名付けた参加者もいました。
野鳥は留鳥がチラホラと出
現しただけ。それでもエゾリスが顔を出してくれました。
・11月 8日(日)天気:曇り時々晴れ
朝から暖かな 日射し
が、前週降った初雪をすっかり融かしていました。
コブシやアズキナシなど落ちている木の実を食べるためにゴジュ
ウカラが地面をほじくり返していました。
この森林公
園で、近いうちに間伐作業が入るとのこと。貴重な森の生態 系が変化しないかと心配です。サイハイランやトケンランと
思われる葉が、あちこちの落ち葉から顔を出していたので、 この時期なら個体数調査が可能かなと、参加した高橋邦秀さんと話していました。
種 名 | 10月18日 | 10月31日 | 11月8日 | 種 名 | 10月18日 | 10月31日 | 11月8日 |
〔野鳥・動物〕 | 〔植物〕 | ||||||
シマエナガ | ○ | コブシ | 赤実 | 赤実 | |||
ハシブトガラ | ○ | ○ | ○ | エゾノコリンゴ | 赤実 | ||
ゴジュウカラ | ○ | ○ | ○ | オオカメノキ | 紅葉 | ||
オオアカゲラ | ○ | ツルシキミ | 赤実 | ||||
アカゲラ | ○ | ○ | フッキソウ | 白実 | |||
ヤマガラ | ○ | ヒメジュオン | 花 | ||||
ヒヨドリ | ○ | ○ | ○ | ゴボウ | 種子 | ||
ハシボソガラス | ○ | キンミズヒキ | 種子 | ||||
ツグミ | ○ | ○ | エゾユズリハ | 葉 | |||
ルリビタキ | ○ | アレチマツヨイグサ | 花 | ||||
エゾリス | ○ | ミズヒキ | 花 | ||||
〔植物〕 | クマイザサ | 実 | |||||
アズキナシ | 赤実 | オオウバユリ | 種子 | ||||
ツルウメモドキ | 赤実 | ヤマブドウ | 紅葉 | ||||
ツルリンドウ | 赤実 | ホウチャクソウ | 黒実 | 黒実 | |||
ヤチダモ | 実 | マユミ | 赤実 | 赤実 | |||
ツタウルシ | 実 | トチバニンジン | 赤実 | ||||
ミズナラ | 黄葉 | ヤマモミジ | 紅葉 | 紅葉 | 紅葉 | ||
サイハイラン | 葉 | イタヤカエデ | 黄葉 | 黄葉 | |||
トケンラン | 葉 | ホウノキ | 落葉,実 | 落葉 | |||
アケボノシュソラン | 花終わり | 花終わり | コシアブラ | 白葉 | |||
マイヅルソウ | 赤実 | 赤実 | ヤドリギ | 実 | 実 |
☆ 無駄使いとの戦いは地球環境のためになるか ☆
政権交代から2ヶ月が過ぎて、新年度予算策定のための「事業仕分け」が体育館で盛大に開催されているテレビ中継が評判になりました。旧政権が長い間に貯めたツケとか無駄を見つけ出すためとは言え、官僚側と仕分け人のバトルは、あたかもバレーボールの試合のようで見応えがありました。少なくてもテレビの観客にはスポーツ中継の様に映ったので、「税金の無駄遣い」や「高級官僚の天下り」の一掃するいう、民主党のマニフェストの実行を期待する納税者を納得させる効果としては大成功でしょう。
巷では不景気の嵐が吹き荒れていて、就職難のために失業者が溢れています。「この不景気はいつまで続くのかなー。」「そのうちに景気は良くなるだろうか。」という会話が聞かれます。でも高度経済成長を下支えしてきたものは政治的な「無駄遣い」である以上、これから景気が良くなるためには時間がかかるでしょう。まして、バブル期のような爆発的な景気回復は望めませんし、望んでいる人は少ないのではないかと思います。大量生産大量消費という拡大再生産の時代は終わったのです。 そろそろ、あの時代に貯めた国債という借金を皆で返していく時期に来たのではないかと思います。子供たちに借金を引き継がないという強い意志を持って乗り切るしかないかも知れません。
不景気のために税収入が減っていて日本の国家財政状況が厳しいのだから、何としても支出を減らさなければ国も倒産しかねません。そのための仕分け作業なのでしょうが、一方で収入を増やす方策も考えたらどうでしょう。
そこで提案があるのですが、環境目的税としても軽油・ガソリン税を高くすることです。公共交通機関や重要な食糧輸送等のライフラインには何らかの優遇措置を設けてカバーし、通勤や娯楽には自家用車を使わない方向に生活をシフトする事です。
今後は低成長経済の中で、我々はこの程度の経済環境でも成り立つ社会を創り上げる努力をすべきかも知れません。給料や年金がこれまでより少なくても、公共交通機関の使用頻度が高まれば、自家用車を使う必要も持つ必要も無くなり、地球に優しい社会が実現できます。
幸か不幸か日本の人口は減少の時代に向かったので、国際的な関係が安全に保たれるならば、食糧輸入に頼らずとも国内で生産される食物だけで生きていける人口までは食べていけるでしょう。まるで明治維新以前の日本のようです。そのために国民は、贅沢な生活をやめて必要最低限で生活することになります。
これが実現できれば「温室効果ガスの25%削減」は可能となりますが、「事業仕分け」の中で気になることは、例えば「里山エリア再生交付金」も廃止というように事業の目的や内容の精査もしないで、ドンドン削っていることが報道され、果たして地球環境にやさしい社会実現に結びつくのか心配になってきました。鳩山さんの今後の手腕に注目したいものです。
☆ 無意根の峰に雪白く 秋のパンダ募金敢行 ☆
北海道の秋は短く、10月10日とは言っても秋晴れで朝の冷え込みは厳しかったため、無意根山の頂上は雪で白くなっていました。台風18号が通過した影響を心配していましたが、昼から雨の予報は外れて何とか降らずにすみました。
そうは言っても円山動物園への来園者数は少なくて、ビックリしました。どうも岡部先生と種市先生の話を総合すると、新型インフルエンザが蔓延しつつあるため、札幌市内の小中学校では、この連休中に人混みの中には行かないように指導されているようでした。そのためか、小中学生が全くと言っていいほど見かけず、隣の円山球場で行われている、秋の高校野球の準決勝が行われていたので、高校生がちらほら通る程度でした。
今回の募金参加者は土曜日ということとインフルエンザの影響もあり、いつも参加される札幌龍谷学園高校から岡部先生と生徒の菊池君、岸田君、及川君の3人、会員の種市さん、長屋家3人の合計8名でした。
この日の募金額合計は15,252円でした。何と言っても来園者が少なかったことで、久しぶりの1万円台となりました。連休明けには、世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金しました。その結果、昭和57年11月3日以来の募金額合計は
2,391,755円となりました。
今回参加していただいた皆さん、御苦労様でした。〔事務局〕
☆ 生物多様性を考える ☆
去る10月4日、えべつ地球温暖化対策協議会において、生物多様性の保全について、パンダクラブ北海道会員でもあり北大名誉教授の高橋邦秀先生の講演を聴きました。
(1)
生物多様性とは
種内、種間、生態系の3段階における多様性を含めて、特に問題なのは近年の人間による乱獲や開発、放棄、あるいは外来種の導入といった行為により、絶滅のスピードが急に速まっていることです。化石時代と比較して100〜1000倍も速いとのこと。日本国内で考えても、ツシマヤマネコやトキなど動物の3割が絶滅の危険があるのです。
(2)
なぜ多様性は保全すべきか【生態系サービス】
多様な生物が存在することは我々人類にどのようなメリットがあるのかを生態系サービスと言う言葉で表現します。土壌形成サービスをはじめ、様々な供給サービス、調整サービス、文化的サービスの24項目中で20項目は劣化しています。(3)
我々のすべき事は何か
環境省は「生物多様性国家戦略」という保全に向けた戦略を発表しています。過去100年で破壊されてきた自然を、これから100年かけて取り戻す「100年計画」で生き物のにぎわいの国づくりを目指すため、
(ア)オーバーユース(乱獲・開発など)
(イ)アンダーユース(里山の放棄など)
(ウ)外来種の脅威
(エ)地球温暖化への対策
が盛り込まれています。
100年前の江戸時代のような自然環境を取り戻すため、人間と自然との関わり方を考え直すには、生活スタイルを元に戻す事ができるのでしょうか。少なくとも、(ア)オーバーユースを防ぐためには再生不可能な乱獲はしない事はもちろん、森林認証制度により海洋保全の為に森の木を守る動きも出てきています。天然林と言えども放置しておいては森林が再生しないため、人手が必要です。
(イ)アンダーユースとなっている里山は人間が利用し続けながら良い状態を保つ事、すなわち持続的な利用が大切です。
例えば、道内では野生エゾシカの頭数が増えすぎて、苗木が食べられたりして自然を破壊しています。是非ともエゾシカ肉の食用利用を進めるべきだというのが、高橋先生のご意見として印象的で、今後の参考になりました。
☆ 会費納入の方にプレゼント ☆
またカレンダーの時期が近づきました。そこで次年度会費を納入していただいた方先着15名様に、WWF2010年カレンダーをプレゼントさせていただきます。
パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。
〔振り込み先〕
郵便振替 02780-1-25455
名義 パンダクラブ北海道
〔年会費〕
・家族会員 ¥3,000
・個人会員 ¥2,500
・ジュニア会員 ¥1,000
・オンライン会員 ¥1,000
パンダクラブ北海道の郵便振替口座に、他の金融機関から振込が出来るようになりました。手数料は郵便局より高いと思いますのでご容赦ください。
ゆうちょ銀行のコード:9900
店番 :279
店名(カナ) :二七九店
預金種目 :当座
口座番号 :0025455
受取人カナ氏名 :パンダクラブホッカイドウ
です
☆ 知って得する「うちエコ講座」のお知らせ ☆
えべつ地球温暖化対策地域協議会では、昨年の11〜12月に開催した『知って得する「うちエコ講座」』を北翔大学短期大学部の協力を得て再び開催します。内容は以下のとおり。
@知って得する『うちエコ講座』あったか小物手作り講習会〔あったかショール〕
お家で眠っている布を使って肩掛け・膝掛けにもなるショールを手作りします。
・日時:12月8日(火)10:00〜12:00
・場所:北翔大学短期大学部被服室 (江別市文京台23)
・講師:泉山幸代先生(北翔大学短期大学部人間総合学科教授)
・持ち物:ショールにする布(残り布)裁縫道具
・参加費:無料 (定員10名程度)
A保温調理講習会〜鍋帽子でエコクッキング
保温調理の方法やその効果について実演を交えながらご紹介します。
・日時:12月13日(日)10:00〜12:00
・場所:野幌公民館 調理室 (江別市野幌町13-6)
・講師:関真澄さん(江別友の会)
・備考:材料費 500円
Bうちエコセミナー『衣(ころも)から暖まろう!』
地球温暖化対策のため、衣類で暖かい冬を過ごす内容の講演、事例発表とファッションショーです。
・日時:12月13日(日)13:30〜16:00
・場所:野幌公民館研修室3,4号
・内容:13:30〜 挨拶
13:40〜14:20 講演「衣からエコ」講師:泉山幸代先生
14:20〜15:05 事例紹介 江別高等学校生活デザイン科の高校生の取り組み
15:05〜15:40 ファッションショー 北翔大学短期大学部人間総合学科の学生さん
15:40〜16:00 質疑応答
[申込み・問い合わせ先]
tel 011-381-1019
fax 011-381-1070(江別市役所環境課環境対策係)
E-mail VFF14537@nifty.com(事務局)
== 編集後記 ============================================
◇ 北海道のように田舎の高速はもちろん、新幹線の建設工事
も一時凍結となるのでしょうか。もしも道路や鉄道やダム
が、その市町村に必要なら、そこだけ地方消費税を高くし
て、自己負担することにしたら、国も認めるのでは?
◇ 冬は運動不足になりがちな私は、その解消に歩くスキーで
散歩してます。
[NS]
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