=======================================================
〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2009年10月01日 E-Mail版 No.52
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
=======================================================
目次
○10月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○動物たちに会いに道北の旅
○大雪山に魅せられて
◎寄付のお礼
☆10月からの予定 ☆
10月10日(土)か11日(日)パンダ募金
[札幌円山動物園 正門前集合:午前10時〜午後3時]
10月18日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
10月31日(土)秋の合同自然観察会
[野幌森林公園大沢口駐車場:午前9時50分集合]:申
11月
8日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
12月13日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
今年の観察会はこれまでより月の早めに時期をずらしました。
森林公園はもう秋から冬。寒さに注意しながら野鳥観察を楽しみましょう。
小雨や小雪なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日 時:10月18日(日)、11月8日(日)、12月13日(日) (いずれも日曜日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、防寒具、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ(あれば)
[パンダ募金のご案内]
恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。今回も人数さえ、集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。
小雨決行としますが、悪天候の時には11日を予備日として順延します。
・ 場 所:札幌円山動物園 正門前
・
日 時:10月10日(土) 午前10時〜午後3時
・ 目 的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。
[合同『秋の観察会』のご案内]
フォーラム野幌の森主催、パンダクラブ北海道共催で自然観察会が行われます。どんな野鳥や植物たちに出会えるかお楽しみ。荒天中止とします。昼食不要ですが参加費(保険料)100円必要。
詳細は→http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/nopporonomori/
・ 日 時:10月31日(土) 午前9時50分集合 12時30分解散
・
順 路:大沢口⇒桂コース⇒大沢園地⇒大沢コース⇒大沢口(約3.6km)
・
集合場所:野幌森林公園大沢口駐車場
(1)JR大麻駅から徒歩で30分ほど
(2)新札幌駅バスターミナル北レーンから15分
・夕鉄バス(12番
文京台南)9:08、9:25発、「大沢公園入口」下車徒歩8分
・JRバス(10番
文教通西)9:30発、「文京台南町」下車徒歩8分
・ 順 路:大沢口⇒桂コース⇒大沢園地⇒大沢コース⇒大沢口(約3.6km)
・ 持 ち 物 :防寒具、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ(あれば)
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・ 8月 9日(日)天気:晴れ
雨続きだった今年の夏は、8月になってやっと本当の夏らしい暑さが戻ってきました。でも立秋を過ぎた北海道の風は涼しさを含み、もはや暑中から残暑と呼ぶ季節が来たことを教えていました。コブシの葉が枯れて落ちていたのは、蒸し暑さによる病気が出ているのかと心配になりました。
ヤブ蚊が多いので蚊取り線香を腰に下げての観察会でしたが、森には夏鳥の姿が少なくなり、アケボノシュスランはもう蕾を着けて、花も夏から秋の侘びしさを忍ばせていました。
種市さんによると、朝来る途中のもみじ台団地からトド山口駐車場への道には、車にぶつかったのでしょうか、アライグマがうずくまっていたそうです。それだけ頭数が多いと言うことで森の生態系が心配です。
・ 9月12日(日)天気:晴れ
13日の予定でしたが、雨になりそうなので前日の好天のうちに森の観察に入ってみました。
まだ日中は暑いくらいですが、朝夕は段々冷え込むようになったので、森はキノコがあちこちに出てきて秋の気配が漂っています。
ヤブ蚊も多少は出てきますが、たくさんのトンボたちに食べられたのか減っていました。
久しぶりにアケボノシュスランの地味だけれど可憐な花と、アケボノソウに群がる蟻の姿を見ることができて喜びました。アカゲラなどの留鳥が栄養を蓄えるために忙しく飛び回っていました。
種 名 | 8月9日 | 9月12日 | 種 名 | 8月9日 | 9月12日 |
〔野鳥・動物〕 | 〔植物〕夏〜秋 | ||||
コゲラ | ○ | ゲンノショウコ | 花 | ||
アカゲラ | ○ | コウライテンナンショウ | 緑実 | 赤実 | |
キジバト | ○ | サラシナショウマ | 蕾 | 花終り | |
ヒヨドリ | ○ | ズダヤクシュ | 種子 | ||
ハシブトガラ | ○ | セイタカアワダチソウ | 花 | ||
キバシリ | ○ | ツクバネソウ | 黒実 | ||
アライグマ | ○ | ツリフネソウ | 花 | ||
アキアカネ | ○ | ツルニンジン | 蕾 | 実 | |
〔植物〕夏〜秋 | トリアシショウマ | 種 | |||
ホオノキ | ノビネチドリ | 実 | |||
マユミ | 赤実 | ノブキ | 花 | 実 | |
アカソ | 花 | 花 | ハエドクソウ | 花 | 花終り |
アケボノシュソラン | 蕾 | 花 | ハナタデ | 花 | |
アケボノソウ | 花 | フッキソウ | 白実 | ||
エゾアジサイ | 花終り | 花終り | ホウチャクソウ | 黒実 | 黒実 |
エゾトリカブト | 花 | 花 | マイヅルソウ | 赤実 | 赤実 |
エゾノコンギク | 花 | ミズヒキ | 花 | 花 | |
オオウバユリ | 緑実 | 緑実 | ミゾソバ | 花 | |
オオハンゴンソウ | 花 | ミミコウモリ | 花終り | ||
オニシモツケ | 花終り | ミヤマヤブタバコ | 花 | 花終り | |
キツリフネ | 花 | 実 | ヤブハギ | 花 | 実 |
キンミズヒキ | 花 | 実 | ユキザサ | 赤実 | |
ケチヂミザサ | 花 | ヨツバヒヨドリ | 花 |
☆ 動物たちに会いに道北の旅 ☆
夏休み旅行とは名ばかりに短期間ですが、8月の28日から2日間で道北で飼育されている動物たちに会うため家族4人で600q以上のドライブをしました。
28日はあいにくの曇り空で、雨もぽつりぽつりと降っていました。羽幌町で昼食のあとも曇り空のもと一気に日本海側の232号線を北上し幌延町へ走りました。
酪農だけが産業のこの幌延にはトナカイ観光牧場が有名です。幌延の街を素通りして、隣の豊富町に向かう丘の上に、工場のような近代建築の横に金網と牧柵で囲まれた牧場が現れました。近代的なレストハウスが入り口で、数年前に来たときは入場料をとられた記憶があったのですが、いつの間にか無料になっていました。(パンフレットは入場料500円のままでした)
飼育には経費がかかると思うのですが、それより入場者数を多くしたいということなのか、無料の動物園というのが何となく不自然に感じながら、エントランスを通り抜けて行くと、雨にぬかるんだ地面を物ともせずトナカイたちが集まってきました。
邪魔くさそうな角を突き出しながら、何か物欲しげな顔を見るとエサをあげたくなりました。「そういえば、さっきの建物にエサを売っていた。」と娘が言うので、申し訳ない気がしてきました。それくらいの収入がなければ付属のレストランだけでは営業にならないだろうなと思いながら、一度戻ってエサを買って来る気力もないので、近くにあった草を千切ってトナカイの口元に差し出すと食べてくれました。
牧柵の近くには花畑があり説明看板に「珍しい青いケシ」が有ると書いてあるのですが、6−7月という花の季節が終わったため見あたらず、またの機会にして牧場を後にしました。
さて先ほどから気になっていた隣の工場らしき建物に向かうことにしました。これは、このところテレビでも宣伝している日本原子力研究開発機構の幌延深地層研究センターとそのPR施設「ゆめ地創館」でした。ここは高レベル放射性廃棄物をガラス固化体にして地下深くに埋めるための研究をしているところです。原子力発電のエネルギーを使っている我々として、その廃棄物をどう捨てるべきかまで責任があることを勉強しなければなりません。
ゆめ地創館は開館時間は16時までと書いてあったので、あわてて入館。何とここも入場無料とのこと。まずは地下500m?までエレベーターに乗って下りました。様々な原子力発電や廃棄物処理に関する展示で学んだあと、入館前から気になっていた地上50mの展望台に上るという上下550m?の大冒険となりました。
展望台の上から360度見渡せる幌延のなだらか丘は数年前に見た稚内の丘と良く似ていました。
日が暮れそうなので急いで帰ろうとしましたが、途中の苫前町で夕日が沈む日本海と風車(風力発電用)を見つけて、皆で写真に収まりましたが、風が強かったので音がうるさく、風車が遠くで見て思っているよりもずっと早く回転していることが気になりました。これではオオワシなどの鳥がぶつかって死ぬのも納得です。
次の29日は待望の「旭山動物園」に出かけました。
日本最北にある動物園として旭川市で1967年から営業しているいて、しだいに老朽化とマンネリ化した展示内容、さらにエキノコックスでゴリラやワオキツネザルが死んだりで来園者数が減っていたようですが、1997年からのリスタートから「動物も来園者も退屈しない動物園」として行動展示という展示手法を取り入れた大改革により、2006年から入園者数が300万人を越えるほどになったのは有名です。
その混雑ぶりの報道を見て、私たちは新しい動物園にしばらく訪れられなかったのですが、もういい加減我慢も限界となりました。
この日の旭川は天気もまずまず暑く夏らしい一日で、到着した10時過ぎには駐車場は既に一杯。特に数日前にはテナガザル館がリニューアルしたと新聞報道もあり、人気のアザラシ館やホッキョクグマ館は長い行列ができていました。
アザラシが水のパイプの中を上から下へ下から上へと通り抜けたり、ペンギンが通路の上を飛び越えていったりと、子供たちには驚くことばかりです。
オオカミの森はどこに隠れているか見つけるのも大変でしたが、オランウータン館ではそろそろ空中散歩が始まるとスピーカーの声が聞こえたので、急いで丘を登ると凄い人だかりの中に丸い地球儀のような鉄塔とつり橋が有りました。
しばらく見ていると大きなオランウータンが出てきましたが、橋の反対側でエサを竿で吊して飼育係に誘導されても、ゆったりした動きのためなかなか辿り着きませんでしたが、いざ降りてきたらそのムクムクの毛皮を着たおじさんのような身体は大きくて、迫力満点でした。
その隣はリニューアルオープンのテナガザル館でした。3頭のテナガザルは広々とした新居の端から端まで飛び回ったかと思ったら、一箇所に3頭が日光名物の三猿の様に仲良く寄り集まっていました。
☆ 大雪山に魅せられて
☆
8月4日、朝5時起床(前日、層雲峡に泊まる)おにぎりとバナナで朝食を済ませ、6時のバスで赤岳登山口の銀泉台へ向かう。銀泉台の登山事務所で登山届けを出す。7時、いざ出発。今回の登山は、息子(21歳)と二人。
40分も歩くと雪渓が現れる。今年は雪解けが遅い、かなり残っている。その分、風が涼しくとても気持ちいい。雪渓を歩くこと10分で奥の平が見えてくる。チングルマが汗をかいた体を癒してくれる。8時20分には駒草平に到着、ここでたっぷりと休憩をとる。登山をしたことのない息子はかなりしんどい様子。
駒草平から15分も歩くとまた雪渓かなりの量だ、雪渓が切れたあたりにはイワギキョウが可憐な花を咲かせて迎えてくれる。背中の汗にあたる雪渓からの風が実に気持ちいい。美しく咲いている高山植物を見ていると、背中の重いザックが軽く感じられる。 9時50分、赤岳頂上(2078m)に着く、ここで軽く行動食(おにぎりとパンとコーヒー)をとって一服。一息ついてから、いざ白雲岳目指して縦走を開始する。今、この大雪の中に道が遙か彼方まで続いている。数々の高山植物に迎えられながら、大雪の真ん中を歩いている。今、確かに自分は生きている、こんなちっぽけな自分がこの広大な大雪の中を一歩一歩確かめるように前へ進んでいる、まるで自分がまだまだ生きていけるのを確信するように歩いている。そして、この広々とした大雪の中に方向を示す分岐版が立てられている。こっちは白雲岳、あっちは緑岳、そっちは北海岳、いったいいつから誰が立てたのだろうか。
空は今までの天候が嘘のように晴れ渡り、サングラスをかけなければ眩しくていられない。11時頃、ようやく白雲岳が見えてくる。
11時半、頂上(2229.5m)にようやくたどり着く。頂上からの景色はすばらしい、残雪が残る山並み、澄み切った青空、緑と白と青のコントラストが実に美しい。ここまで歩いてきて良かった、いままで生きてきて本当に良かった。
そんな思いを抱いて、すばらしい景色に感動していました。
【種市国和】
◎ 御寄附のお礼
先日、会員の宇野洋子様よりパンダクラブ北海道に1万円の御寄附がありました。 ありがとうございました。今後の活動に活用させていただきます。
【事務局】 |
== 編集後記 ============================================
◇ 今年の北海道は、夏らしい日が数えるほどしか無いなと
思っているうちに、秋となっていました。もう直ぐ冬将
軍がやって来ますね。
[NS]