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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2009年 6月 1日 E-Mail版 No.50
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○6月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○桜吹雪の中で「パンダ募金」
○近着誌紹介「どんかち47」
○エコ替えの試みについて(ダメ押し)
○ETCが来たーぁ!
○講演会「野幌の森から見えてくること」の報告
○北海道の春を探して

 


 

☆ 6月からの予定 ☆
  6月13日(土)〜14日(日)『えべつ環境広場 2009』
 [野幌公民館]
 
  6月21日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  7月12日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  7月18日(土)〜20日(祝)夏のツアー
 [詳細は前号を参照] 
 
  8月 9日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 

  9月13日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申

※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801

 
[自然観察会について]

森林公園は春から夏へ目まぐるしい変化です。鳥との出会いも大いに期待できますが花も満開になるでしょう。
  小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。

・日   時:6月21日(日)7月12日(日)8月 9日(日) (いずれも日曜日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、雨具、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ(あれば)
 


[えべつ環境広場2009のご案内]

今年は「地産地消」をメインテーマに、下記の予定で環境広場が開かれます。今年のパンダクラブ北海道の展示は「素晴らしい北海道の海−ホエールウォッチングはいかがでしょう?」です。羅臼や 釧路の写真、スライド、動画等の上映と、ミニチュア展示、クイズなどをします。
 また13日午後3時30分から「ブタがいた教室」という映画上映があります。1年間、ブタを飼い、育て、卒業時には食べてしまうという「いのちの授業」。子どもたちは食べ残しの確保、悪臭、面倒くさい糞尿の始末などなど、ブタを飼う「いのちの授業」はトラブル続きの物語です。主演は今NHKの大河ドラマで人気の妻夫木 聡さんです。

・ 日   時:6月13日(土曜日)午前10時〜14日(日曜日)午後4時
・ 場   所:江別市野幌公民館 (江別市野幌町13-6 JR野幌駅から徒歩8分)
・ 主   催:えべつ地球温暖化対策地域協議会内 環境広場実行委員会
        http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/ebetsu-earth/

      

なお、会場内で実施するスタンプラリーに参加していただいた方の中から、北海道日本ハムファイターズ観戦ペアチケット(70組分)やエコグッズ、シャボン玉や小麦粘土などが抽選で当たります。(抽選は13日(土)・14日(日)の各2回の全部で4回公開抽選を行います)
 展示会場では、「紙すき体験」や「木と仲良しになろう」「布ナプキン・布おむつ手作り講習会」「マイはしを作ろう」「カサから作るエコバッグ」など色々なイベントを開催するほか、ホールではシンポジウム「低炭素社会をめざして〜エネルギーの地産地消のために」が開かれます。
興味のある方は是非お出でください。

 


月例自然観察会報告in 野幌

 

・ 4月12日(日)天気:晴れ時々曇り

 すっかり春らしい日々が続き、雪もどんどん消えていたので、夏の服装でも大丈夫だろうと気楽に出発しましたが、トド山口駐車場に着いてみると遊歩道には所々に15cm以上の吹きだまりがあったため、長靴でなければ濡れてしまうところでした。
 観察会の日程を去年より1週間早く設定したため、花の数がやや少なめで、蕾が多い状態でした。夏鳥にも会いたかったのですが、まだ来道していないのか、出現したのは留鳥ばかりでガッカリの一日でした。

夏の観察では気がつかなかったことですが、木の幹に白い地衣類が張り付いていて、個人的には新しい発見をしました。

 

 5月10日(日)天気:晴れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フォーラム野幌の森さんとの共催の「春の観察会」は約30名が参加したため、3班に分かれて9時50分開始し、私の班は大沢口から桂コースを下り大沢コースを戻る道順で行動しました。久しぶりの雨で木々の葉がみずみずしさを取り戻した用に感じられる朝でした。
 ニリンソウやエンレイソウが満開で、ヒトリシズカも賑やかにかたまって咲いていましたし、梢にはアオジとセンダイムシクイが交互に飛び出してきて、参加者を退屈させませんでした。
 特にオオカメノキなどの木の花が見頃で、何日かしか楽しめないような春特有の種類ばかりなので、この時期に野幌森林公園に入ることができて幸せを感じました。母親を連れてきたことで、母の日のプレゼントになったのならといいのですが・・・。

 

種   名

412

510

種   名

412

510

〔野鳥・動物〕 

    

 

〔植物〕

    

    

アオジ

 

アキタブキ

花終わり

アカゲラ

 

エゾエンゴサク

ヤマゲラ

 

エゾヤマザクラ

 

花終わり

ウグイス

 

エンレイソウ

 

ウソ

 

オオカメノキ

 

カワラヒワ

 

オオバナノエンレイソウ

 

キクイタダキ

 

クルマバツクバネソウ

 

キジバト

 

コウライテンナンショウ

 

キビタキ

 

コブシ

 

花終わり

コゲラ

 

ザゼンソウ

 

ゴジュウカラ

セントウソウ

 

シジュウカラ

 

 

タチツボスミレ

 

センダイムシクイ

 

ツルシキミ

 

ツツドリ

 

トリカブト

 

ニュウナイスズメ

ナニワズ

 

ハシブトガラ  

ニリンソウ

 

ハシボソガラス

ニワトコ

 

ヒガラ

 

バイケイソウ

ヒヨドリ

 

ヒトリシズカ

 

ヤブサメ

 

ヒメイチゲ

 

アオダイショウ

 

フクジュソウ

 

エゾアカガエル

 

フッキソウ

エゾサンショウウオ

 

幼生

ホウチャクソウ

 

エゾシカ

 

マイヅルソウ

 

エゾリス

 

ミミコウモリ

 

 

 

ミヤマエンレイソウ

 

 

 

 

 

      桜吹雪の中で「パンダ募金」

 

5月5日は恒例のパンダ募金でした。今年のゴールデンウィークはここまでの天候も温暖で晴天の日が多く、この日も午前中は汗ばむ程の気温でした。隣の北海道神宮にある桜の標準木も満開で、円山公園は花見客が連日引きも切らずの春真っ盛りでにぎわっていました。
 さらに円山動物園も旭山動物園に負けてはいられないと施設の工夫に力を入れたり、人気者になりつつある双子のホッキョクグマの赤ちゃんを見ようという客が毎日押しかけていました。隣の円山球場も折から札幌六大学野球春季リーグ戦が開催されていて、応援の声も賑やかでした。
 10時の募金開始前までには、以前も参加したことのある藻岩高校から岡田君と福原さん、渡辺先生、高橋先生の4人、いつも参加される札幌龍谷学園高校から酒井先生と生徒の亀井さん、家藤さん、中川君、岸田君、及川君の6人、福祉専門学校生の石川さん、浅利さん、三上君、藤間君と単独参加で宇藤さんの合計15人が集合、長屋家5人と種市さん、米坂さんの合計22名で募金を呼びかけました。
 ところが、昼頃になると急に寒風が吹き出してきたので、2班に分かれて西門でも呼びかけることも止めにしました。特に終盤になるほど着ぐるみパンダ以外の参加者はブルブル震えだしたため、午後2時には終了しました。
 この日の募金額合計は52,103円にもなりました。何と言ってもシロクマツインズ見物入園者と花見客が多かったことで、久しぶりの5万円越えとなりました。早速この金額を連休明けに、世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金しました。その結果、昭和57年11月3日以来の募金額合計は2,376,503円となりました。
 特にボランティアの皆さんの声かけが功を奏して、予想以上に多くの金額が集まりました。参加された皆さん、本当に有り難うございました。そしてお疲れ様でした。

 

 

 

 

 

☆ 近着誌紹介「どんかち47」 

 

 今回のご紹介は帯広畜産大学自然探査会が毎年出している年次報告集です。前回紹介した酪農学園大学野生動物生態研究会と同様に、この自然探査会のOB会には、「えとぴりか」を毎号送付させて頂いています。
 手書きの文章には、女子部員とは思えないほどのドタバタやんちゃな側面が表れていて、味のある内容となっています。
 今年の卒業生の手記には大学院へ進学するというものが多く感じられるのは、未曾有の経済危機による就職難が影響しているのかなと心配します。
貸し出しをしますので事務局に連絡ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆ エコ替えの試みについて(ダメ押し) 

 

 209号で、ニッケル・水素充電池として『VOLCANO NZ』が1本105円という超安値品でテストしたら、持続時間が短すぎて使いにくかったと報告しました。もう1セット購入して入れ替えることを考えましたが、その後100均ショップ『セリア』に行ったところ品切れで、今度いつ入荷するか分からないとのこと。そこで他の商品を検討しました。
 今度は放電容量が単三では最大級の2700mAhというサンヨー『HR−3UG』を購入。某電気店で4コパックが1,823円だったので、1本456円と4倍ですが、持続時間が長そうなので選びました。
 さて問題の持続時間については、別記のパンダ募金において午前10時からCDを連続演奏した結果、午後2時までの4時間でダウンしました。19℃程度の気温が後半11℃程度まで低下したとは言え、『VOLCANO NZ』の2.5時間よりは確実に実用的であると感じました。
 ただ『VOLCANO NZ』よりも『HR−3UG』の値段が4倍で持続時間が2倍程度であるということは、コストパーフォーマンス的には低いとも言えます。
もっとも、先に買った『VOLCANO NZ』も10本持参していたので、詰め替え用として使えば5時間以上の募金活動は可能であるというのが結論でした。

 

 

 

 

 

 

      ETCが来たーぁ! 

いささか環境保護とは遠い話題ですが・・・ 

 

去年から今年にかけての世界的経済危機で落ち込んでいた観光業界を救うためなのか、自家用車の高速道路を土日祝日利用がどこまでも1,000円という制度が突然始まりました。それもETC(Electronic Toll Collection System自動料金徴収システム)を付けた車だけ。さらに、3月12日から始まった国の助成制度で、このETCを取り付ける時に5,250円安くなると言うので、これなら取り付けないと損をするとやっと重い腰を上げた私は、3月下旬になって自動車用品店に向かいました。
 ところが、同じことを考える人が毎日50人くらい押しかけているとかで、どこの店も在庫はゼロ。仮予約をして帰りましたが心配なので、近所の修理工場にも聞いてみたら「まだ4人ぐらい待ってもらっているけど予約しますか。」と言うので、こちらにも予約。
 それから何週間かしてそろそろゴールデンウイークが目の前なのにETCは届かない。どうしようかと悩んでいたら、後から頼んだ修理工場から「分離型が入荷しました。」とのこと。比較的安い一体型より高いとのことで、先に仮予約した自動車用品店に確認したところ「毎日少しずつ入荷していますが現在350番目の方に連絡したところです。あと数日で国の助成制度の枠が満杯になるようですから、他の店から入手できたのならそちらを取り付けた方が無難ですよ。」と伝えられました。
 早速修理工場へ行くと、本体価格14,000円程度で取り付け工賃とセットアップ手数料を合計して約2万円。助成制度を使うと本体価格程度の支払いになりました。ただし、2年以上の分割払いが条件なので、クレジット手数料2千円以上がプラスされるとのこと。
 そもそも取り付けるつもりのカローラは平成7年登録の中古車(大古車?)です。燃料消費量をカバーするエコドライブに徹しているので、夏タイヤでならリッター17kmを下らないのが自慢ですが、そろそろ燃費の良い車に買い換えようかと思っていたので、その時にはまた工賃とセットアップ手数料が掛かるでしょう。
 そんなことをしている最中に、国としてまたハイブリッド車をはじめとするエコカーへの税金を優遇するとのこと。環境省の「日本版グリーン・ニューディール」政策として地球温暖化対策の切り札らしいので、自動車取得税の環境対応車向けの軽減もあるとのこと。この波には是非とも乗りたいところですが、約200万円もの新車購入は今後の悩みの種ですが、どちらにしてもあっという間に定額給付金を使い切った春でした。

 

 

 

☆ 講演会「野幌の森から見えてくること」の報告 

 

去る4月18日の土曜日、野幌公民館で行われた講演会に出席しました。
 講師は石狩地域森林環境保全ふれあいセンター所長の荻原裕さんは私の想像していたよりずっとお若い方で、お話も我々素人にも解りやすい内容でした。
 石狩地域森林環境保全ふれあいセンター(略称:石狩ふれセン)は、野幌森林公園において約8割を占める国有林の管理と利用に関わっていて、特に平成16年の台風18号による77haもの風倒木被害を受けて、森林再生に取り組んできました。
 この被害は人工林の方が自然林より大きく、これは混み合ってヒョロヒョロに樹高が高いことや、粘土質土壌が多いため根張りが悪いことによると考えられます。「野幌森林再生プロジェクト」は平成17年秋から始まった市民参加型を含む森林再生事業で、『百年前の原始性が感じられる自然林』を目標に植樹などを進めています。市民参加型では郷土樹種(この森にある樹種)を1,000〜1,500本/haと栽植密度を低くして、植えた木以外に自然に生えてくる植生も一緒に育てる地区や、自然の推移に委ねる地区、森林管理署が森づくりをする地区などに分けて取り組んでいます。
 石狩ふれセンは、その区画に植えられた木がどのように生長しているかだけでなく、昆虫や菌類や野生動物の増減を調べるモニタリング調査を行ったり、外来種の管理をしたりと野幌森林公園の管理に力を入れています。
 人工林の間伐と地球温暖化防止への関わりについても説明があり、無間伐による森林土壌の流亡を防ぐ点で土壌中のCO2保全を考えれば、間伐は温暖化防止に役立つとのことでした。

 

 

 

 

 

☆ 北海道の春を探して 

 今年のゴールデンウイークは暖かく快適な日が続き、またETCの休日割引が拡大されたため、行楽に出かけられた方も多くいたでしょう。私も春を満喫しようと山の温泉を訪ねました。場所は、留萌から国道232号を遠別町に入って直ぐ右に曲がり5km以上山奥に入った所にある秘湯「旭温泉」です。温泉に着いてみると、いかにも山小屋風の古そうな外観。しかし中の設備は整っていて、特に風呂場の造りは清潔感のある都会的で、泉質は留萌管内で一番との評判も肯けました。
 この近辺は5月上旬というのに沢にはまだ雪が残り、時々エゾシカが出現します。先日もヒグマ出没と新聞に載っていたけれど、そんなことは気にせず出かけてみて大変感激。沿道のエゾヤマザクラがほぼ満開、山の麓にはエゾノリュウキンカが咲き乱れていました。
 北海道にはまだまだ探索すると新しい発見ができる場所が隠れていそうですね。

 

 

 

 

== 編集後記 ===========================================

◇ 前号で報告した「第23回野幌森林公園クマゲラ一斉調査」
   の最終報告書が届きましたが、生息が確認されのは3羽
   とのことでした。ごめんなさい。

                        [NS]

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 えとぴりか E-Mail版 No.50(通算No.211)
  発行:パンダクラブ北海道 2009年 6月 1日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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