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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2009年 4月 1日 E-Mail版 No.49
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○4月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○「クマゲラを守ろう!」第23回クマゲラ一斉調査の報告
○エコ替え「ダンボールコンポスト」に挑戦の巻
○近着誌紹介「夢喰 第27号」
○夏のツアーで「エトピリカ」を探しに行きませんか!
○白神山地に行ってみたいね・・・(2)

 


 

☆ 4月からの予定 ☆
  4月12日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  4月18日(土)講演会「野幌の森から見えてくること」
 [野幌公民館研修室5号:午後1時30分〕:申 
 
  5月 5日(火)か6日(水)パンダ募金
 [札幌円山動物園 正門前集合:午前10時〜午後3時] 
 
  5月10日(日)合同『春の観察会』
 [野幌森林公園大沢口駐車場:午前9時50分集合]:申 

  6月13日(土)〜14日(日)『えべつ環境広場'09 』
 [野幌公民館]:申 

  6月21日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 

  7月12日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 

  7月18日(土)〜20日(祝)夏のツアー
 詳細は本文参照 


※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801

 
[自然観察会について]

森林公園はもう春です。鳥との出会いも大いに期待できますが花も満開になるでしょう。小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日   時:4月12日(日)6月21日(日)7月12日(日) (いずれも日曜日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持 ち 物:昼食、雨具、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ(あれば)

 

[合同『春の観察会』のご案内]

フォーラム野幌の森主催、パンダクラブ北海道共催で、自然観察会が行われます。春の森を楽しみながら、風倒木被害跡地の現況も観察します。どんな野鳥や植物たちに出会えるかお楽しみ。班に分かれて歩きます。荒天中止とします。昼食は不要ですがご自由に午後もお楽しみください。
 詳細は→ http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/nopporonomori/

・ 日   時:5月10日(日) 午前9時50分集合 午後12時30分解散
・ 順   路:大沢口⇒桂コース⇒大沢園地⇒大沢コース⇒大沢口(約3.6km)
・ 集合場所:
野幌森林公園大沢口駐車場
        (1)JR大麻駅から徒歩で30分ほど
        (2)地下鉄利用の場合。(新札幌駅(8)出口、バスターミナルの北レーン)から所要15分
           夕鉄バス(12番 文京台南)9時08、25分発、下車(大沢公園入口)
           JRバス (10番 文教通西)9時30分発 「文京台南町」下車徒歩8分
・持 ち 物:雨具、メモ帳、双眼鏡やカメラ(あれば)、歩きやすい服装、長靴
・参 加 料:100円(保険料)

 

[パンダ募金のお知らせ]

恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん、多数ご参加下さい。今回も人数さえ集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。
 小雨決行としますが、悪天候の時には6日(水)を予備日として順延します。

・ 場   所:札幌円山動物園 正門前
・ 日   時:5月5日(火) 午前10時〜午後3時
・ 目   的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。

 


月例自然観察会報告in 野幌


2月22日(日)天気:雪のち晴れ

 今年の冬は最初は積雪量が少なかったのですが、この観察会の頃になってどんどん降り続き、当日も新雪が30センチ以上降ったため、公園内の遊歩道は前日までの踏み跡が消えていました。
 このため、参加者2人で交替してラッセル行軍をするはめになりました。歩くスキーとは言っても2人の履いているのはクロスカントリー用なので新雪をかき分けるのには幅の狭いため、埋まってしまうためホネが折れました。
 時々吹雪になるこんな日でも小鳥たちは生きるために飛び回っていました。

3月15日(日)天気:曇りのち晴

前日の夜から吹き荒れていた嵐も止んで、新雪はさらっと1cm程度だったのでスキーのすべりを快適にしてくれましたが、ワックスが効き過ぎて尻制動で止まることになりました。
 森の中は大きなトドマツが倒れていたりして、小鳥たちも怯えていたのか、姿を見せる数が少なかったのですが、オオアカゲラが木を突く姿が力強くて、しばらく見入っていました。
 昨年より1週間程度早めの日程だったせいか、フキノトウが見られなかったのも残念でしたが、あるいは去年が異常に春が早かったためかも知れません。

種   名 2月22日 3月15日 種   名 2月22日 3月15日
〔野鳥〕         〔植物〕          
トビ オオカメノキ 冬芽 冬芽
シマエナガ   フッキソウ  
ハシブトガラ   〔動物〕        
シジュウカラ   キタキツネ 足跡 足跡
ゴジュウカラ アライグマ   足跡
ヒガラ   エゾユキウサギ 足跡 足跡
ウソ  

 

オオアカゲラ

ヤマゲラ  
コゲラ
オオアカゲラ  
アカゲラ  
 

 

 

      「クマゲラを守ろう!」第23回クマゲラ一斉調査の報告


 毎年恒例の「クマゲラ一斉調査」も楽しい年中行事となりました。開拓記念館に集合しました。パンダクラブ北海道のメンバーとしては、種市国和氏と私長屋貞夫の2名が参加しました。
 参加人数が毎年少ない状況ですが、去年は欲張りすぎて1人で2区画を掛け持ちしたのに懲りて、今年は500m四方に区切られた区画のうち2区画ずつ受け持つことにしてNo.72と80を担当しました。
 3月8日の野幌森林公園は前日の吹雪も上がって良い天気でしたが、新雪に足を取られて動き回るわけにも行かず、新しい食痕を遊歩道の交差点付近で見つけただけで、結局1羽も発見できずに午後1時頃に開拓記念館に戻りました。
 その時点で事務局の方に聞くと、雄雌それぞれ1羽が別々に発見されていて、合計すると2羽は確実に発見できたとのこと。これは速報値ですから、その後に帰ってきた人がもっと見つけていれば、昨年4羽の発見を思うとまあまあというところです。
 クマゲラの住む野幌の森を、私たち道民の宝として大切にされるように保護活動を続けていきましょう。
 

  

 

 

☆ エコ替え「ダンボールコンポスト」に挑戦の巻 


 これまで庭付きの長屋に住んでいたN氏は、この春に5階建てのマンションに引っ越しすることになりました。色々な点で生活に変化がありましたが、最も困ったことは生ゴミの始末です。これまでは庭にコンポスターを設置して毎日せっせと堆肥づくりに励んでいましたが、マンションではそれができないので、流しの生ゴミ入れは直ぐに臭くなり困りました。
 そこで「ダンボールコンポスト」に挑戦することにしました。以下は循環(クルクル)ネットワーク北海道さんのHPや他の情報を参考にしています。
【材料】
生ゴミ、中古段ボール箱〔横27cm×縦43cm×高さ30cmくらいの厚みのあるもの〕、レンガ4〔105円×4〕、ピートモス20リットル〔528円〕、籾殻燻炭15リットル〔498円〕、移植コテ、ガムテープ、割り箸、米糠、温度計等
【方法】
1.容器の準備
  (1) 段ボール箱の底にもう一枚段ボールを敷いて補強する。耳の部分を上に立てて四隅をガムテープで固定する。ハエなどを防ぐため別の段ボールで上にかぶせるフタを作る。
  (2) 底面の通気性を良くするため、レンガや割り箸を箱の下に入れて箱を浮かす。
  (3) この箱にピートモス10リットルと籾殻燻炭7リットルを混ぜ合わせて基材する。この比率は6対4が良いとのこと。今回はわざわざ買ってきたが、植木の土でもよいという報告があり、次回試してみようと考えている。
2.生ゴミ投入
  (1) 生ゴミは出来るだけ小さく切り刻んで、この基材に良くかき混ぜる。〔混和作業〕
  (2) ピートモスと燻炭は乾燥していて発酵が進みにくいので、最初は水分を足さないと発酵を開始しない。生ゴミは水をほとんど切らないままでも良いとのこと。
  (3) 発酵促進のため米糠をひとつまみ混ぜる。
  (4) 室温は3月中旬のため、20度弱と低めだった。
  (5) 初日は200グラム程度と腐ったジャガイモを2コ入れたが、翌日は変化なし。
  (6) 2日目も腐ったジャガイモを2コ入れたが、そもそも丸ままでは堆肥化に無理であると後で気がついて、後日切り刻むことになった。
  (7) 土日は不在のため、混和作業をしていないと発酵が進みません。
3.注意事項〔ホームページから情報収集による〕
  (1) 必ず1cm角程度の大きさまでハサミで切り、形を小さくする。加えて電子レンジをかけてから投入すると、早く形が無くなる。
  (2) 生ごみを投入した日には必ず、また生ごみを投入しない日でも、できるだけ頻繁に、中身を良く混ぜて空気を取り入れる。
  (3) 臭いがしないことはないが、ふたを閉めておけば十分カットできる。臭いの種類としては、湿った土の臭い、少し生臭い湿った臭い、きのこの臭い、カビ臭、アンモニアに似た臭い。コーヒーがらを投入すると、臭いが治まる。なかなか手の届かない底を混ぜると、カビのような臭いがしました。しっかり混ぜることが臭い防止になる。
  (4) 分解が進むと温度が上がり、パサパサした状態になりやすくなる。乾燥した状態が続くと分解が進まなくなる。温度が35度以上を維持しており、基材を混ぜたときに「パラパラ」と音がするようであれば、コップに1〜2杯の水を入れる。
  (5) 数日間世話ができず、久しぶりに開けてみると表面の一部に白いカビが生えるが、良くかくはんして投入を始めると元の状態に戻る。初夏の頃になると蝿が段ボールの回りを飛び始めるので、必ず常時ふたを閉めるようにし、かくはん時にもふたを開けっ放しにしない・ふたを閉める前に蝿を追う等の注意を徹底。
  (6) 投入終了後、一定期間(1、2週間〜1か月)休ませる。同量の黒土(土でも可)と混ぜ合わせ、最低でも1か月は熟成期間とする。長く熟成させたものの方が良い肥料となる。使用する際は、さらに土と混ぜ合わせて薄め、直接苗の根に触れないように使用する。次回取り組む際、投入を終了した基材を混ぜ込むと、温度上昇が早くなる。

 

 

☆ 近着誌紹介「夢喰 第27号」 


 皆さんもご存知の酪農学園大学野生動物生態研究会の年間報告集2008年度版です。
 内容は「沖縄遠征」「天売島遠征」「宮島沼」などの遠征報告のほか、BIRDTHONに参加した7チームの観察記録や鳥類班、植物班、哺乳類班などの班ごとに活動報告は極めて専門的であり、「この国の未来は明るいな」と感じました。
 そのほか、メンバー55名の個性溢れる文章の数々には恐れ入ります。これからは野幌の森ばかりでなく、世界の自然保護に向けて活動範囲をどんどん拡げて頂けるものと期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      夏のツアーで「エトピリカ」を探しに行きませんか! 


 パンダクラブの恒例行事と言っても毎年目的地とテーマを替えてどこかに旅行をするというものが『夏のツアー』です。
 そこで今年のテーマはこの会報の名前にも頂戴している『エトピリカ』。
 道内でも希にしか見ることのできないウミスズメ科の海鳥で、日本では、北海道東部の島に少数が住んでいて、絶滅危惧種に指定されるまでになったとても珍しい鳥です。
 釧路と根室の中間くらいにある浜中町のアゼチの岬沖にある小島、ここが陸からエトピリカが見える日本で唯一の場所で近年は5羽前後が見られています。エトピリカが小島に来るのは繁殖期の5月から8月だけです。それ以外は、陸に上がることは無く外洋で暮らしています。巣は島の上部の土の部分に大きなくちばしで穴を掘ります。卵は、たった一つだけ、約三ヶ月かけて大事に育てます。
 〔エトピリカ保護基金HPより http://www5b.biglobe.ne.jp/~pirika/index_014.htm
 さて、ツアーの日程ですが現在のところは以下の2泊3日で考えています。道東までの交通機関をJRとする案@と自家用車に乗り合わせる案Aのどちらにしようか検討中でが、
・  期間:平成21年7月18日(土)〜20日(祝)
・  集合:午前7時  ・場所:JR札幌駅(案@JR使用の場合)
・  募集人員:4人(自家用車1台の時)としますが相談に応じます
・  予算:案@JR使用の場合1人45,000円、案A自家用車使用の場合1人30,000円程度
・  コース
1日目:札幌→釧路〔湿原とタンチョウ〕→浜中〔カントリーハウスえとぴりか村泊〕
2日目:浜中〔エトピリカ〕→根室〔風蓮湖〕→野付半島〔トドワラ〕→中標津〔養老牛温泉泊〕
3日目:中標津→釧路→札幌
 利用する交通機関については、2通り検討中です。今後参加希望者ごとに対応を組み立てますが、例えば自家用車班が釧路駅でJR班と合流して、浜中から中標津を廻って3日目に釧路で解散する方法を考えています。
 なお、2泊目の養老牛温泉はシマフクロウのやってくる宿「旅館藤や」を予定しています。エトピリカやシマフクロウに必ず出会えるという保証はできませんが、一度は会ってみたい暇と予算の許す方は是非ご参加ください。

 

 

 

      講演会「野幌の森から見えてくること」 
 〜森林再生の取り組み、吸収源としての森林〜 の御案内
 


 石狩平野に約2000haにわたって広がる丘陵森林「野幌森林公園」は、世界的にもあまり例のない大規模な都市近郊林として、年間30万人以上の市民に利用されています。平成16年9月、この森林が台風により大きな風倒被害を受けたことから、北海道森林管理局では、市民との協働により風倒被害跡地を自然林に再生させる「野幌森林再生プロジェクト」(略称:野幌プロジェクト)が実施されています。これらの取り組みについて、石狩地域森林環境保全ふれあいセンター所長の荻原裕さんにお話し頂きます。
また、荻原さんが、以前携わっておられた吸収源としての森林に関する内容もお話し頂ける予定です。
是非、ご参加ください。
[日  時]4月18日(土曜日)13:30〜15:00
[開催場所]野幌公民館研修室5号(江別市野幌町13-6 JR野幌駅から徒歩8分)
[講  師]荻原裕さん(石狩地域森林環境保全ふれあいセンター所長)
[定  員]50名[参加費]無料
[主催]えべつ地球温暖化対策地域協議会

 

 

== 編集後記 ============================================

◇ やっとのことで国の補正予算とかが通り、高速道路の料金
   が安くなったら、途端に利用者が増えたと報道されていま
   す。こんなことならもっと早く安くしていれば良かったの
   に・・・。

◇ ただし、ETC車載器を付けた車だけが対象だそうで、夏
   のツアーに向けてマイカーにも取り付けようか。

                         [NS]

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 えとぴりか E-Mail版 No.49(通算No.210)
  発行:パンダクラブ北海道 2009年 4月 1日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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