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〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2008年12月
1日 E-Mail版 No.47
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○12月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○秋の観察会「早秋の野幌の森は」報告
○秋のパンダ募金報告
○会費納入の方にプレゼント
○えべつ地球温暖化対策地域協議会と王子特殊紙鰍ニの意見交換会に参加して
○エコ替えの試みについて
○知って得する「うちエコ講座」のお知らせ
☆12月からの予定 ☆
12月
5日(金)あったか小物手作り講習会
[北翔大学短期大学部被服室:10時〜12時]:申
12月14日(日)講座「石けんを使ったエコなお掃除」
[野幌公民館:10時〜11時45分]:申
12月14日(日)うちエコセミナー「外から内から暖まろう」
[野幌公民館:13時30分〜16時]:申
12月21日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
1月18日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
2月15日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
引き続き年次総会〔喫茶 樹(じゅ):午後1時半〜〕
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
森林公園は秋から冬へと衣替え。紅葉の後は野鳥中心の観察会になるでしょう。
小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日 時:12月21日(日)、1月18日(日)、2月15日(日) (いずれも日曜日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、防寒具、メモ帳、歩くスキーまたはカンジキ、双眼鏡やカメラ(あれば)
[年次総会のお知らせ]
2009年度総会を次の予定で開催します。決算報告、予算案、年間行事予定等を含め、パンダクラブ北海道の未来について語り合いたいと思う会員の皆さんはできるだけ御参加ください。
不参加の場合は、議決に同意したものと見なされます。
・ 日 時:平成21年2月15日(日) 午後1時半〜午後2時
・
場 所:喫茶 樹(じゅ) 江別市文京台南町60−25 Tel (011)
387-1549
交通機関:新札幌駅ターミナル (10)番 12:45発夕鉄バス大沢公園入口停留所から徒歩3分
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・10月19日(日)天気:曇り時々晴れ
この日は紅葉に絶好の季節と期待して集合しましたが、気温が思ったより高く、歩いている内に汗ばむほどの陽気で、紅葉の進み具合も期待はずれでした。地面にはホオの葉が敷き詰められ、マイヅルソウやホウチャクソウなどの実があちこちに実っていて、ユウゼンギク以外の植物には花が無くて寂しい森でした。そんな草むらをカナヘビらしきトカゲがスルスルと走り抜けていて、動物たちにとって冬眠の前の重要なエサ探しのシーズンであることがわかります。それでも雪虫が飛び始めて確実に冬に近付いていることを感じました。
・11月16日(日)天気:曇り時々雨 気温は10月中旬並みの暖かさで、うっすらと汗ばむほどです。先日の初雪は影も形もなく融けていましたが、花はほとんど無い冬の初めらしい森でした。小鳥の観察にはちょうど良い季節です。
種 名 |
10月19日 |
11月16日 |
種 名 |
10月19日 |
11月16日 |
〔野鳥・動物〕 |
|
|
〔植物〕 |
|
|
シマエナガ |
○ |
○ |
ナニワズ |
|
蕾 |
ミヤマカケス |
○ |
○ |
エゾノコンギク |
花 |
花 |
ハシブトガラ |
○ |
○ |
クマイザサ |
実 |
|
ゴジュウカラ |
|
○ |
オオウバユリ |
種子 |
|
オオアカゲラ |
|
○ |
フッキソウ |
白実 |
葉 |
ヤマゲラ |
|
○ |
ヤマブドウ |
紅葉 |
|
アカゲラ |
|
○ |
ホウチュクソウ |
黒実 |
|
コゲラ |
|
○ |
マユミ |
赤実 |
|
キクイタダキ |
|
○ |
ユウゼンギク |
花 |
|
ヒヨドリ |
○ |
○ |
ヤマモミジ |
紅葉 |
|
ハシボソガラス |
○ |
○ |
イタヤカエデ |
黄葉 |
|
ウソ |
|
○ |
ホウノキ |
落葉 |
|
ムクドリ |
|
○ |
コシアブラ |
白葉 |
|
カナヘビ類 |
○ |
|
マイヅルソウ |
赤実 |
|
トドノネオオワタムシ |
○ |
|
バイケイソウ |
実 |
|
☆
秋の観察会「早秋の野幌の森は」報告 ☆
前日からほぼ一日雨が続き、この日はよほどの悪天候なら中止にしようと考えていましたが、朝になって雲間に日も差してきたので出発しました。気温は10月中旬並みの暖かさで、うっすらと汗ばむほどです。先日の初雪は影も形もなく融けていましたが、花はほとんど無い冬の初めらしい森でした。小鳥の観察にはちょうど良い季節です。
去る10月5日はフォーラム野幌の森との共催による、合同秋の観察会がありました。40人を超す参加者が集まって大にぎわいの観察会でしたが、早秋とは言え、この日の野幌は暖かな風が吹き、まだ木々の葉の色も緑が残っているため、野鳥の観察には葉が邪魔になってしまいました。
ツタウルシだけは既に紅葉が進んでいて、大きなホオノキやハリギリの葉もパラパラと落ちてきました。草花はすっかり花の季節は終盤でエゾノコンギクくらいが咲いていましたが、他の草は黒い実になっていて、そんな中でコウライテンナンショウやトチバニンジンの赤い実も印象的でした。
野鳥はコゲラとハシブトガラとゴジュウカラばかりが飛び回り、期待した旅鳥は見られませんでした。途中の大沢園地ではエゾリスが出てきたりして、参加者はそれぞれ秋の森を楽しみながらも、台風18号による風倒木被害地では植樹された木々の成長を見ては、早く大きくなってと祈るばかりでした。
☆ 秋のパンダ募金報告
☆
10月12日は恒例のパンダ募金でした。この日は前日までの雨もすっかり上がって秋晴れとは行かないまでも、澄んだ空気に紅葉の進んだ円山公園は行楽の季節が真っ盛りでにぎわっていました。先日完成したセブンイレブンは動物園内と園外の両方に入口があって、とても便利でオリジナル商品も沢山あって、昼時にはレジに行列が出来ていました。
10時の募金開始時には、いつも参加される札幌龍谷学園高校の岡部先生と生徒の福田希さん、石藤ひとみさん、赤坂大介さん、佐齋小真也さんの4人が集合、長屋家4人と種市さんの合計10名で募金を呼びかけました。
この日の募金による金額合計は34,308円にもなりました。早速この金額を連休明けに、世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金しました。その結果、昭和57年11月3日以来の募金額合計は
2,324,400円となりました。 日が陰ると急に寒風が身にしみてきて、パンダの着ぐるみの中でなければ肌寒い一日でしたが、特にボランティアの皆さんは積極的に声かけをしていただいた結果、予想以上に多くの金額が集まりました。特に終盤になるほど着ぐるみパンダの人気が高くなって、子供たちが抱きついたり握手したりと大忙し。寒いので予定より早めに終了しようと思ったのですが、結局はほとんど3時近くになってしまいました。参加された皆さん、本当に有り難うございました。そしてお疲れ様でした。
☆ 会費納入の方にプレゼント
☆
〔振り込み先〕 |
郵便振替 02780-1-25455 |
名義 パンダクラブ北海道 |
〔年会費〕 |
・家族会員 ¥3,000 |
・個人会員 ¥2,500 |
・ジュニア会員 ¥1,000 |
・オンライン会員 ¥1,000 |
そろそろ新年度が近づきました。そこで次年度会費を納入していただいた方先着15名様に、2009年カレンダーをプレゼントさせていただきます。
なお、パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。パンダクラブ北海道の募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。
ゆうちょ銀行(旧郵政省)からのお知らせによると、来年1月5日から、パンダクラブ北海道の郵便振替口座に、他の金融機関から振込が出来るようになりますとのこと。手数料は郵便局より高いと思いますのでご容赦ください。
ゆうちょ銀行のコード:9900、店番:279、店名(カナ):二七九店(ニナナキュウ店)、預金種目:当座、口座番号:0025455、受取人カナ氏名:パンダクラブホッカイドウです。
☆
えべつ地球温暖化対策地域協議会と王子特殊紙鰍ニの意見交換会に参加して
☆
パンダクラブ北海道が団体参加しているえべつ地球温暖化対策地域協議会と王子特殊紙鰍ニの意見交換会が、去る9月27日に野幌公民館で行われました。
今回は、ほとんどの製紙会社で古紙偽装問題が発覚し、王子特殊紙(以下「王子」)では環境コミュニケーション委員会が作られ、消費者を始めとするステークホルダーとの意見交換会を持って行くことになったとのことで企画されました。以下はその要約です。
〔説明〕最初に王子から説明があった。
・古紙混入率を上げていくと製品の色が黒くなる、ゴミが混じると品質が低下する。
・消費者からは「より白い良い再生紙が欲しい」という要望が出る。
・各製紙会社は、より白い品質の高い再生紙を供給しようと競争する中で偽装が起きた。とのこと。
〔意見〕
@品質を悪くしたという事ではないが、王子製紙ほどの大企業としてまずかったなと思う。
A再生紙を使用していて、現在特に困っていない。配合割合をごまかすということくらいで問題視するメディアもどうかと思うが、単純に「何%配合」と書けばすむことだろう。
B背景として古紙の相場が急騰して決めた配合割合が守れなくなったり、品質低下をカバーするにはコストがかかるからと聞いている。官公庁に納入するため「何%以上」とか決めているシステムに無理があると考える。
C普段から再生紙製品を選ぶようにしているが、ティシュやトイレットペーパーなど、品揃えのない店もあり困ることがある。希望は値段を下げて、手に入る場所に置いてほしい。
D気の毒という印象。メーカー同士でもっと話し合いができなかったのか。統一基準を作って、できるできないの話し合いが必要。
E環境意識が高まっている現在、こんな事を起こしてどこにメリットがあったのか。
F100%と書いてあるなら、きちっと100%古紙を使って欲しい。
Gこの再生紙は環境にどれくらい良いのかという指標というか、古紙入り製品を選択する時のデータがもっと有ればいい。
H森林認証を受けた木から造ったというような情報発信をもっとしてほしい。
I科学が進歩して21世紀になったのだから、是非とも工場から煙突を無くしてほしい。排気中に含まれる物を固形化するなどの研究をしてほしい。
〔質疑応答〕
Q@紙は何回ぐらい再生できるのか。
A@再生を繰り返すと繊維が短くなって品質が落ちるため、4回くらいが限界。その際もコピー用紙→再生紙@→再生紙A→ダンボールなどというようにグレードを落として利用する。
QA紙の生産コストはパルプと古紙でどう違う?古紙は製紙会社にとって有難くない物か。
AA古紙発生地から近い本州工場では古紙専門の工場もあるが、道内では古紙の輸送コストが大きく、古紙のほうが高い。また、ここ数年で古紙の価格が上がり、昔は古紙のほうが安いのが常識だったが、逆転している工場も多い。古紙については、資源の有効活用としてはもちろん欠かすことはできないし、昔から利用されてきた。
QBエネルギー使用量なども含めて環境に良い紙の選択のための環境指標があると良い。
AB製紙工場では、これまでも環境を考えながらコストを抑える努力をしている。パルプから紙を造る途中で出来る黒液を発電用ボイラーの燃料に利用しているが、古紙の割合が増えると黒液が出来ないため重油の使用量が増える。現在は重油の高騰により各工場の採算性が悪化している。
QC木以外の原料は研究していないのか。
ACケナフやバガスなども研究したが、安定供給、出来た紙の品質、輸送効率で問題が多く、むしろ現在は森林を8年サイクルで育てて伐るという研究を進めている。
QD工場の独特の臭いのもとは何か。
ADチップを煮るときに出る硫黄の臭いだろう。木を煮てパルプを造り、酸素漂白、二酸化塩素漂白のあとアルカリ処理をして紙の原料を造っている。江別工場の原木は広葉樹が多い。
QE毎朝散歩しながら煙を見ると、大気を汚している印象を持つ。
AEこれらの煙は乾燥中の水蒸気や発電用ボイラーから出る水蒸気がほとんどで、これを出さないことは難しいが、臭いとともに低減の努力を続ける。
このような意見交換の中で、王子から反省点として、これまで情報発信が足りなかったと思うというコメントがありました。意見交換会を開いたという点に、王子の環境に対する真摯な態度が表れて大変良かったと思います。今後も様々な情報提供をお願いしました。
協議会からも「消費者としても、環境によい物をと言いながら価格の安い物を求めてしまう点は反省すべき。」という反省点も出て有意義な意見交換会となりました。
☆ エコ替えの試みについて ☆
先日のパンダ募金の際にも気になったのですが、呼びかけ文をアナウンスするラジカセがすぐに電池切れで止まって皆を困らせてしまいます。このラジカセには単1電池が10個必要で、これまでアルカリ乾電池を3個で105円也で100円均一ショップで買っていました。
でも、一回5時間CD連続演奏は能力の限界のようで、これを毎回買っていたのでは資源節約とパンダクラブ北海道の行動規範に反することではないかと、コスト(105円÷3×10=350円)との天秤に悩んできました。
そこで、ニッケル・水素充電池を検討することにしました。この電池はカタログ上のうたい文句で、1,300回繰り返し充電できるとのこと。充電器1,100円、単3型充電池4本セット1,280円単1型アダプターが2個348円なので、1,100円+1,280円×2.5+348円×5=6,040円となります。
6,040円÷350円=17.3回で元は取れることになります。毎年2回募金活動をするなら、今後9年間と考えれば無駄ではないとしてエコ替えしようと考えています。
ただ問題は、このニッケル・水素充電池の能力が5時間連続演奏できるかどうかです。まずは調査開始です。
☆ 知って得する「うちエコ講座」のお知らせ ☆
えべつ地球温暖化対策地域協議会では、昨年の11〜12月に開催した『知って得する「うちエコ講座」』を北翔大学短期大学部の協力を得て再び開催します。内容は以下のとおり。
第1回 あったか小物手作り講習会(ミニ・マフラー)
首回りの保温に効果的なミニマフラーの作成講座です。この他ちょっとした小物の作り方や色の組み合わせのコツなどのご紹介も。
[日時]12月5日(金)10:00〜12:00
[場所]北翔大学短期大学部被服室(江別市文京台23)
[講師]泉山幸代さん(北翔大学短期大学部人間総合学科教授)[定員] 20名
[参加費]無料[持ち物]マフラーにする布(残り布やリフォ−ム可)、裁縫用具
[主催]えべつ地球温暖化対策地域協議会、北海道地球温暖化防止活動推進センター第2回 講座「石けんを使ったエコなお掃除」
暮れの大掃除を、エコなものにしませんか?石けんや重曹、クエン酸を使った「エコなお掃除」のコツを、実演を交えてご紹介いただきます。
[日時]12月14日(日)10:00〜11:45
[場所]野幌公民館 研修室2号(江別市野幌町13-6)
[講師]干場芳子さん(生活クラブ生活協同組合)[定員]20名 [参加費]100円
[主催]えべつ地球温暖化対策地域協議会第3回 うちエコセミナー「外から、内から、暖まろう!」
体の外から暖めるということで、暖かく衣類を着こなすポイントや手軽に作れるあったか小物を紹介していただきます。体の内からは、あったか料理のご紹介。食材や料理法にこだわることで、省エネ・地球温暖化防止にもつながります。
[日時]12月14日(日)13:30〜16:00
[場所]野幌公民館 研修室3・4号(江別市野幌町13-6)
[内容・講師]
第1部「家庭で美味しく温暖化防止 地元の食材で、手軽で美味しい保温調理」
・講師:関真澄さん(江別友の会)
・内容:食糧の輸送距離をあらわすフードマイレージの話題や保温調理の方法やその効果についてご紹介します。ポトフの保温調理実演も!第2部「江別での取り組み〜地産地消へのチャレンジ」
・講師:札幌学院大学の学生の皆さん
・内容:昨年、学生の皆さんが企画した「江別鍋」!その取り組みの内容をご紹介第3部「安全で暖かく、楽しい衣服からエコロジー」
・講師:泉山幸代さん(北翔大学短期大学部人間総合学科教授)
・内容:着やすくあたたかい衣類のポイントなどの話題に加えて、実際の作品や作成のヒントなどをご紹介いただきます。第4部「保温調理で作ったポトフの試食と質疑応答」
・内容:第1部で仕込んでおいたポトフを参加者の皆さんと試食しながら、ざっくばらんに講師へ質問を受けます。
[定員] 80名 [参加費] 無料
[主催] えべつ地球温暖化対策地域協議会、北海道地球温暖化防止活動推進センター
※上記に3回の講座に共通して
[申し込み・問い合わせ先] tel 011-381-1019 fax
011-381-1070(江別市役所環境課環境対策係) E-mail VFF14537@nifty.com(事務局)
== 編集後記 ============================================
◇ 世界は今大恐慌以来の経済危機に見舞われています。株価
は一頃の半値になったとテレビで騒いでいます。
◇
でも、こんな時代だからこそ何が大切なことかを、真剣に
地球環境について考える良い機会だと思うのです。
◇
これまでの不景気と同様に、無駄なことや贅沢なこと、
もったいない行為をやめることで、切り抜けられるでしょう。
◇
株式の高値はバブルだったわけで、はじけて元に戻るだけです。
[NS]