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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2008年 6月01日 E-Mail版 No.44
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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※配信遅延のお詫び
 Mail版えとぴりかの配信が大幅に遅れ、
 会員の皆さまにご迷惑をお掛けしましたこと、
 ここにお詫びいたします。
 Mail版編集担当:撰藻 匡樹

 

目次
○6月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○講演会「野幌原始林は『拓かれて』残された」の報告
○寒い中でも募金活動にボランティアさん大活躍
○公開講座「野幌の今を知る」報告
○えべつ環境広場2008のご案内

 


 

☆ 6月からの予定 ☆
  6月14日(土)〜15日(日)江別環境広場
 [江別市野幌公民館]:別記参照

  6月22日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  7月19日(土)〜20日(日)夏のパンダツアー
 別記参照

  7月27日(土)春の観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  8月24日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
             引き続き例会〔ふれあい交流館:午後1時半〜〕


※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801

 
[自然観察会について]

森林公園は夏真っ盛りです。ランなど花の季節変化が中心の観察会になるでしょう。
  小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。

・日   時:6月22日(日)7月27日(日)8月24日(日) (いずれも日曜日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、雨具、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ(あれば)

 

[夏のツアー【黒松内】へのお誘い]

夏のツアーを計画しています。参加をご希望の方はお早めにお申し込みください。
  今年は自家用車のドライブツアーです。今回の目玉、この黒松内は北限のブナ林です。
  宿泊の予約が必要のため、定員4名になり次第締め切ります。
  1泊2日の旅行費用は完全割り勘制となります。

人数が確定しだい概算金額を連絡しますが、4人定員参加としての概算は15,000円程度。
  最終金額確定は旅行終了日になります。
・日  時:7月19日(土)午前10時30分 札幌地下鉄「円山公園駅」 集合
      7月20日(日)午後5時 上記駅 解散
・旅  程:初日 札幌⇒車で洞爺湖へ⇒洞爺湖(昼食)⇒黒松内へ移動⇒黒松内町(宿泊地)
       2日目 ブナ林を観察⇒ニセコへ移動⇒ニセコ(昼食および観察)⇒札幌(解散)
・参 加 費:1人 15,000円程度の予定(人数により誤差発生)
・宿泊先 :自然体験学習宿泊施設「歌才自然の家」寿都郡黒松内町字黒松内584番地
                       TEL:0136-72-3010  2人部屋の1人料金(1泊2食)7,940円
・申 込 み:6月30日午後10時締め切り  
・申 込 先:事務局 Tel (011)384-0801 長屋 またはEメール
fc7te5@bma.biglobe.ne.jp
「歌才自然の家」はテニスラケット・マウンテンバイク、双眼鏡・望遠鏡も無料で貸し出し中。

 


月例自然観察会報告in 野幌 ☆ 

4月20日(日)天気:晴れ
 
今年の春は雪解けが早く、草花の芽生えが前倒しになっていました。
 
この日も心配していた雪は遊歩道に全く無くて、快適な観察会となりましたが、むしろ季節はずれの暑さに身体が慣れていなくて大変でした。夏鳥たちの到着も早まっているような気がしましたが、まだ木々の葉が出そろっていなくて、虫たちの姿が少ないのではないかと気の毒になりました。でも、クジャクチョウの越冬成虫ばかりでなく、エゾシロチョウの成虫まで見られたことに至っては、少し異常気象ではないかと話していました。
 
乾いた森の下草は少ないものの、何と言ってもエゾエンゴサクの絨毯が拡がっていて、いつまでも昼寝をしていたい気持ちの良い一日でした。











    
5月11日(日)天気:晴れ
 
この日はフォーラム野幌の森が主催で、パンダクラブ北海道共催の合同「春の観察会」でした。 村野道子さんが先導する花班と私長屋が先導する鳥班の2グループに分かれて、大沢口から大沢園地を一周しました。
 
時期としてはほとんどの夏鳥が到着して、オオルリやクロツグミなど木の葉が繁りすぎると見られにくくなる種類もドンドン出現。参加者達も綺麗な歌声に聞き惚れていました。
 
本州から出張で来ていた参加者の一人も、センダイムシクイやニュウナイスズメを初めて見たと感動していました。ニリンソウの群落がデジカメの被写体としてちょうどいい季節です。








     5月18日
(日)天気:晴れ
 
この日、事務局長長屋英子さんの友人の渡辺さんと田村さんが、初めて参加され、5人で賑やかな観察会になりました。
 
出現してくれた夏鳥の種類は少し違いますが、キビタキやアオジをスコープで見られた参加者からは歓声が上がっていましたが、どうしてもキビタキを見られないで欲求不満が貯まってしまう人も出て、観察会の難しさを実感しました。エゾハルゼミの声に初夏を感じた一日でした。














種   名

420

511

518

種   名

420

511

518

〔野鳥・動物〕 

 

 

 

〔植物〕

 

 

 

ハシボソガラス

 

オオカメノキ

 

 

トビ

 

コブシ

花終わり

 

カワラヒワ

 

 

オオアマドコロ

 

 

ハシブトガラ  

 

バイケイソウ

シジュウカラ

 

フクジュソウ

 

 

ゴジュウカラ

 

 

ナニワズ

 

 

コゲラ

 

 

ザゼンソウ

 

 

アカゲラ

 

 

エゾエンゴサク

花終わり

ヒヨドリ

エンレイソウ

シマエナガ

 

 

オオバナノエンレイソウ

 

ウソ

 

 

ミヤマエンレイソウ

ウグイス

ニリンソウ

 

ミヤマカケス

 

 

タチツボスミレ

 

アオジ

ツボスミレ

 

キジバト

アキタブキ

キビタキ

 

 

フッキソウ

 

センダイムシクイ

 

ヒメイチゲ

 

 

ツツドリ

 

サンカヨウ

 

 

ルリビタキ

 

ミミコウモリ

 

 

ヤブサメ

 

マイヅルソウ

 

クロツグミ

 

 

クルマバソウ

 

ニュウナイスズメ

 

 

ホウチャクソウ

 

オオルリ

 

 

ヒトリシズカ

 

トラツグミ

 

 

コウライテンナンショウ

 

イカル

 

セントウソウ

 

エゾハルゼミ

 

 

クルマバツクバネソウ

 

 

エゾサンショウウオ

 

 

クマザサ

 

 

エゾアカガエル

 

 

キヌガサタケ

 

 

子実体

 














講演会「野幌原始林は『拓かれて』残された」の報告

 先月紹介した「原始林は『拓かれて』残された。」と言う本を書かれた酪農学園大学の仙北富志和教授の講演会が、4月19日に野幌公民館でありました。予定を大きく上回る約60名が参加して盛大な講演会でした。

 お話は野幌を中心として明治期の北海道開拓の歴史から始まり、新潟の貧しい農民を救済するため野幌へ来た『北越殖民社』の苦悩と成功が野幌原始林とどのように関わっていたかを述べられました。日本人はどこに行っても米の飯を食べたいと思うもので、アメリカから来たケプロンなどの反対を押し切ってでも、こんな北の原野でも稲作を始めたのです。森の木々は食料確保のための水源涵養林として必要だったのです。

 お話のあとで放映されたDVD短編映画には、北越殖民社の直訴団が開拓使長官に訴える姿が酪農学園大学生と仙北先生により再現されていました。野幌の森が何とか守ることができた理由も、その農民の熱意があったのです。

 ところで講演の後半で、第二次大戦の終戦間際に行われた緊急入植の説明がありました。実は私の父も、戦争で東京で祖父が死んだあとで大空襲に被災してから、一家で十勝管内川西に緊急入植した経験があると聞きました。農業経験のない東京人がいきなり広大な十勝平野に立ち向かったものの、小さなジャガイモしかできずに印刷会社に再就職したとのこと。

 野幌の森の中にも、そんな緊急入植者が入って巨木の切株と戦ったとのことです。想像を絶する冬の寒さにも耐えきれず、大変な苦労だったとの話に父達のことを思いました。
【長屋貞夫 記】

 






寒い中でも募金活動にボランティアさん大活躍
 
去る5月5日は恒例のパンダ募金でした。前の週までの天気予報では5日は曇りで、予備日6日は雨が降りそうでしたから無理矢理にでも5日に終わってしまおうと思っていました。でも当日朝起きてみると大変、野幌は小雨模様。ダメかなとガッカリしながら円山に向かいました。ところが、札幌の街に近付くにつれて雨は止み、その後も曇りで一日過ごせました。
 
気温が低めではあるものの、今年は桜の花がいつもより早く満開となったことと連休の中日ということもあり、動物園の入園者がどんどんやってきました。
 
今回も『ボラナビ』に募集を掲載していただきました。その記事を見て、札幌大谷高校3年の及川さんと前回も参加していただいた札幌龍谷学園高校の岡部先生と生徒の河村さん、福田さん、菅原さん、三上さん、東門田さん、長島さん、斎藤さん、佐藤さん、西原さん、高橋さん、三浦さん、下山さん、野崎さん、佐々木さん、木幡君、大宮君のほか、WWFの記事を見て連絡をくださったWWFJ会員の佐藤治子さんの合計19名が参加されました。このほか、種市さんや長屋家の面々が勢揃いして、25名の大所帯となりました。
 
今回も2班に分かれて、慣れてきた人たちを西門に派遣。特に小パンダちゃんの着ぐるみは演技力が抜群で、子供達と遊んだり、寝転がったりして大人気でした。
 この日の募金による金額合計は46,084円にもなりました。早速この金額を連休明けに、世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金しました。その結果、昭和57年11月3日以来の募金額合計は 2,290,092
円となりました。
 
春5月の募金は毎年10月より入園者が多いので期待通りの結果でした。今年は風が冷たくて参加者の身体を心配して2時半には終了しましたが、何とか2年連続して4万円を越えることができました。何と言ってもボランティアさんが多く集まっていただき、このような多くの成果が出たと思います。
 今回参加された皆さん、寒い中で大変お疲れ様でした。次回もまた参加してください。





公開講座「野幌の今を知る」報告

 去る5月18日の午後、江別市大麻公民館で開かれた公開講座に出席しました。当日は前のページにも書いた観察会日和の良い天気で、午後も森の中を歩いていたかったのですが、この行事が面白そうなのでやむを得ず帰ってきました。

 会場の研修室2号は超満員で、講演会の内容から動植物の研究者たちばかりかと思いましたが、山菜採りの老人やキノコ採りを趣味にしている一般市民まで(質問の内容から判断できました)、野幌森林公園に興味のある人がいかに多いかとビックリしました。

 衛星写真などのリモートセンシングの技術で、平成16年の台風18号による風倒木は、どの程度の大きな被害だったかを確認できたり、今後どのように森林として再生したら望ましいのかを皆で考える上で、それぞれの専門家から見た森のとらえ方を知ることができました。
 
講演の中にはオサムシを中心とした昆虫類やコウモリを中心に夜行性動物の生態など、きわめて専門的な内容も多かったのですが、中でもアライグマやセイヨウオオマルハナバチなどの外来種の進入がこんなに進んできているのかと気がかりになったり、今回の調査で発見されたクロテンは、この森の最後の一頭かも知れないなどと興味の尽きない話題でいっぱいでした。
 
これからも、数年に一度くらいのペースで、こんな調査報告が聞きたいという意見に同感でした。




えべつ環境広場2008のご案内
 
今年も下記の内容で環境広場が開かれます。今年のパンダクラブ北海道の展示は「クジラってどんなもの?」です。「クジラってどんなもの?」という紙芝居や紙で中国のかわいいカワイルカを作ったり、もちろん海の動物ミニチュア展示も継続します。
 また、トラフィックジャパンのDVDを放映して、来場者に野生動植物製品の輸出入について考えてもらいます。皆さん是非お出でください。


【第18回江別環境広場 2008】

[日時]6月14日(土曜日) 午前10時〜15日(日曜日)午後4時00分
[開催場所]野幌公民館 (江別市野幌町13-6 JR野幌駅から徒歩8分)
[主催]えべつ地球温暖化対策地域協議会内 環境広場実行委員会
http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/ebetsu-earth/
[全体の問合せ]市役所環境課(381−1019)
●14日(土)と15日(日)共通

(1)   環境問題屋台村

自然、環境問題、ごみ・リサイクル、エネルギーなどについてさまざまなグループのパネル展示。モルディブ・ガラパゴス・マレーシア・イギリス・ドイツ研修報告、小学生エコ新聞展、学生による「ゴミイク」プロジェクト、野幌森林公園の希少植物やコウモリなどの展示を行います。

(2)おいしい温暖化防止を進めよう! 毎日 午前10時〜売り切れまで

近くで採れた旬の野菜を食べることは、温暖化防止にも役立ちます。採れたての旬の江別産野菜や加工品を販売・紹介します

(3)「クジラってどんなもの?」

[時間]10:00〜11:00 と 140015:00(1日2回)[場所]研修室2号
[内容]紙芝居「クジラってどんなもの?」 紙でつくろう!中国のかわいいカワイルカ 
    海の動物ミニチュア展示 [参加費]無料 [定員]各回 20人(大人も歓迎)

(4)地球温暖化ふせぎ隊がやってくる!

[時間]11:00〜15:00(出入り自由)[会場]野幌公民館 ロビー(予定)
[内容]15分程度のプログラム(予定) [担当]地球温暖化ふせぎ隊((財)北海道環境財団)

●14日(土)の行事

(5)子どもエコ教室「木と仲良しになろう!」
[時間]10:00〜12:00 [場所]2階工芸室・屋外
[内容]葉っぱの形で、木の名前を覚えよう!二酸化炭素の性質のやさしい実験
[担当]環境学習フォーラム北海道 [参加費]無料  [定員]30人(大人も歓迎)
[申込み]市役所環境課(381−1019)、当日の飛び入り参加もOK

(6)セミナー「江別らしい景観づくりとは?」

[時間]10:00〜12:00[場所]研修室3・4号
「講師」中井和子さん(中井景観デザイン研究室)[担当]NPO法人 アースウインド
[参加費]無料 [定員]70人[申込み] NPO法人 アースウインド(381−9233)

(7)「ヘルシー&エコな大豆料理」

[時間]10:30〜12:00[場所]調理室[担当]江別友の会
[参加費]300円程度(材料代)[定員]20人[申込み]市役所環境課(381−1019)

(8)マイはしを作ろう! 〜手作り箸キット”えこはしくん”を使って〜

[時間]13:00〜15:00[場所]研修室3・4号[担当]子どもの健康と環境を守る会
[参加費]630円[持ち物]子ども大人共通 軍手・エプロン・マスク(大人はカッターも)
[申込み]子どもの健康と環境を守る会(387-1556

(9)若者が見た世界の環境、江別の風景

  立命館慶祥高校では、毎年、1年生が研修旅行で世界各地を訪れています。今回は、モルディブ・ガラパゴス・マレーシア・イギリス(ナショナル・トラスト)の報告と、酪農学園大学生によるドイツ環境研修報告、立命館慶祥高校卒業生達によって江別で撮られた映画「リアの島の上映会」
[時間]13:00〜16:30[場所]ホール[参加費]無料   

●15日(日)の行事

(10)オーガニックコットンの布と糸で作る「布なぷきん・布おむつ手作り講習会」
[時間]10:00〜12:00[場所]研修室1号
[内容]手縫い、かぎ針編み、ミシン縫いの中から作り方を選ぶことが出来ます。布なぷきんと布おむつを一緒に作りながら、女性の身体のこと、ゴミ問題・地球環境についてお話ししませんか?
[担当]Cotton Moon (問い合わせ:387-1556
[材料費]布なぷきん 1枚300円〜(サイズによって違います。)布おむつ 1枚400円
[持ち物]裁縫道具、レースかぎ針4号。(お持ちでない方は、会で少し用意があります。)

(11)くらしの講座〜家電製品を上手に使って安全な暮らしを〜

[時間]10:30〜12:00[場所]ホール
「内容」家電製品の安全で上手な使い方、省エネ術の紹介、テレビのQ&A、地上デジタル放送

(12)手作りで安心の軽食コーナー
 など




 

== 編集後記 ============================================

◇ 中国四川省の大地震では、ジャイアントパンダの施設が
  大きな被害を被りました。何とか守ってあげなければと
  職員達の必死の様子に感動を覚えましたが、何万人もの
  死者が出ていて、地震は本当に恐ろしいものですね。

◇ その直前には、ミヤンマーのサイクロンによる大きな
  被害が報道され、どちらも募金活動が行われています。
  募金箱を見たら小銭を入れましょう。

                         [NS]

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 えとぴりか E-Mail版 No.44(通算No.205)
  発行:パンダクラブ北海道 2008年 6月 1日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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