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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2007年 3月31日 E-Mail版 No.37
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○4月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○ビニールハウスの春
◇合同『春の観察会』のご案内
○『クマゲラ一斉調査のご案内』
◇北海道フラワーソン2007に参加しませんか
○『まちづくり支援事業発表交流会』にて
○白神山地に行ってみたいね・・・(2)

 


 

☆ 4月からの予定 ☆
  4月15日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
 
  4月21日(土)春の観察会
 [野幌森林公園大沢口駐車場:午前9時50分〜12時30分〕:申 
       フォーラム野幌の森主催 参加費100円
 
  5月 5日(子供の日)パンダ募金
 [札幌円山動物園 正門前集合:午前10時〜午後3時] 
 
  5月20日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
             引き続き例会〔ふれあい交流館:午後1時半〜〕


※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801

 
[自然観察会について]

森林公園の春は花の季節。毎週のように新しい花が咲き始めます。地球温暖化で夏鳥との出会いも早まっているかも知れません。

小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日   時:4月15日(日)5月20日(日)6月17日(日) (いずれも日曜日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:昼食、雨具、メモ帳、双眼鏡やカメラ、歩きやすい服装、長靴

 

[パンダ募金のお知らせ]

恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。今回も人数さえ、集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。

小雨決行としますが、悪天候の時には6日を予備日として順延します。
・ 場   所:札幌円山動物園 正門前
・ 日   時:5月5日(子供の日) 午前10時〜午後3時
・ 目   的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。

 


月例自然観察会報告in 野幌

2月18日(日)天気:晴れ時々曇り

 2月になって立て続けに大雪が降った野幌の森は、まさに白銀の世界。スキーで運動をするにはピッタリの季節です。西洋かんじきと言えるスノーシューも、近年ずいぶん普及してきましたが、スピードが速いので歩くスキーの方が楽でした。

この日は天気も良くて小鳥たちの出現を期待して歩きましたが、出張中なのか少なめでガッカリでしたが、ヒレンジャクとキレンジャクの混群が綺麗でした。

夏の観察では気がつかなかったことですが、木の幹に白い地衣類が張り付いていて、個人的には新しい発見をしました。

 3月18日(日)天気:雪時々晴れ

今年の雪の降り方は異常です。一度は春のような暖かさで、家の周りの雪がほとんど解けたので、これなら安心して春を迎えられるかなと思っていたら、今頃になって東京でも初雪が降るほどの寒気が舞い降りてきたので、北海道も冬に逆戻り。

野幌の森もまだ1メートル程度は積雪が有ると見え、歩くスキーが活躍しました。

この日の時折強く吹雪く天候のため、花の便りは見つけられず、小鳥たちも出現数は多くなかったのが残念でした。

種   名

218

318

種   名

218

318

〔野鳥・動物〕 

 

 

〔植物〕

 

 

トビ

ネコヤナギ

 

冬芽

シジュウカラ

 

コブシ

 

冬芽

ハシブトガラ  

オオカメノキ

冬芽

冬芽

ヒレンジャク

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハシブトガラ

キレンジャク

 

キバシリ

 

ヤマガラ

 

ゴジュウカラ

コゲラ

アカゲラ

ヤマゲラ

 

ヒヨドリ

 

ツグミ

 

ハシブトガラス

 

キクイタダキ

 

キタキツネ

足跡

足跡

エゾユキウサギ

足跡

足跡

エゾリス

足跡

 

 

      ビニールハウスの春

長屋 貞夫

雪解けが進むにつれて田舎に住む私の周辺では、春の農作業が盛んになります。まず、最初は苗を育てたり、種を蒔いたりするビニールハウスを建てる風景があちこちに見られるころになれば、そろそろ春本番と感じられるのです。

 ビニールハウスは日本では終戦後の食糧増産期から、近代農業の発展に大いに貢献してきましたし、現在期待されている有機栽培などでも基本的な技術として欠かせません。

ただ、この農業用ビニール類は屋外の日光や風雨に曝されるため、数年で劣化して曇るために光の透過率が落ちて使用できなくなり、いずれは産業廃棄物となります。これまでの大量生産・大量消費の時代にはドンドン捨てられたり、燃やされたり農地の隅に埋められて来たのが実態でした。

しかし、ビニールの原料となる原油の埋蔵量も世界的に今後47年分と限界があるため、また地球温暖化が深刻化するこの21世紀になると、燃やすことが禁止されリサイクルが叫ばれるようになりました。

先日、ある講習会で廃棄物処理の現状を勉強して来ました。

廃棄物処理法は悪質な不法投棄が後を絶たないため毎年のように改正されており、事業者は自らの責任において廃棄物を適正に処理しなければならないと習いました。

農家を含めて産業廃棄物排出者は、廃棄物処理や運搬業者に依頼する際にはマニフェスト(産業廃棄物管理票)を交付することが義務付けられています。このマニフェスト制度には書面によるもの様式と電子マニフェストの様式の2種類がありますが、作成や管理が簡単な電子マニフェストの普及が進んでいないのが現状とのこと。

19年度からマニフェスト作成者には、1年間の発行枚数や内容について報告することとなります。電子マニフェストにはこの報告義務がないため、今後は電子化をどんどん勧めていくべきでしょう。詳しくは㈶日本産業廃棄物処理振興センター⇒http://www.jwnet.or.jp/

農業用プラスチックは今後原油の枯渇により価格の高騰も予想され、一方廃棄物処理場はあと6年で満杯になることから、資源の有効利用と地球環境の保全のためにも、適正処理=100%リサイクルが必要となります。

農業用ビニールは原料のポリ塩化ビニリデンへの再生技術開発が進み、17年度のリサイクル率は68%に達しています。たた、資源化された塩ビは多くが中国に輸出されており、これは安価な人件費と大量生産ラインのもとで、各種のプラスチック製品に生まれ変わって日本に逆輸入され、100円ショップや量販店に所狭しと並んでいます。今後中国の経済発展により塩ビの需要は大幅に増加する見込みであり、日本国内のリサイクル率を押し上げていくでしょう。

この頃プラスチック製の雪カキの品質が悪くて、直ぐに欠けたりひびが入ったりするので寿命は冬の半年も持ちません。だから、また安い雪カキを買ってくる羽目になるのです。使い捨て社会が経済発展の原動力になっているようで、リサイクルの仕組みに何か矛盾を感じます。

プラスチックに限らず資源の有効利用は、最初にリユース(再利用)があり、次がリデュース(排出量の削減)を考え、3番目にリサイクル(再資源化)の優先順位ではないかと思うのです。

リサイクルにも3種類あり、塩ビのように砕いて成型しなおすだけのマテリアルリサイクルが最も効率がよく、PETのように高分子まで分解するフィードストックリサイクルには加工のエネルギーが必要になりますし、ポリエチレンなどを燃料に変換するサーマルリサイクルでは埋め立てよりは環境に良いとしても地球温暖化防止効果が半減します。

私たちの生活においても、これらの優先順位を守っていきたいものですが、おそらくリサイクルを繰り返すにつれ品質は劣化するので、最終的には燃料にするしかないのでしょう。

石油に頼りきってきた時代も、末期に近づくにつれ原油価格が高騰するため、再生資源の価格も高くなってリサイクル率も上がっていくでしょう。家中がペットボトルで溢れる時代は、あと僅かであってほしいと願うものです。

ただ、ビニールハウスの春はあと50回以内で終わるのかと心配に思う今日この頃です。

 

◆□ 合同『春の観察会』のご案内 □◆

フォーラム野幌の森主催、パンダクラブ北海道共催で、自然観察会が行われます。早春の森を楽しみながら、平成16年台風18号による風倒木被害跡地の現況も観察します。どんな野鳥や花たちに出会えるかお楽しみ。3班に分かれて歩きます。荒天中止とします。昼食は不要ですがご自由に午後もお楽しみください。

 

詳細は→ http://www.community.sapporocdc.jp/comsup/nopporonomori/

 

     日  時:4月21日(土)午前9時50分集合 12時30分解散

     順  路:大沢口⇒桂コース⇒大沢園地⇒大沢コース⇒大沢口

     集合場所:野幌森林公園大沢口駐車場

     費:100円(保険料)

     物:雨具、メモ帳、双眼鏡やカメラ(あれば)、歩きやすい服装、長靴

 

☆ 『クマゲラ一斉調査』の報告

 去る3月11日に厚別の開拓記念館集合で、毎年恒例の「クマゲラ一斉調査」が行われました。今回はパンダクラブ北海道から長屋1人の参加で、種市氏はインルエンザのためやむなく欠席ということで、事前の新聞報道も無かったためか、参加者数の少ない状態の中で調査しました。

 私はトド山口駐車場付近の88番を担当しました。昨年の10月の観察会で1羽を確認した場所でしたが、それらしい鳴き声すら聞くことができませんでした。

ガッカリして開拓記念館に戻ったところ、瑞穂口周辺で2羽(番いらしい)を確認したとのこと。その他にも鳴き声のみ聞こえた地点が1ヶ所あり、合計最大3羽という結論になりそうです。つがいが確認されたことで、これからドンドン増えてくれればいいなと期待が膨らむばかりです。

 

◆□ 北海道フラワーソン2007に参加しませんか □◆

北海道新聞野生生物基金が主催して、5年に一度開催される「フラワーソン」が下記の日程で実施されます。初夏の野幌森林公園を楽しみながら、野の花の一斉調査をする予定です。今回は『江別環境広場』の行事として、チーム名も「江別環境広場」とします。参加希望者は事務局まで連絡ください。

 

詳細は→ http://flowerthon.net/

 

     日  時:6月17日(土)午前9時30分集合 12時30分解散

     順  路:トマンベツ園地⇒荻野池⇒トマンベツ園地

     集合場所:野幌森林公園トマンベツ園地駐車場

     費:100円(保険料)

     物:雨具、メモ帳、カメラ(あれば)、歩きやすい服装、長靴

 

☆ 『まちづくり支援事業発表交流会』にて  

去る3月17日に札幌の北海道クリスチャンセンター2階大ホールで行われた「まちづくり支援事業発表交流会」に出席しました。

 この行事を主催する札幌広域圏組合という団体は、地域コミュニティ活動支援事業(通称コミュサポ)として、様々なこの地域のグループがホームページを公開する場をインターネット上に提供しています。

 この日はこのホームページを公開している各グループから優秀な活動を表彰するという行事です。『えべつ地球温暖化対策地域協議会』を代表して表彰状を受け取った私でしたが、何分にもホームページ作成は岡崎さんという事務局長にお願いしているので、何もしていない私は、岡崎さんの代理という立場で参加しました。

 午後1過ぎに会場に到着してみると、何やら見覚えのある人が講演をしています。それはNHKのアナウンサーとしてスポーツニュースなどを担当している堀尾正明さんでした。

 今回は堀尾さんが司会している「難問解決! ご近所の底力」という番組の事例から、コミュニティづくりのためには何が大切かを勉強しました。

 この中で、空き巣が多発する街の住民がプロジェクトチームを立ち上げて、どうすれば、空き巣を防げるかという課題に挑戦。他の街の優良事例を参考にして得られた結論は、住民が誰にでも挨拶をすること。そして、この挨拶運動を広めながら町中に散らかっている放置自転車やゴミを無くすためのパトロールをする活動が始まったのです。

 この活動により翌年から空き巣はすっかり無くなったのです。

 現代社会は「個の時代」と言われ、携帯電話、パソコン、コンビニエンスストアなどの便利さの陰で、子供たちの犯罪やいじめや自殺があとを絶ちません。

 この問題は、昔の日本にいた怖いおじさん・おばさんや、煩わしいくらいのご近所付き合いが、少なくなったことが大きな原因です。このように地域コミュニティのまとまりが、現在の社会問題を解決するという、大変示唆に富む内容は、いかにもNHKらしいし、視聴率最優先の民放にはできない番組だと感じました。

 これからは、知らない人にも挨拶しようと思いながら会場をあとにしました。

 

 

      白神山地に行ってみたいね・・・(2)  

− 夏のツアーへのお誘い −

 先号に引き続き、夏のツアーについての提案です。具体的な旅行スケジュール案を次ページに掲載しましたので参考にして、このパンダクラブ北海道主催のツアーに参加をご希望の方はお早めにお申し込みください。最初は往復とも飛行機利用を考えましたが、費用が7万円近くになるため、片道を鉄道利用としてみました。今回の目玉はこの図の十二湖です。

宿泊、列車、飛行機の予約が必要のため、定員5名になり次第締め切ります。

費用はパンダクラブ北海道からの助成は、旅行保険のみですので、残りは全て自己負担。

 

     日  時:7月28日(土)午前7時30分 JR札幌駅 集合

7月30日(月)午後9時25分 JR札幌駅 解散

     旅  程:札幌⇒青森件鯵ヶ沢町(泊)⇒秋田県藤里町(泊)⇒青森空港⇒千歳空港⇒札幌

     費:1人 60,540円+4食の予定(人数により誤差発生)

◎ 費用内訳(参加者が4名の場合の試算)

1.        飛行機(青森−新千歳 片道)19,200

2.        JR 札幌−青森 片道13,200円 + 新千歳〜札幌1,040

3.        レンタカー(ラクティスクラス)

1日7,875円 + 2日目6,300円 + 追加3hr×1,050円 = 17,325

ガソリン代 走行距離300kmとして10km/リットルで 130×30 = 約3,900

計約28,000円を4人で割り約5,300

4.        宿泊料 Hグランメール山海荘12,750円 + ゆとりあ藤里8,550円 = 21,300

5.        見学料金 津軽藩ねぶた村500

6.        現地調達の食事 昼食3回 + 夕食1回 費用未定

     物:雨具,双眼鏡やカメラ(あれば),歩きやすい服装・靴

     み:4月30日午後10時締め切り

     定  員:5名(最小人数2名)

     先:事務局 Tel (011)384-0801 長屋 または

Eメール fc7te5@bma.biglobe.ne.jp 

 

 

◎旅程案

7月28

 

土曜

時刻

7:30

11:10

11:30

12:36

14:00

 

16:00

 

18:00

 

場所

札幌駅発

函館着

函館発

青森着

青森

 

西目屋村

 

鰺ヶ沢町舞戸町

行動

集合出発

 

 

昼食

レンタカー借りる

移動

白神ビジターセンター

移動

Hグランメール

山海荘

内容

JR北斗4号

白鳥20

¥未定

トヨタレンタカー

県道28

入館無料

県道3号

1泊2食

12,750

7月29

 

日曜

時刻

8:30

 

10:0011:30

13:0014:00

 

15:00

18:00

 

場所

鰺ヶ沢町

 

十二湖

八峰町八森

秋田県へ

藤里町

藤里町藤琴上湯ノ沢

 

行動

出発

移動

散策

昼食 ¥未定

移動

白神山地世界遺産センター見学

ゆとりあ藤里

内容

 

国道101

 

いさりび温泉ハタハタ館

国道101号→7号

入館無料

1泊2食

8,550

7月30

 

月曜

時刻

8:30

9:3011:00

12:00

15:00

17:00

18:00

19:10

20:00

20:49

21:25

 

場所

藤里町

岳袋自然観察教育林

釣瓶落峠

弘前市

青森空港

新千歳空港

札幌駅着

 

 

行動

出発

 

昼食

津軽藩ねぶた村

レンタカー返す

搭乗手続き後夕食

離陸

着陸

JR

エアポート207

解散

散策

内容

 

県道

317

¥未定

見学料500

トヨタレンタカー

夕食¥未定

日航2808便

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

== 編集後記 ============================================

◇ 毎年のことですが、太陽の光が輝きを増してくると、やっ
   と花の季節がやってきたなとうれしくなりますね。

◇ 今年は、観察会の回数を少し多くして毎週のように森に
   入ろうと思いますので、都合の良い日を選んで参加してく
   ださい。

◇ 昔から、「冬が暖かい年は夏が寒くなる」と言われてきま
   したから、今年は冷夏になるのかと心配です。

                         [NS]

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 えとぴりか E-Mail版 No.37(通算No.198)
  発行:パンダクラブ北海道 2007年 3月31日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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