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〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2006年11月30日 E-Mail版 No.35
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○12月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○リサイクルの最先端『紙』
○秋のパンダ募金ご苦労様
○環境サポートセンターが移転しました
○会費納入の方にプレゼント
○地球温暖化対策を今すぐに
☆ 12月からの予定 ☆
12月
9日(土)「ウォームビズ&うちエコ 小エネルギーで暖かく」
〔浅井学園大学723教室〕
12月17日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
1月21日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
2月18日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
森林公園の秋は素敵です。紅葉とキノコと木の実が満載。動植物は秋から冬の準備をしています。
小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日時:12月17日(日)、1月21日(日)、2月18日(日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:弁当、長靴、コンパス、メモ帳、防寒具、歩くスキーかカンジキ、双眼鏡やカメラ(あれば)
[ 「ウォームビズ&うちエコ小エネルギーで暖かく!」のお知らせ ]
楽しく寒さを乗り切るための「衣」と「住」の一工夫を学びます。学生から、中高年・シニアまで、幅広い年代の方々に役に立つ「暖かく着る工夫」を、ミニファッションショーでご紹介いただく他、家庭ですぐに実践できる暖房費節約のコツもわかりやすく解説します。
・
日 時:12月9日(土)13:15〜15:30(当日参加歓迎)
・
講 演:「ウォームビズで楽しく、暖かく着る工夫」浅井学園短期大学 泉山幸代教授
・
セミナー:「暖房温度を下げても暖かく暮らすコツ」道地球温暖化防止推進員 宮森芳子氏
・
開催場所:浅井学園大学 723教室(江別市文京台23 JR大麻駅南口から徒歩15分)
・ 参 加 費:無料
・ 申し込み:江別市役所環境課tel
011-381-1019 E-mail VFF14537@nifty.com
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・10月22日(日)天気:曇り一時小雨 秋の天候は変わりやすく、朝は晴れていたのに雲が広がり昼には小雨がぱらついてきましたが、雪になるほどの寒さではなかったのが紅葉見物には幸いでした。
この日のトピックは何と言ってもクマゲラに久しぶりに出会えたこと。トド山口からトマンベツ線に入ってしばらく行くと、「コロコロコロ・・・」と聞き覚えのある声がしたあと、「クエッー」と一声・二声あったので、あわてて声のする方向に戻りました。
すると、高い木の上でクマゲラの雄が鳴いています。あわてて写真を撮りましたが手前の枝が邪魔をして絵になりませんでした。
皆さんも、クマゲラに会える日を楽しみに是非観察会に参加ください。
・11月19日(日)天気:快晴
この日は前日までの雪とは打って変わって雲一つ無い快晴無風の観察会日和でした。何組か夫婦連れでバードウォッチングに来ていました。これも、大量定年退職時代が影響しているかもと思いました。
小鳥たちは混群をつくって、こんな温かい日はエサ探しにもってこいらしく、枝から枝へと忙しそうに飛び回っていました。
種 名 | 10月22日 | 11月19日 | 種 名 | 10月22日 | 11月19日 |
〔野鳥・動物〕 | 〔植物〕 | ||||
シマエナガ | ○ | オオカメノキ | 紅葉 | 冬芽 | |
ヒガラ | ○ | ○ | クサギ | 実 | |
ハシブトガラ | ○ | ○ | オオウバユリ | 種子 | 種子 |
ゴジュウカラ | ○ | ○ | フッキソウ | 白実 | |
クマゲラ | ○ | ヤマブドウ | 紅葉 | ||
アカゲラ | ○ | サラシナショウマ | 実 | ||
コゲラ | ○ | マユミ | 赤実 | ||
キクイタダキ | ○ | ユウゼンギク | 花 | ||
ヒヨドリ | ○ | ○ | コウライテンナンショウ | 赤実 | 赤実 |
ハシブトガラス | ○ | イタヤカエデ | 黄葉 | ||
ウソ | ○ | ○ | ホウノキ | 落葉 | 赤実 |
ツグミ | ○ | コシアブラ | 白葉 | ||
ツルウメモドキ | 赤実 | ||||
ヨブスマソウ | 種子 |
☆ リサイクルの最先端『紙』 ☆
長屋 貞夫
先日、えべつ地球温暖化対策地域協議会の見学会「省エネと廃棄物を考える」に参加しました。今回は江別市を支える大企業のひとつ王子特殊紙江別工場を、協議会のメンバー14名が見学しました。
この江別工場は、明治41年(1908)に操業した道内最古の工場で、木材チップ〜パルプ〜紙までの一貫生産。緑化推進優良工場として平成9年に紙パルプ産業で初めて内閣総理大臣賞を受賞しています。
詳しくはhttp://www.ojipaper-ebetsu.jp/ を参照。
特に今回は木質資源の有効活用と再生産(リサイクル)について勉強しました。まず、南アフリカやオーストラリア等から輸入される原料チップが解かされる高さ約60mの連続式蒸解釜という大きな装置から始まり、抄紙工程(紙をすく流れ)を辿りながら、6号マシーンという幅3.5mの一貫生産ラインを見学。今回は年に一度の定期修理期間と重なっていたため、機械の多くは動いていませんでしたが、1分間に800mのスピードで紙が送られる大きな機械には皆唖然としていました。チップが紙になるまで約32時間かかることや、外からゴミが入らないように入り口が厳重になってることなども驚くことばかりでした。
そのあと会議室で詳しいお話をうかがいました。ここは環境マネージメントシステム「ISO14001」の認証を受けています。王子製紙という企業として海外の森林資源の再生産に努めるため、6カ国11プロジェクトの植林事業を進め、30万haにもなる植林木が原料に占める割合も、2004年現在72%から2011年には81%にしようとしています。
また、連続式蒸解釜から出る廃棄物の『黒液』を濃縮し薬品を回収再利用するほか、残渣は回収ボイラーで燃やして発電しています。これらの努力により化石燃料(石油)エネルギーの消費やCO2の排出を20%削減して、植林によるCO2の固定量と同等くらいになっているとのことでした。
また非木材原料として麻から紙や糸を造る技術も実用化しているとのこと。将来的にはチップの陸揚げ地を苫小牧から石狩新港に移すことで、陸上輸送距離を短縮するモーダルシフトにも取り組む予定とのこと。皆さんにもアドリングストップなど、できることから取り組んで欲しいとアドバイスをいただきました。
木を植える中で森のリサイクルを進め、古紙をまた紙に変えることにより紙のリサイクルに貢献し、地球規模で炭素のリサイクルにも役立っている製紙工場の最先端を見せていただく中で、我々も紙を大切にしようと思いました。
☆ 秋のパンダ募金ご苦労様 ☆
去る10月9 日に恒例のパン
ダ募金を行いました。本来は10月8日の日曜日が募金予定 の日でしたが、台風くずれの大型低気圧が来たため暴風雨に
なると予報が出たので、前の日には延期を決定して予備日の 9日に行ったのです。ちなみに札幌市内はそれほどの被害は
ありませんでしたが、道東では洪水や高波で漁業に大きな被 害が出てしまいました。 何と言っても秋真っ盛りの連 休ですので、パンダの会員も旅行や野鳥観察に出かけた方も いたようで、メンバーの参加が少なかったため、今回は西門 には分散せず正門だけで実施しました。今回の募金の合計は 19,640円で秋の募金としてはまあまあの結果でした。これに 長屋成明氏から長屋隆夫前事務局長の三回忌にあたり頂戴し た1万円の募金を含め、世界の自然保護活動に役立てるため WWFJに送金しました。皆さんのお陰で、昭和57年11 月3日以来の募金額合計は 2,162,899円となりました。 今回参加していただいたボランティアの岡部文佳さんと龍谷学園高校の生徒の永田淳さんと河村愛理さん、そして種市国和さん、今村敏郎さん、米坂洋子さん、および長屋家の合計10名の皆さん、本当にご苦労様でした。 今回のように予備日が役に立った年はこれまで無かったように思いますが、突然の嵐にそれぞれの皆さんの予定も狂って困ったようです。気候的にも春と秋の季節の変わり目で、寒かったり暑かったりと着ぐるみに入る人も体力を消耗します。これからも、無理をせず募金活動していきたいと思います。 【長屋貞夫】 | |
☆ 環境サポートセンターが移転しました ☆
我々がいつも印刷機をお借りしたり情報発信をしていただいている(財)北海道環境財団の環境サポートセンターが、去る10月10日に移転しました。移転先は、札幌駅南口の南西向かいにある伊藤・加藤ビル(1階に全日空があります)の4階です。
・住所:札幌市中央区北4条西4丁目1番地 〒060-0004 ・電話:011-218-7881
☆ 会費納入の方にプレゼント ☆
そろそろ新年度が近づきました。そこで次年度会費を納入していただいた方先着15名様に、亡き前事務局長の長屋隆夫さんの写真ハガキ2枚セットでをプレゼントさせていただきます。
なお、パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。パンダクラブ北海道の募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。
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☆ 地球温暖化対策を今すぐに ☆
この2006年も残り1ヶ月となって、日頃から何も考えず、のんべんだらりと暮らしている私自身にとっては、何が残せたのかと振り返ってみても、あまり思いつかないので、きっと何もしてこなかったのだろうということに深く反省しています。
それにしても、今年の秋から冬にかけての天候は暖かすぎました。初雪が遅かったので、スキー場の方も悩んでいることでしょう。私事ですが、今年の2月から留萌市に単身赴任していて、留萌の秋から冬への変化を初体験したところです。留萌でも11月1日が初雪で平年より4日遅く、昨年よりは7日も遅かったとのこと。
でもやはり「雪が下から降る」と言われる留萌の冬は、突然しかも大雪が11月24日に28cmも降りました。根雪(気象用語では長期積雪)の初日は平年で11月30日だそうなので、このまま根雪になるかも知れません。
この一年の北海道の気象現象を思い出すと、いろいろな異常気象と呼んでもいいことがありました。2月の初めに大雪が降ったため、このままでは雪解けが遅くなるかなと思っていたところ、3月下旬には黄砂が飛んできたり、5月10日から11日に大雨が降って融雪を進めたため、一部で洪水になってほどです。8月17日から19日には台風崩れの前線による大雨や、9月19日から20日の台風13号による風で、各地に被害が出ました。また10月7日から8日の低気圧も太平洋岸からオホーツクにかけて大きな被害をだしましたし、私たちのパンダ募金も翌日に延期しなければならなくなりました。
極め付けが11月17日に佐呂間町で9人の死者を出した竜巻です。数年に一度くらい、北海道内でも竜巻の発生が見られますが、これほど大きな被害は初めてです。暖気と寒気がぶつかり合ってできたスーパーセルと呼ばれる巨大な積乱雲による竜巻だろうとのことでず。
これまでの北海道には台風の勢力が落ちてから近づいてくることが普通でしたが、いずれにしても、このように今年は強い台風や勢力の衰えない低気圧が立て続けに襲ってきました。北海道の夏は爽やかで、台風の心配も少ないと思っていたのに、何かだんだんと本州並みの気候になりつつあるようです。
この背景には、どう考えても地球温暖化の影響が出ているとしか考えられせん。温暖化は、単純に気温が少しずつ暖かくなるだけではなく、このような思わぬ気象災害をもたらすと予想されていましたが、それが現実のものになってきたのでしょう。
【毎日新聞HPより以下引用】
ナイロビで開催された京都議定書第2回締約国会議で、WWFが世界の鳥類の多くが地球温暖化で絶滅するとの調査報告書を公表しました。気温が現在より1.5〜4.2度上昇するとされる2080年には、豪州で最大7割、欧州や南アフリカで4割の鳥類が絶滅する恐れがあります。鳥類は環境変化の指標で、温暖化問題では、炭鉱で有毒ガスを察知するカナリアのようなものです。
例えば、シベリアの湿地は温暖化の進展で7割が消失すると予想されるが、その結果、シベリアで繁殖するソデグロヅルは絶滅する可能性が高い。70年代以降、50%も生息数が減ったエクアドルのガラパゴスペンギンも絶滅の危機にあります。
また、欧州では、餌になる虫の出現のピークが温暖化で早まったのに、アフリカなどからの渡り鳥がそれに対応できず、生息数を減らすケースも出ているそうです。
途上国を含めた13年以降の温室効果ガス削減の取り組みを、08年冬の京都議定書第4回締約国会議(COP/MOP4)で協議することになりました。
最大の課題だった途上国の取り組みを合意に導くことができましたが、経済への悪影響を嫌う途上国に配慮し、具体的な内容の協議は来年以降に先送りしています。今後、世界第2位の温室効果ガス排出大国である中国などを実効性のある取り組みに巻き込めるかが課題です。
中国など途上国は今回の会議で議論を打ち切るよう主張し、毎年開かれる会議での話し合いを求める先進国と対立していました。議長国のケニアは途上国の主張に配慮して、話し合いの時期を08年とだけ示して具体的な削減義務に踏み込まない妥協案を提案して同意を取り付けました。
京都議定書は、先進国が08〜12年に負う温室効果ガスの削減義務を取り決めていますが、途上国に関しては特に定めていません。
京都議定書第2回締約国会議は、13年以降に空白期間を作ることなく新たな枠組みが継続する余地を残しました。話し合いの打ち切りを主張してきた中国やインドを、交渉の場にとどめた点は評価できますが、合意を優先して具体的な削減策の策定を先送りしており、今後も途上国の反発による議論押し戻しの可能性があります。
排出大国の中国やインドをはじめ、途上国に温室効果ガスの削減を促すことは05年の第1回会議以降の重要な課題の一つです。特に中国は経済成長に伴い、1年ごとに東京電力1社に匹敵する温室効果ガスの排出増加があり、09年には米国を抜いて世界一の排出大国に躍り出ると言われています。
このような国同士の駆け引きだけが表舞台で賑やかですが、被害が現実に起きてきている今、私たちの生活スタイルの中を見直して、何とか二酸化炭素を減らす努力をしましょう。そのためには、 これまで楽をしてきた暮らし方を少しあきらめて、20年くらい昔の生活に戻ってみませんか。
次に行動できそうな事項を挙げます。皆さん頑張りましょう。
・自家用車を使わず自転車やバス・電車を使う
・自家用車を運転するときはアイドリングストップを励行する
・電化製品のスイッチをこまめに切る
・安いからといって100円ショップのもので済ませない⇒中国等の二酸化炭素を増やさない
・食料品は輸入ものを買わない⇒輸入する時にはたくさんの二酸化炭素が出るから
・石油製品から木製品に切り替える⇒できれば国産木材へ
・ストーブを買うなら木質ペレットストーブにする⇒これからの普及を期待しましょう
・冬は余計な雪かきをしない⇒家から歩いて通うなら駐車場は必要ない
・夜は早く寝る⇒夜更かしは電気も灯油も多く使うことになる
== 編集後記 ============================================
◇ 北海道の冬は寒いので、ウォームビズという言葉に関心が高いで
しょう。
◇
これまでも、石油ショックなどのおりに「省エネ」という言葉があり、
暖房機器ばかりか、自動車や電気製品の性能が飛躍的に高まり
ました。
◇ でも原油の価格が下がると忘れたかのように、石油製品や電気の
使用量は増えていませんか。
◇ 今後は価格ではなく、二酸化炭素の発生を問題に考えましょう。
[NS]
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