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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2006年9月30日 E-Mail版 No.34
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○10月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○天売島はウニと鳥の楽園
○初山別の天文台にて
○ロハスとは
●お悔やみ 

 


 

☆10月からの予定 ☆
10月 8日(日)パンダ募金
         〔札幌円山動物園正門前集合:午前10時〜午後3時〕

10月22日(日)自然観察会
                  〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕:申
                  引き続き例会
                   〔ふれあい交流館:午後1時半〜〕 

11月19日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
12月17日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
[自然観察会について]
 森林公園の秋は素敵です。紅葉とキノコと木の実が満載。動植物は秋から冬の準備をしています。小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日時:10月22日(日)11月19日(日)12月17日(日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:弁当、長靴、コンパス、メモ帳、防寒具、双眼鏡やカメラ(あれば)
 
[ パンダ募金のお知らせ ]
 恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。今回も人数さえ集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。
 小雨決行としますが、悪天候の時には9日を予備日として順延します。
・ 場 所:札幌市円山動物園 正門前
・ 日 時:10月8日(日)午前10時〜午後3時
・ 目 的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。

 


月例自然観察会報告in 野幌

 8月20日(日)天気:曇りのち晴れ
 ほぼ1ヶ月ぶりの雨が降った次の日だったので、蒸し暑い夏の観察会になりました。ヤブ蚊も多くて防虫スプレーをかけ続けていました。
夏鳥は声も聞こえず、たまにヒヨドリやエゾゼミが鳴く程度の寂しい森でしたが、ミズヒキ、キツリフネやツルニンジンの花があちこちに現れて楽しませてくれました。
 9月24日(日)天気:快晴
 北海道の秋らしい爽やかな日本晴れの一日で、今回はフォーラム野幌の森との共同企画の観察会でしたので、大沢口から大沢園地を往復するコースを総勢28名が3班に分かれて歩きました。
野鳥はハシブトガラなどの留鳥が大半で珍しい種類は出てくれませんでしたが、コクワ(サルナシ)などの木の実やコウライテンナンショウなどの草の実が真っ盛りで、「これは食べられるの?」などと言いながら、森を楽しみました。


 

種名 8月20日 9月24日 種名 8月20日 9月24日
〔野鳥・動物〕     〔植物〕夏〜初秋    
トビ     クサギ  
ヒヨドリ オオカメノキ
クマゲラ 喰痕   ヤチダモ  
アカゲラ   シナノキ
コゲラ   イヌゴマ  
ゴジュウカラ   アカソ  
シジュウカラ     ノビネチドリ 緑実  
ハシブトガラ   エゾアジサイ  
ヒガラ   アマチャヅル  
キバシリ   エゾトリカブト
ヤブサメ     オオウバユリ 緑実 緑実
キジバト オニシモツケ 花終わり  
エゾゼミ   ウツボグサ  
トノサマバッタ   キツリフネ
アオダイショウ   キンミズヒキ
〔植物〕夏〜初秋     クルマバナ  
ツルニンジン クロイチゴ 赤実  
チシマザサ   ケチヂミザサ
トチバニンジン 赤実 ゲンノショウコ
ノブキ サラシナショウマ
ハエドクソウ ウド  
ナニワズ 赤実   ヤブハギ
ホウチャクソウ 緑実 黒実 ヤブジラミ  
マイヅルソウ 赤実   ヨツバヒヨドリ
ミズヒキ   ルイヨウボタン 赤実
ミミコウモリ アブラガヤ  
ミヤマヤブタバコ   ミズタマソウ  
ノッポロガンクビソウ   エゾシロネ  
メナモミ   エゾノコンギク  
コウライテンナンショウ 赤実 オオバセンキュウ  

天売島はウニと鳥の楽園

 今年の夏のファミリーキャンプは豪勢に天売島・焼尻島へのツアーとなりました。参加したのは、事務局長の長屋英子とその友人2人渡辺孝さんと小出静江さん、種市リーダーと私の5人が7月15日からの連休を楽しみました。
 私が留萌に単身赴任しているのをこれ幸いと種市氏は私のアパートに前泊したいとのこと。残り3人の女性陣は、渡辺さんの自家用車で札幌から一路留萌へ15日の朝出発。
 この15日は羽幌まで車で移動した後、フェリーで天売島に上陸したのが16時ころ。迎えの車で宿に着いたあと、お待ちかねの夕食となりました。この島は日本海の真ん中に位置するだけに、海の幸が豊富なことは想像していたのですが、中央のお膳には1つの殻を容器にして3個分の身が載せられたムラサキウニが10個以上ドーンと並んでいるのです。
 普通の夕食に一人前約2,000円の追加をお願いしたため、この食べきれないほどのウニや刺身が出て来てしまいました。参加者は皆黙々と食べていましたが、なかなか食べきれるものではありません。ついに刺身を少し残してしまいました。
 夕食あとのスケジュールは、今回オプショナルとしたウトウ観察ナイトツアーです。迎えのバスが来るまでの間に旅館のまわりを散歩すると、電柱の上にノゴマが鳴いていました。民家のすぐそばでノゴマの声が聞けるのだから、この島民は幸せだなーと感じました。
 このツアーでは暗い夜の道を、崖の下まで歩くのは危険ではないかと最初は思っていましたが、来てみてビックリ、ウトウは観察者の足元の土に穴を掘って巣を作っていたのです。それも島を一周する舗装道路(道道)のすぐそばなのです。私は300mmの望遠レンズをつけたカメラで狙いましたが、余りに近すぎて写真を撮るのが一苦労でした。
 頭の上には鳥の群れが黒々とした雲のようで、次から次にウトウは自分の巣めがけて飛び込んできます。その数はガイドさんによると何と60万羽以上とのこと。そして、ウトウが口にくわえたオオナゴなどの魚を横取りしようとウミネコやオオセグロカモメが走って追いかけ回します。その騒々しさには感激を通り越して恐怖さえ感じました。
 翌16日は朝から海底探勝船に乗って島を一周しました。この日はあいにくの霧雨模様のため、遠くの崖に24羽いるかも知れないオロロン鳥(ウミガラス)はついに見つけられませんでしたが、ケイマフリやゴマフアザラシが次から次に現れて楽しませてくれました。船の底がガラス張りになっているので、のぞき込むと岩場はウニだらけで美味しそう。「ウミネコの足は黄色。オオセグロカモメの足はピンク色です。」とか「ゴマフアザラシがバイバイをしています。」とガイド嬢の懇切丁寧な説明で、この島の鳥と動物については一通り勉強ができました。
 その観光船を降りて今度は焼尻島へ。日程の調整から帰りが早くなりそうなので、焼尻島は港近くを散策する程度になってしまいました。それでもイワガラミの花が綺麗な厳島神社の前を進んでいくと、一面の草原の中にノゴマがいい声で鳴いていました。この島は植物と綿羊が有名だそうですが、花は少し時期が遅いのかノウゴウイチゴやノコギリソウが観察できた程度。
 焼尻港の食堂では、女性陣がソフトクリームを頼もうとしたら「ソフトぐらいでここの椅子に長く座られたら困る」と言う店員の態度にはガッカリ。北海道観光の欠点を垣間見て、私たちは手持ちの軽食を食べたあと、高速船サンライナーで羽幌に帰ったのでした。
 今回は慌ただしい2日間の行程でしたが、全員無事帰って来られ、鳥の島としての天売島は充分満喫できたと思います。新築の宿のトイレは綺麗でしたが、港の横にあるためゴキブリに似た大きなフナムシが出てきたのには驚きました。もちろんウニの味が一番の収穫でした。

【長屋貞夫】


 若い方と昔の同級生三人の旅は、初めてでとっても楽しみでした。
 全然想像もしていなかった島のこと、ただただ感激するばかりでした。天売は、四本足の動物がイヌ、ネコ以外は住んでいなくて、実質海鳥のコロニーだと実感いたしました。夜バスで“ウトウ”の巣穴に向かって出発、子育ての様子、カモメの妨害を目の当たりにしました。誰かが「人間で良かったなぁ・・・」と呟いていました。
 翌日の島巡りも、天売島そのものが鳥の種類で区分けされて、それぞれが楽しく (?)暮らしている様でした。(冬は・・・?)海底はウニがゴロゴロ。
 焼尻は山の上に行かなければ・・・と、階段を52段昇って、さらに歩いて同じ位の坂を・・・ついたところでノゴマの声。さすが長屋さんは、すぐ気がついてカメラを。待つこと20分位、幸い私も見せていただきました。肉眼では何も見えませんでした。
 15日の夕食(11品)16日の朝食(9品)さすが美味しくて、お腹一杯頂きました。名物はみんな頂きました。 【小出静江】

☆ 初山別の天文台にて

 数年前に一度訪れながらも、悪天候で観察できなかった「しょさんべつ天文台」に今年また行ってきました。今回は札幌を出発する時からほとんど雲一つ無い快晴で、期待は膨らむばかり。「これで星が見られなかったら余程日頃の行いが悪いのだろう」と思う日でした。
 『岬の湯』という温泉に泊まることになっていました。ここまで走ってきた国道232号線は夕日が名物。そこで、この宿からも水平線に沈む夕日を楽しめることが評判でした。ただ到着時間から日没まで30分ぐらいでしたから、半分あきらめながら「まずは夕食前に一風呂浴びてきます。」と言って、私たち男2人は風呂場へ。女性陣は「夕日を楽しんでます。」とのことでした。
 いざ風呂に浸かってみると、まさに夕日が沈む直前。露天風呂の方が見やすいだろうとお客さんの多くは露天へ。私もその真っ赤に燃えるような太陽を、下の方が四角く欠けてホタテ貝のような形から、最後の一点になるまで見て感動しました。あまりに長く見続けていたので、これは文学的表現ではなく網膜に赤く焼き付いた程でした。
 部屋に戻ってみると女性陣によると「ちょうど風呂場が邪魔になって見られなかった。」とのこと。露天風呂からしか落日を見られない設計になっていることに気がつきましたが、角度的には今から冬の間は女風呂の露天からでも落日を見られないのが、ちょっとした設計ミスではと感じました。
 食べきれないほどの海の幸に溢れた夕食を頂いたあと、いよいよ天文台へ出発。
丘の上に建つ天文台に入ってみると、玄関に靴が沢山置いてあり、内履き用のスリッパも無い様子。「入館料(大人200円)は箱に入れてください。」と書いてあるだけで係員もいないので、神社のお賽銭のように箱に200円を入れました。
 いよいよ階段を上がろうと思いましたが、スリッパも品切れでは階上は満員状態だろうと言うことで、暫く人が下りてくるのを待ちました。何人か下りてきてスリッパを借りることもできたので3階に上って見ると案の定、子どもたちで望遠鏡の周りは押すな押すなの大盛況でした。
 この日は65cm反射式望遠鏡で、こと座の『リング星雲』を覗かせてもらいましたが、こんなにハッキリ見えるのかと驚くほどで、私も大きな望遠鏡が欲しくなりました。
 でもどうせ目を慣らすのに時間をかけるべきだということで、おとなしく10分ぐらい待っているうちに、天文台の上に見える天の川がキラキラと輝いてきました。説明する係員の男性によると「今日は霞んでいてあまりきれいに見られませんが、昨日まではもっと澄んだ星空でした。日本は湿度が高いのでだめですが、砂漠では天の川の光で影ができるほどだそうです。」とのこと。でも私には充分満足できる星空でした。

☆ ロ ハ ス と は ☆

 先日、永らく使ってきたディスクトップパソコンを処分しました。
 あれは2000年頃だったと思いますが、5年間職場で使ってきたパソコン『NEC PC9821Xa10/C12』のリース切れ品を5,000円で買いました。これを数年間にOSをアップしたりメモリを買い足したり、ハードディスクを入れ替えたりと改造を重ねてインターネットもサクサクと出来るようにしていました。
 皆さんはPCリサイクル法という法律をご存じですか。家庭で使用済みになったパソコンを有益な資源として再利用するために、平成15年10月1日から「資源有効利用促進法」に基づいた”PCリサイクル”が始まりました。
 つまり古いパソコンは解体して、資源として活用することが義務化されたのです。この法律が施行されたあとで買ったパソコンにはこのようなPCリサイクルマークが付いています。
 それより古いパソコンを廃棄するのには、この法律により大型ゴミとしては出せず、回収費用がかかるのです。そんなわけでこの愛機は7,350円で回収されることになりました。
 私は、その前に何とか活用して頂ける人がいないかと、オークションに出そうかとも思いましたが、あちこちのオンライン・オークションを調べても、リサイクルショップに相談しても、この回収費用より高く買ってくれる人は居そうもありませんでした。エクセルやワードなどのビジネス用としてはまだまだ使えるコンピュータですが、現在の我が家での主目的はインターネットですから、スピードの遅さは致命的です。
 実はこのパソコンを処分する前に、跡継ぎとしてソニーVAIOtypeMというコンピュータを買ってきました。そのCPUがCeleron2.60GHzということもあって、画面の出るスピードは比べものになりません。音が良く画面もきれいな液晶ディスプレーと一体型なので場所もとらず、おまけに光回線で接続したらテレビのように使えます。
 この10年でコンピュータ社会が飛躍的に進歩したから、古い機械は役立たずになってしまいました。この『国民機』とも呼ばれた名機も時代の流れにはついて行けず、新コンピュータに入れ替えられたのです。
 今『ロハス』という言葉が流行っています。Lifestyle of health and sustainabilityという英語の略で「健康と持続可能な社会に配慮したライフスタイル」のことだそうです。でも『ロハス』指向から言えば「持続可能なものの使い方」をしたくても、たとえ壊れていなくても廃棄しなくてはならないハイテク社会というのには疑問を感じます。古いものにいつまでも執着して思い出にしがみついている自分は、すでに古い人間になっている証拠でしょうか。それとも『ロハス』でしょうか。

 

お悔やみ

 今年春の募金に参加していただいた鈴木孝三さんが帰らぬ人となられました。享年64歳。
 先日の募金でも肌寒い中でパンフレットを配っていた姿を記憶しています。ところが去る8月14日に、突然くも膜下出血により倒れ、お亡くなりになったとのこと。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 

== 編集後記 ============================================

◇ 天売島で撮って来たフィルムを現像してみたら、光がカブって全然
    写っていませんでした。余っている古いスライドフィルムを「もったい
    ない」と思って使ったのが間違いの元。これがデジカメならこんなこ
    とにはならなかったのにと反省しました。

◇ フィルムカメラも古いパソコンのように使い物にならないとしたら、あ
    とは資源リサイクル法にでも適用させて欲しいものです。

                                 [N.S.]

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 えとぴりか E-Mail版 No.34(通算No.195)
  発行:パンダクラブ北海道 2006年9月30日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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