=======================================================
〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2006年7月31日 E-Mail版 No.33
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
=======================================================
目次
○8月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○2005年自然観察会年間集計
○新入会員のご紹介
○『江別環境広場2006』にて
○金浦原生花園をご存じか
☆ 8月からの予定 ☆
8月20日(日)自然観察会
〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕:申
9月24日(日)自然観察会
〔野幌森林公園大沢口駐車場:午前9時半集合〕:申
10月
8日(日)パンダ募金
〔札幌円山動物園正門前集合:午前10時〜午後3時〕
10月22日(日)自然観察会
〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕:申
引き続き例会
〔ふれあい交流館:午後1時半〜〕
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
森林公園の夏の観察会は飲み水と虫除けスプレーの用意を。夏鳥もそろそろ帰り支度。植物は秋色の模様替えをして種類は一変します。小雨なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加料は9月24日のみフォーラム野幌の森と共催なので100円。
・日時:8月20日(日)、9月24日(日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
ただし9月24日だけは野幌森林公園大沢口駐車場
夕鉄バス新札幌駅北レーン(12)番
文京台南行き9時08分発、大沢公園入口下車
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、雨具、長靴と歩きやすい服装、双眼鏡やカメラ(あれば)
[ パンダ募金のお知らせ
]
恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。今回も人数さえ集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。
小雨決行としますが、悪天候の時には9日を予備日として順延します。
・
場 所:札幌市円山動物園 正門前
・ 日 時:10月8日(日)午前10時〜午後3時
・
目 的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・ 6月25日(日)天気:晴れ時々曇り 一週間続いた雨がやっと晴れ上がり、北海道らしい清々しい夏空が戻ってきました。
この雨は草花には恵みの雨となったと見えて、サイハイランやフタリシズカ、サルメンエビネも出てくれました。→
珍しいアカジムグリというヘビも顔を出して楽しい観察会となりました。キビタキは子育てに忙しい様子。エゾハルゼミもにぎやかでした。
・ 7月23日(日)天気:晴れ時々曇り
夏の観察会はオオウバユリやエゾアジサイなどの素晴らしい花を楽しめるのは良いのですが、ヌカカを始めとする虫が多く、防虫スプレーをかけては写真を撮りました。
種 名 | 6月25日 | 7月23日 | 種 名 | 6月25日 | 7月23日 |
〔野鳥・動物〕 | 〔植物〕初夏 | ||||
アカゲラ | ○ | ○ | オオカメノキ | 緑実 | |
ヒヨドリ | ○ | クモキリソウ | 花 | ||
キビタキ | ○ | ○ | シオデ | 花 | |
オオルリ | ○ | ○ | コンロンソウ | 花 | |
センダイムシクイ | ○ | ○ | ホウチャクソウ | 緑実 | 実 |
ツツドリ | ○ | トチバニンジン | 蕾 | 緑実 | |
アオバト | ○ | バイケイソウ | 葉 | ||
アオジ | ○ | ○ | ミズバショウ | 葉 | 葉 |
ウグイス | ○ | ○ | ノビネチドリ | 花 | 実 |
コルリ | ○ | ○ | アオチドリ | 花 | |
エゾハルゼミ | ○ | サルメンエビネ | 花 | ||
アカジムグリ | ○ | トケンラン | 花 | ||
〔植物〕初夏 | コケイラン | 花 | |||
ミヤマトウバナ | 花 | サイハイラン | 花 | ||
ノリウツギ | 花 | エンレイソウ | 実 | ||
エゾアジサイ | 蕾 | 花 | オオウバユリ | 蕾 | 花 |
キツリフネ | 花 | オオアマドコロ | 緑実 | 実 | |
オニシモツケ | 蕾 | 花 | オオダイコンソウ | 花 | 花終わり |
アカソ | 花 | マイヅルソウ | 実 | 黒実 | |
クルマユリ | 花 | ヒメヘビイチゴ | 花 | ||
クマイザサ | 花 | コウライテンナンショウ | 花 | 緑実 | |
コウゾリナ | 花 | ヤグルマソウ | 花 | ||
フタリシズカ | 花 | 実 | ヨブスマソウ | 花 | |
サンカヨウ | 実 | イヌゴマ | 花 | ||
クロイチゴ | 花 | ユキザサ | 緑実 |
☆ 2005年自然観察会年間集計 ☆
野鳥・動物 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
アオジ | ○ | ○ | ○ | |||||||||
アオバト | ○ | |||||||||||
アカゲラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
ウグイス | ○ | |||||||||||
ウソ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
オオルリ | ○ | ○ | ||||||||||
カシラダカ | ○ | |||||||||||
キジバト | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
キバシリ | ○ | |||||||||||
キビタキ | ○ | ○ | ||||||||||
コゲラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
ゴジュウカラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
コルリ | ○ | |||||||||||
シジュウカラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
シマエナガ | ○ | |||||||||||
センダイムシクイ | ○ | ○ | ||||||||||
ツグミ | ○ | ○ | ||||||||||
ツツドリ | ○ | ○ | ||||||||||
ハシブトガラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
ハシブトガラス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
ハリオアマツバメ | ○ | |||||||||||
ヒガラ | ○ | ○ | ||||||||||
ヒヨドリ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
マヒワ | ○ | |||||||||||
マミチャジナイ | ○ | |||||||||||
ミヤマカケス | ○ | ○ | ○ | |||||||||
ヤマガラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||
ヤマゲラ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||||
ルリシジミ | ○ | |||||||||||
ウラギンヒョウモン | ○ | |||||||||||
モンシロチョウ | ○ | ○ | ||||||||||
トドノネオオワタムシ | ○ | |||||||||||
アオダイショウ | ○ | |||||||||||
エゾハルゼミ | ○ | |||||||||||
エゾユキウサギ | 足跡 | 足跡 | ||||||||||
エゾリス | ○ | ○ | ○ | |||||||||
キタキツネ | 足跡 | 足跡 | ||||||||||
合計 | 11 | 7 | 13 | 10 | 17 | 11 | 6 | 3 | 4 | 10 | 9 | 6 |
植 物 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
アカソ | 花 | |||||||||||
アキタブキ | 花 | 種 | ||||||||||
イタヤカエデ | 花 | 種 | 黄葉 | |||||||||
ウツボグサ | 花終 | |||||||||||
ウマノミツバ | 種 | |||||||||||
エゾアジサイ | 花 | 花終 | ||||||||||
エゾエンゴサク | 花 | |||||||||||
エゾゴマナ | 花 | |||||||||||
エゾノコンギク | 花 | |||||||||||
エゾヤマザクラ | 花 | |||||||||||
エンレイソウ | 花 | 実 | ||||||||||
オオアマドコロ | 花 | |||||||||||
オオイチョウタケ | 子実体 | |||||||||||
オオウバユリ | 葉 | 蕾 | 花 | |||||||||
オオカメノキ | 花 | 緑実 | 赤実 | 赤実 | 紅葉 | |||||||
オオキヌタソウ | 花 | 緑実 | ||||||||||
オオダイコンソウ | 花 | 花終 | ||||||||||
オオハナウド | 花 | |||||||||||
オオバナノエンレイソウ | 花 | |||||||||||
オニシモツケ | 蕾 | 花 | ||||||||||
キツリフネ | 花 | 花 | 花終 | |||||||||
キヌガサギク | 花 | |||||||||||
キンミズヒキ | 花 | 種 | ||||||||||
クルマバツクバネソウ | 葉 | |||||||||||
コウライテンナンショウ | 芽生 | 花 | 緑実 | 赤実 | 赤実 | |||||||
コケイラン | 花 | |||||||||||
コシアブラ | 白葉 | |||||||||||
コブシ | 冬芽 | 花 | 赤実 | |||||||||
コンロンソウ | 花 | |||||||||||
サイハイラン | 花 | |||||||||||
ザゼンソウ | 花 | 花終 | ||||||||||
サラシナショウマ | 花 | 実 | ||||||||||
サルメンエビネ | 花 | |||||||||||
ズダヤクシュ | 種 | |||||||||||
スミレサイシン | 花 | |||||||||||
セントウソウ | 花 | |||||||||||
タチギボウシ | 花 | |||||||||||
タニタデ | 花 | |||||||||||
ツクバネソウ | 葉 | |||||||||||
ツタウルシ | 花 | 実 | ||||||||||
ツバメオモト | 花 | |||||||||||
ツリフネソウ | 花 | |||||||||||
ツルアジサイ | 花 | |||||||||||
ツルシキミ | 蕾 | 赤実 | ||||||||||
ツルニンジン | 蕾 | 実 | ||||||||||
トケンラン | 花 | |||||||||||
トチバニンジン | 赤実 | 赤実 | ||||||||||
トモエソウ | 花 | 実 | ||||||||||
トリアシショウマ | 花 | |||||||||||
トリカブト | 花 | 花 | ||||||||||
ナニワズ | 蕾 | 花 | ||||||||||
ニリンソウ | 花 | 花終 | ||||||||||
ネジバナ | 花 | |||||||||||
ノブキ | 種 | |||||||||||
ノリウツギ | 黄葉 | |||||||||||
バイケイソウ | 芽 | 葉 | 葉 | |||||||||
ハウチワカエデ | 花 | 紅葉 | ||||||||||
ハマニセショウロ | 子実体 | |||||||||||
ヒトリシズカ | 花 | |||||||||||
フクジュソウ | 花 | |||||||||||
フッキソウ | 花 | |||||||||||
ホウチャクソウ | 葉 | 緑実 | ||||||||||
ホウノキ | 花 | 赤実 | 赤実 | |||||||||
マイヅルソウ | 蕾 | 実 | 黒実 | 赤実 | ||||||||
ママコノシリヌグイ | 花 | |||||||||||
ミズバショウ | 蕾 | 花終 | ||||||||||
ミズヒキ | 花 | 花 | 種 | |||||||||
ミゾソバ | 花 | |||||||||||
ミツバツチグリ | 花 | |||||||||||
ミヤマエンレイソウ | 花 | |||||||||||
ミヤマトウバナ | 花 | |||||||||||
メナモミ | 花 | |||||||||||
ヤチダモ | 紅葉 | |||||||||||
ヤブマメ | 花 | 実 | ||||||||||
ユウゼンギク | 花 | |||||||||||
ユキザサ | 葉 | 花 | ||||||||||
ルイヨウショウマ | 緑実 | 実 | ||||||||||
合計 | 0 | 0 | 1 | 6 | 28 | 24 | 13 | 16 | 21 | 15 | 1 | 0 |
毎月下旬に野幌森林公園で続けている自然観察会では、季節ごとの動植物の入れ替わりが激しく、特に4月から5月にかけては、月に1度では見逃している植物もありそうです。
少しずつ開催する週をずらしていくことも必要かも知れません。 【長屋貞夫 記】
新入会員のご紹介
・高橋 邦秀(たかはし くにひで)さん
この春まで北海道大学農学部 森林資源科学 造林学の教授をされていました。樹木と環境の関係や、シベリアの森林火災が生態系や温暖化に与える影響の専門家です。
去る4月23日の自然観察会に参加された時も、エゾライチョウに感激していました。
☆ 『江別環境広場2006』にて ☆
今年も6月17日と18日の2日間、野幌公民館で「江別環境広場」が開催され、パンダクラブ北海道も2階の研修室2号を借り切って展示しました。
今回の内容は高橋俊男さん製作の『海の動物ミニチュア博物館』から所蔵300点の内、200点のミニチュアクジラや説明を展示したり、知床のシャチ座礁を絡めて環境問題のパネル展示、調査協力などもアピールしました。
来場者185名は、その緻密さとリアリティ溢れる転じないように感動しっぱなし。制作者の俊男さんが丸2日間ほとんどビッチリ付きっきりで説明していましたので、「材料はどんな木ですか」とか「どのようにして造ったのですか?」と熱心な質問をしていました。 その他に環境広場2006では、映画「地球交響曲ガイアシンフォニー第2番」を無料上映したり、シンポジウム「黄砂はどこから?〜黄砂から考える地球環境」など様々なイベントが行われました。
特に、このシンポジウムでは中国から来られた布和敖斯尓(ブホーオーツル)さん(酪農学園大学助教授)から「黄砂が日本に飛んでくる原因には、中国の無責任な農業政策による砂漠化が関係している。」ことを判りやすく説明され、金子正美さん(酪農学園大学助教授)は内モンゴル自治区で進められている、ポプラの苗木を植える緑化事業とこれを支援する『ナヒヤ基金』の紹介がありました。ナヒヤとは苗と子供の2つの意味を持つ言葉だそうです。その地域の子供たちが育てた苗木を買うことで、学校教育の充実と砂漠緑化を推し進めています。詳しいことは次のHPをご覧ください。 http://www.env.gr.jp/nahiya/
☆ 金浦原生花園をご存知か ☆
留萌支庁管内北部に位置する遠別町は、漁業のほか酪農業と北限の水田が有名?な街で、ここには「金浦原生花園」というこぢんまりとした草原があります。6月中旬のある日、ドライブがてら立ち寄ってみました。
ここは利尻礼文サロベツ国立公園と暑寒別天売焼尻国定公園の間にあり、エゾカンゾウが咲き乱れ、その上にノビタキやノゴマが飛び交っていました。その他にもオオジュリンを発見。そのうちキセキレイらしき飛び方の黄色い色の目立つ鳥が飛んできました。河原でもない草原には珍しいと思って見直してみると、これが何とキマユツメナガセキレイ。道北の草原で繁殖すると書いてありました。
【長屋貞夫】
== 編集後記 ============================================
◇先日夏のツアーと称して、天売島・焼尻島に行ってきました。その報
告は今号は時間の関係で間に合わなかったため、次の号に載せる
つもりです。乞うご期待とでもしておきましょう。
◇「花の命は短くて・・・」というように、一週間や10日で消えてしまう種
類もあると思います。だから1ヶ月1回の観察会だけでは足りません。
個人的に毎週のように森を歩きたいものです。
[NS]
========================================================*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*