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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2006年1月27日 E-Mail版 No.30
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○2月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○ 『クマゲラ一斉調査』のご案内
○みんなで今年もエコライフ 
○地球温暖化対策セミナー「地球温暖化と森林」報告
○会員の異動とカンパへのお礼
○決算報告および予算案
○年次総会のお知らせ
○年間行事予定(案)

 


 

☆ 2月からの予定 ☆
  2月19日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
         引き続き年次総会〔喫茶「樹」:午後1時半〜〕 

  3月12日(日)『クマゲラ一斉調査』
 [北海道開拓記念館:午前9時集合]:申 
         同時にパンダクラブの自然観察会を兼ねる
 
  4月16日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
[自然観察会について]
 森林公園は冬真っ盛りです。野鳥観察には絶好の季節です。小雪なら決行しますが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。参加無料。
・日時:2月19日(日) 午前9時半より午後1時まで
3月12日(日) 午前10時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場集合
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、防寒具、歩くスキーかカンジキ、双眼鏡やカメラ(あれば)
 
[ 地球温暖化防止講座 あったかエコライフのご案内]
 えべつ地球温暖化地域協議会と環境省北海道環境事務所共催で地球温暖化防止を考えた効率的な暖房法について正しい知識を学びます。少ないエネルギーで効率的に暖房できる方法や、各種暖房機器の特徴、換気のポイントなどについて勉強しましょう。参加無料。
・ 場 所:江別市野幌公民館 ホール 江別市野幌町13−6 JR野幌駅 徒歩10分
・ 日 時:1月27日(金)午後1時15分〜午後3時30分
・ 内 容:「知って得する暖房の基礎知識」
・ 講 師:北海道立北方建物総合研究所 人間科学科長 月 館司さん

 


 

月例自然観察会報告in 野幌

12月18日(日)天気:雪のち晴れ

 予報通りの猛吹雪の中を歩くスキーで出発しました。積雪は30センチ程度で、長靴でも歩こうと思えば歩けるほど、今年はまだ雪が少ないと感じました。

 小鳥たちも吹雪のおさまった頃を見計らって、つぎつぎと飛び出してきました。

 

 1月15日(日)天気:晴れ

 この日は都合により予定を1週間早めて観察会を実施しました。

 前の週末から全国的な大雪で、ここも約1mの雪が降り、スキーかスノーシュー無しには歩けません。でも晴れると日差しが暖かく感じられ、アカゲラたちも追いかけっこをしていて、繁殖期り近いことを知らせていました。

種   名

12月18日

1月15日

種   名

12月18日

1月15日

〔野鳥・動物〕 

〔植物〕

ミヤマカケス

オオカメノキ

冬芽

ヤマガラ

ハシブトガラ  

シジュウカラ

ゴジュウカラ

コゲラ

アカゲラ

ヒヨドリ

ウソ

 

『クマゲラ一斉調査』のご案内

 野幌森林公園を守る会主催で、天然記念物クマゲラの生息調査が行われます。どこで出会えるか、お楽しみ。初めて参加される方もベテランと組みますのでOK!

 野幌森林公園を守る会さんは、自然保護活動や保全思想の普及に貢献した団体、個人をたたえる著名な前田一歩園賞を05年受賞しました。

 また今回は、20周年記念の観察会だそうです。

 ・日  時:3月12日(日)午前9時集合

 ・集合場所:北海道開拓記念館

 ・持 物:昼食,防寒具,コンパス,メモ帳,双眼鏡やカメラ,歩くスキーかカンジキ

 

☆ みんなで今年もエコライフ

長屋 貞夫

 明けましておめでとうございます。皆さん、明るい新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。私は今年こそ、のんびりとしたお正月を過ごしたいと思っていましたが、デパートや大型スーパーは元旦から営業している割には除雪体制が整っていないため、街の中は普通の日曜日以上に大渋滞。イライラしながらもアイドリングストップで、やり過ごすしかありませんでした。(そもそも車で出かけたのが失敗でしたが・・・。)

 パンダクラブ北海道も1981年の12月に結成されてから、早くも25年になろうとしています。結成当時、WWFJ(世界自然保護基金日本委員会:当時の名称は世界野生生物基金日本委員会)は自然保護のための資金を集めることが活動目的であるため、会員との関係は会報を通してのみ。何か自然保護活動を自らが行いたいという会員が独自に設立したものがパンダクラブです。何か具体的な活動をしたいという欲求が札幌在住の会員にも溜まっていたのか、同年秋に札幌在住のWWFJ会員に呼びかけたところ、多くの方々から賛同の返事を得ることができました。〔高橋俊男氏談〕

 その後の活動は紆余曲折を経ながらも現在までの4半世紀、毎月の自然観察会や年2回の募金活動を継続できたことには、会員の皆さんのご協力はもとより、WWFJの絶大なるご支援の賜物と感じています。この場を借りて深く感謝申し上げます。

 そして現在の日常的な活動内容は、自然保護活動というほどの大げさなことはしていませんが、身近な生活を「地球に優しいエコライフ」に変換していくことに、力点を置いて来ました。この方向転換は、日本全体と同様に会員の年齢構成が高齢化している(50歳代は中年であると自認していても・・・)こと以上に、日本の社会が高度成長期から安定成長期に入っているため、自然が危機的な状態にあることに変わりが無いにしても、様々な面で環境保護に対する市民の意識が高まってきたと感じるからです。

 私の自宅でもゴミの分別やリサイクル、食品の原材料や産地についても、家族全員が気にしながら生活しています。これが当たり前になっていることに、一番違和感と不安を感じているのは筆者です。

 このように私たちはThink Globally Act Localy【地球全体のことを考えながら 地域に根ざした活動をする】をテーマとして、世界の野生生物の保護や地球環境を考えながら、今年もエコライフに取り組んでいきましょう。

 

☆ 地球温暖化対策セミナー「地球温暖化と森林」報告 ☆

 去る12月4日地球温暖化防止を考える講演会「地球温暖化と森林」が江別市大麻公民館で開催されました。当日は定員70名の研修室がほぼ一杯になるほどの盛況で、中には学校の校外授業としてクラスの生徒を引き連れて出席された先生もいらっしゃったりと、地球温暖化と森林のはたらきについて興味の高さをうかがい知ることが出来ました。

 講師の北海道大学・大学院農学研究科の高橋邦秀教授はまず、地球温暖化で北方林ほど影響を受けていて、平均気温の積算から示される温量指数で木々の分布の変化を説明されました。

 エゾマツは温量指数55が適しているのに、野幌森林公園周辺は69近い札幌市が隣接しているため、分布の限界かもしれません。

 そもそも1万2000年前に終わった氷河期の後、現在の間氷期のあいだには縄文時代(8,0006,000年前)のように、現在より2〜3℃程度平均気温の高い時期があったことが判っています。その後3,000年かかって現在の気温にまで下がっているのです。ところが、人間の産業革命以降約100年間で2℃以上も上昇したことが、3,000年で適応分散した植物の分布にとっても急激すぎるとのことでした。

 温暖化に弱い冷温帯林のブナでは、種子が飛んで分布が移動する速度は年間11〜20mと言われていて、温暖化のスピードについて行けないかも知れません。このため、森林は世界的にどんどん減っていて日本の国土の1/4が毎年減っているとのことです。

 文明の発展とともに森林伐採量は多くなることは事実で、世界の伐採量31億立米(2001年)のうち薪炭材が50%,木材利用30%,パルプ15%となっていて、消費量がアメリカに次いで第2位の中国がGDPの上昇にともなって急激に消費すると考えられます。ちなみに、第3位は日本です。

 高橋先生の研究テーマの一つであるシベリアタイガという大針葉樹林帯は、近年火災が頻繁に発生していて、2003年には1,933万ヘクタールが焼けました。もともと年間降水量250mmという地域なのに、この年は特に雨の少なかったこととロシアの消火予算削減が被害を拡大しました。この年の消失林を炭素で換算すると12億炭素トンとなり、ここから発生した二酸化炭素を世界の森林が吸収するには30年かかるとのことです。

 インドネシアのカリマンタン島では移住計画の失敗から、大量の熱帯雨林が消失したため、高橋先生はその再生のための植林にも協力しているそうです。国の政策や経済活動が間接的に森林破壊をもたらしている典型でしょう。原始的な焼き畑農業とは、温暖化への影響が比べものになりません。

 日本は京都議定書により1990年レベルから二酸化炭素の排出量を6%削減することになっています。このうち森林の割当量3.9%には、日本の森林吸収量として2700万炭素トンとなり、これは植林地を増やすという努力目標が含まれています。一人当たり年間3.56炭素トンを吸収するにはトドマツ(80年生)17本が必要です。

 今後二酸化炭素を吸収してもらうには、成長量の大きい森林を持続的に利用するため、

  1. 炭素の循環型利用

  2. 新しい利用形態:リクリエーションなどの場として

  3. リサイクル・リユースの促進

  4. 地元住民による管理

  5. 火災のコントロール(火入れも含む)

  6. 節度ある利用:木造住宅の推進

などと私たちの生活にとって身近な課題がたくさんあります。もう一度、皆さんも木の価値を確認してみましょう。

 

☆ 会員の異動とカンパへのお礼 ☆

2006年度の会員名簿は以下の通りです。なお、高橋清一さんと神田隆さんから退会届けとカンパがありましたので、ご報告いたしますとともに、これまでのご支援に対しまして厚く御礼申し上げます。(事務局)

 なお、パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。パンダクラブ北海道の募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。

〔振り込み先〕

〔年会費〕

 

郵便振替 02780-1-25455

・家族会員

¥3,000

名義 パンダクラブ北海道

・個人会員

¥2,500

 

・ジュニア会員(中学生迄)

¥1,000

・オンライン会員

¥1,000

パンダクラブ北海道会員一覧 2006年1月22日現在

No

 会員名

年度

No

 会員名

年度

No

 会員名

年度

1

吉田奈恵美

06

8

菅原 邦治

06

15

新田 紀敏 

05

2

高橋 俊男 

06

9

長屋 貞夫

06

16

小林保則

05

3

種市 国和 

06

10

長屋 英子 

06

17

岩谷 隆博 

04

4

前野 和利

06

11

渡辺 紀久雄

06

18

鴫野 貞隆 

04

5

高橋 清一

06

12

丹野美智子

06

19

神田 隆

04

6

今村 敏郎 

06

13

佐伯 昌夫 

06

20

7

藤森 章子 

06

14

松山 潤 

05

21

 

☆ 決算報告および予算案

(1)2005年度決算報告

・収入の部

項 目

実績(円)

計画(円)

差し引き(円)

備 考

会費

36,500

44,500

-8,000

 

 個人(@2,500*7)

17,500

12,500

5,000

 

 家族(@3,000*6)

18,000

30,000

-12,000

 

 オンライン(@1,000*1)

1,000

2,000

-1,000

 

カンパ

37,392

0

37,392

 

雑収入(利子等)

1,727

0

1,727

貯金利子

前年より繰り越し

524

524

0

 

合 計

76,143

45,024

31,119

 

・支出の部

項 目

実績(円)

計画(円)

差し引き(円)

備 考

印刷費

2,646

8,000

-5,354

No.185〜190他

郵送費

18,755

27,000

-8,245

同上

募金経費

12,262

500

11,762

 

行事費

2,800

7,000

-4,200

クリーニング代

負担金

2,000

2,000

0

環境広場

事務費・雑費

12,000

500

11,500

花輪代

繰越金及び予備費

25,680

24

25,656

 

合 計

76,143

45,163

30,980

 

(2)会計監査報告

金銭出納簿、領収書等関係書類を精査いたしましたところ、上記決算報告のとおり相違ありませんでしたので、ここに報告いたします。

2006年1月22日

会計監査

高橋 俊男

(3)2006年度 予算案

収入の部(円)

支出の部(円)

会費

29,500

印刷費

8,000

 個人(@2,500*5)

12,500

郵送費

25,000

 家族(@3,000*5)

15,000

募金経費

10,000

 オンライン(@1,000*2)

2,000

行事費

5,000

保険は無理?

負担金

5,000

事務費・雑費

500

前年より繰り越し

25,680

予備費

1,680

合 計

55,180

合 計

55,180

 

☆ 年次総会のお知らせ

2006年度総会を次の予定で開催します。決算報告、予算案、年間行事予定等を含め、パンダクラブ北海道の未来について語り合いたいと思う会員の皆さんはできるだけ御参加ください。不参加の場合は、議決に同意したものと見なされます。

・日時:平成18年2月19日(日)午後1時30分〜3時

・場所:喫茶 樹(じゅ) 江別市文京台南町60−25(011) 387−1549

交通機関:新札幌駅ターミナル I番 12:45発夕鉄バス大沢公園入口停留所から徒歩3分

 

☆ 年間行事予定(案) ☆ (『 』はパンダクラブ北海道として参加する行事)

今後の行事を計画しました。ただし、他の行事とのからみで、中止する場合もありますのでご注意下さい。ツアーの計画等のアイディアやご意見をお寄せ下さい。

2006年4月:16日自然観察会

    5月:5日か6日パンダ募金〔円山動物園〕, 21日自然観察会

    6月:18日自然観察会, 24日〜25日『江別環境広場'06

    7月:23日自然観察会

    8月:5〜6日ファミリーキャンプ, 20日自然観察会

    9月:17日自然観察会

   10月:8日か9日パンダ募金〔円山動物園〕,22日自然観察会

   11月:19日自然観察会

   12月:17日自然観察会

2007年1月:21日自然観察会

    2月:18日自然観察会,年次総会

    3月:11日『クマゲラ一斉調査』,18日自然観察会

    4月:15日自然観察会

    5月:5日か6日パンダ募金〔円山動物園〕, 20日自然観察会

    6月:17日自然観察会, 23日〜24日『江別環境広場'07

    7月:22日自然観察会

    8月:4〜5日ファミリーキャンプ, 19日自然観察会

    9月:16日自然観察会

   10月:7日か8日パンダ募金〔円山動物園〕,21日自然観察会

   11月:18日自然観察会

   12月:16日自然観察会

2008年1月:20日自然観察会

    2月:17日自然観察会,年次総会

    3月:11日『クマゲラ一斉調査』,18日自然観察会

 

== 編集後記 ============================================

◇ 前号の月例自然観察会報告において、観察会の曜日が(土)と
  なっていましたが、(日)の間違いでした。ごめんなさい。

◇ 久しぶりに蛍光管を新しくしたら、部屋がびっくりするほど明るく
  なりました。年の初めは、やはり明るくしたいですからね。

◇ 3月の観察会の日程を、クマゲラ調査等の関係で、上記の通り
  変更しました。お間違いなく。   NS

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 えとぴりか E-Mail版 No.30(通算No.191)
  発行:パンダクラブ北海道 2006年1月27日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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