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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2005年6月1日 E-Mail版 No.26
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○6月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○『江別環境広場2005』のお知らせ
○地球温暖化防止を考える講演会(その2)「森のはたらき」報告
○パンダ募金の報告
◇【参考】然別湖ネイチャーセンター 夏のアクティビティメニュー


 

☆ 6月からの予定 ☆
  6月19日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
  6月25日(土)〜26日(日)『江別環境広場'05』
 [野幌公民館:江別市野幌町13−6] 

  7月24日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
         引き続き例会 [自然ふれあい交流館:午後1時半〜午後2時半]
 
  7月30日(土)〜31日(日)ファミリーキャンプ 然別湖
 (下記参照) 

  8月21日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
[自然観察会について]
 森林公園はいよいよ春の装いです。でもまだ防寒の用意をしてご参加ください。参加無料。小雨なら決行ですが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。
・日時:6月19日(日)7月24日(日)8月21日(日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
       JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:弁当、長靴、コンパス、メモ帳、双眼鏡やカメラ、防寒具や雨具、時計、歩くスキーかカンジキ
 
[『ファミリーキャンプ』のお知らせ]
 今年は久しぶりに然別湖へカヌーに乗りに行ってみませんか。自家用車の相乗りコースと安全快適なJRコースのどちらでも、予算と体力に合わせて是非参加してください。
・ 日   時:7月30日(土)午前10時〜7月31日(日)午後6時
・ 宿泊場所:然別湖畔キャンプ場
・ 申   込:7月24日(日)午後10時までに長屋貞夫TelかFaxで
        集合場所と予算については参加申込締め切り後、参加者に連絡します。

 


 

月例自然観察会報告in 野幌

・ 4月17日(日)天気:曇り時々晴れ一時みぞれ
 平年なら雪は木陰に残る程度のこの時期ですが、今年は遊歩道にも所々に30cm以上の吹きだまりが有り、冬用の長靴でちょうど良かった寒い一日でした。花もフキノトウやフクジュソウがやっと間に合ったという状態。あと1週間したらザゼンソウやミズバショウも満開となりそう。今年の春はそれだけ遅かったのです。
 追いかけっこをしていたエゾリスのカップルだけが、春を実感させてくれました。
 5月22日(日)天気:晴れ
 この日は急きょ予定を変更して、『フォーラム野幌の森』の観察会と合同で中央口から大沢園地まで往復するコースを歩きました。天候も春らしい暖かな一日で、夏鳥のほとんどが出てきて、「私を見てくれ」と言わんばかりに胸を張って囀っていました。
 でも、昨年の台風による倒木のために、森の姿がすっかり変わってしまったのにはがっかりしました。

種   名 4月17日 5月22日 種   名 4月17日 5月22日
〔野鳥・動物〕     〔植物〕春〜初夏    
シジュウカラ     コブシ  
ハシブトガラ ハウチワカエデ  
ヒガラ   イタヤカエデ  
ヤマガラ エゾヤマザクラ  
ゴジュウカラ   オオカメノキ  
コゲラ コブシ  
アカゲラ バイケイソウ
ヤマゲラ   アキタブキ
キビタキ   フクジュソウ  
オオルリ   ナニワズ
コルリ   ザゼンソウ 花終わり
ツツドリ   ミズバショウ 花終わり
アオジ   フッキソウ  
シマエナガ   エンレイソウ  
ハリオアマツバメ   オオウバユリ  
キジバト エゾエンゴサク  
ミヤマカケス   ヒトリシズカ  
ハシブトガラス ミヤマエンレイソウ  
ウソ   オオバナノエンレイソウ  
エゾアカガエル   マイヅルソウ  
エゾリス セントウソウ  
ルリシジミ   コウライテンナンショウ   芽生え
      ホウチャクソウ  
      スミレサイシン  
      ニリンソウ  
      ツバメオモト  
      ツクバネソウ  
      クルマバツクバネソウ  
      ツルシキミ  
      ユキザサ  


☆ 『江別環境広場2005』のお知らせ

「江別環境広場」とは、江別市内の個人や団体が、年に1度、環境問題を中心としたさまざまなアピールをする場です。今年は「はじ めよう!明日の地球のために」をテーマに行います。[日時]6月25日(土曜日) 午前10時〜26日(日曜日)午後4時00分
[開催場所]野幌公民館 (江別市野幌町13-6 JR野幌駅から徒歩8分)
(1)環境問題屋台村
自然、環境問題、ごみ・リサイクル、エネルギーなど についてさまざまなグループのパネル展示をします。今年は、江別市内の小学生が調べた酸性雪調査結果も展示します。
(2)新エネルギー展
新エネルギーについてのミニ・クイズラリー実施。参加者には、記念品があります。
(3)子どもエコ教室「木と仲良しになろう!」
葉っぱの形で、木の名前を覚えよう!また、木がどれくらい二酸化炭素を吸収するかも調べてみよう。押し葉標本も作ります。大人も歓迎。(雨の時は、別のプログラム)
[時間]10:00〜12:00[場所]2階工芸室・屋外[講師]北海道カウンセラー協会 横山武彦さん[参加費]無料
(4)「てんねんのいろ」であそぼう!
「てんねんのいろ」で作った「小麦ねんど」と「絵の具」であそぼう!作品は持って帰れます。紙しばい「えのぐ み〜っけ♪」もあるよ!汚れてもいい服装かエプロンを持参下さい。[時間]13:00〜15:00[場所]研修室1号[担当]子どもの健康と環境を守る会(問い合わせ:387-1556)[参加費]無料
(5)映画「地球交響曲 ガイアシンフォニー第5番」
 謙虚さと共に勇気と喜びをもって価値観を変え、行動、選択を変えてゆく人々を激励します。[時間]18:00〜20:30[場所]ホール[参加費]無料[定員]150人
(6)シンポジウム「砂漠化と水循環」
『水の惑星地球』は温暖化により砂漠化の危機に直面しています。アフリカからの現地報告をまじえて、私たちにできることは何かを考えます。
[時間]13:30〜15:30[場所]ホール
[内容]基調講演「水循環のしくみ」小林三樹先生(藤女子大大学院教授)
    現地報告「砂漠化の現状」菅川拓也氏(緑のサヘル代表代行)
    パネルディスカッション 
[参加費]無料[申込み]不要 直接会場へ[備考]道民カレッジの連携講座です。
(7)私にやさしいものは地球にもやさしい「布ナプキン 手作り講習会」
身体にも、地球にもやさしい布ナプキン作りを体験してみませんか?裁縫道具をご持参下さい。[時間]10:00〜12:00[場所]研修室1号[担当]Cotton Moon (問い合わせ:387-1556)[材料費]300円〜[申込み] 不要、直接会場へ



地球温暖化防止を考える講演会(その2)「森のはたらき」報告

 去る4月23日野幌公民館で行われた「森のはたらき」と題する講演会が行われました。
 これは、『えべつ地球温暖化対策地域協議会』の設立1周年記念行事として開催されたもので、講師は北大名誉教授の五十嵐恒夫先生でした。
 お話の中で五十嵐先生は、北海道の森林生態系が世界の気象環境の上から、亜寒帯のエゾマツ・トドマツ林と温帯のブナやシナノキの林が混合して生えている特徴について、温涼指数を使って説明されました。
 中でも野幌森林公園は都市近郊に在りながらも、この特徴的なトドマツ林が鬱蒼としていて、世界の三大美林として呼んでもいいくらい素晴らしい存在ですとのことでした。
 ただその野幌森林公園は、50年前の洞爺丸台風で多くの木が倒れた後に植えられたトドマツなどが、間伐や手入れをしなかったため混み合いすぎて根が伸びきれず、去年の台風18号で倒れてしまったのです。
 そこで、この反省を踏まえて昨年から「野幌森林公園再生検討会」が発足し、植樹の際には木の列の間隔を3mとし、その植樹する列と隣の列の間に7mの空間を設けて、下草刈りをしたり外から飛んでくる広葉樹などの種子が育ちやすくする案を提言されました。エゾマツは1uあたり平均1,286個もの種子を落としているとの調査報告もあり、発芽率を考えても千本くらいの苗木が出てきても不思議はないとのことです。
 ところで森の主役はキノコなどの菌類であると先生は力説します。キノコは自然に落下して出てきた苗木を間引きしたり、年老いた木を腐らせたりして森を若返らせたり、落葉を分解して土の中の水や養分を樹木に供給する物質循環の働きもしているからです。
 森林はその機能として木材の供給という経済的な機能のほかに、水源涵養や防風、防寒など気象緩和機能など公益的な機能を持っています。このごろは、森林にレジャー施設的要素も要望されてきていますが、道内のキャンプ場やオートキャンプ場の中には自然環境の良さを無視した場所も見受けられて残念だとのこと。
 そして日本の国立公園や自然公園は欧米に比べて、レインジャーが極端に少ないし、そのレインジャー達も事務仕事に振り回されて、肝心の公園案内や環境教育に手が回っていないのではとの感想。何でも日本初の女性レインジャー小山真希さん(パンダクラブ北海道の元事務局長)は五十嵐先生の教え子だったそうです。
 森林の公益的機能の中でも重要なものが、二酸化炭素を吸収して酸素を供給することです。まさに地球温暖化を防ぐ主役なのです。世界のフロンティア・フォーレストと呼ばれるシベリアやカナダの大規模森林がもし無かったら、二酸化炭素の量は現在の7倍とのことです。
 五十嵐先生のお話を聞いて、私たちも地球温暖化防止のため、身近かにある野幌森林公園を再生させる計画を応援していこうと考えました。



☆ パンダ募金の報告

 5月5日の子どもの日 は恒例のパンダ募金。朝から空は晴れ間の広がって絶好の行楽日 和のように見えましたが、気温が低くて冷たい風が吹いていまし た。桜の開花宣言には何日かかかりそうで、やっと梅がほころび 始めた状態でした。
 今回は雑誌『ボラナビ』のボランティ ア募集カレンダーに掲載されたので、学生を中心にボランティア の申し込みが沢山集まり、パンダの腕章が足りなくなりそうでし た。5月に入ってからはお断りしなければならなくなりました。
 こんなわけでボランティアさん15人とパンダクラブ会員 7人の総勢22人とジャイアントパンダ2頭?は、正門と西門の 2班に別れて募金を呼びかけました。はじめは声の小さかったボ ランティアさんも、次第に大きな声で「野生動植物の保護のため 募金にご協力ください・・・」と叫び始めました。特にラジカセ の音声が無い西門に行った班は、声がかれそうになるくらい頑張 りました。子どもの日ということで家族連れの来園者が多く、パ ンダの着ぐるみに気がつくと走り寄ってきてくれるので、握手を したり写真のモデルになったりとモテモテでした。もちろん募金 箱にはドンドン小銭が入っていきました。
 ただ、気温は昼 過ぎから一段と低く感じられるようになり、ブルブル震えだすほ どでしたし、気温の低さのため通行人も少なくて午後からはパラ パラといったところだったので、予定より早めに切り上げて午後 2時半には終了しました。
 2月の年次総会の際に喫茶「樹」 さんからご寄付された2,000円を合わせても、募金の合計は 38,622円と来園者の少なさがひびいて、やや物足りなかっ たのが残念でした。これにより、昭和57年11月3日以来の募金額 の合計は 2,083,705円となりました。必要経費として着ぐるみのクリーニング代金を引いた33,522円を、世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金しました。
 今回募金活動に参加していただいたボランティアの五十嵐京美さん, 吉田由佳理さん, 樋口知香さん, 佐藤唯衣さん, 坂倉文香さん, 野崎ももこさん, 根上由葵さん, 小砂晴資さん, 渡辺真由美さん, 長谷川正宏さん, 上野美佳さん, 知念園子さん, 高江洲希さん, 東舞子さん, 島岡由起さんのほか、今村さん,種市さん,長屋家5人も含めて、大変お疲れ様でした。
 後日、参加してくれたボランティアの根上由葵さん、吉田由佳里さん、長谷川正宏さんから、今回のパンダ募金について感想が寄せられ、「沢山の子ども達にふれあえて良い経験だった」けれど「寒かった」ことや「交通費・昼食費と負担が多かった」ことは困ったとのこと。「クリーニング代を募金以外から出した方がよいのでは」とか「動物を守るためということが解るような大きめの看板があると良い」など建設的なご意見をいただきました。次回までに検討していきたいと思います。



◇■ 【参考】然別湖ネイチャーセンター 夏のアクティビティメニュー ■◇

カナディアンカヌー 約1時間30分で湖を散策。動植物との出会いを楽しみましょう。 大 人\3,150
小学生\2,100
シーカヤック カナディアンカヌーよりも遠くへ出かけます。湖上散策は気分爽快! 1名
\4,500〜
ナイトウォッチング 自然の闇の姿を見に行きましょう。然別湖の闇の広がりと不思議な発見! 大 人\2,100
小学生\1,500
早朝森の散歩 標高800mの森を散策。
朝の気配を楽しむひととき。
大 人\2,500
小学生\1,500
東雲湖への森の散歩 片道約4q 東雲湖までの散策。 1名 \5,250
森と水辺の散歩 森と川のつながりを見て、楽しみながら散策。 大 人\2,800
小学生\1,890
リバーウォッチング 原始河川で本当の川の姿を見る旅。川やほとりに生きる『いのち』の物語をそっと見てみましょう。 大人\3,150
子供\2,800
手作り体験 粘土を使った笛作り、ストラップにもなる動物立体塗り絵にチャレンジ。小さなお子様連れの方も楽しめます。 1名
\2,800
エア・トリップ 空中ケーブルをビューッと移動しながら空飛ぶ動物たちの目線を満喫しませんか? 1名
\4,500
フィッシング 然別湖から少し離れて、渓流釣りに挑戦しましょう。 1名
\6,000〜
熱気球フリーフライト 熱気球で十勝平野を一望してみませんか? 気分は風。 大人\14,000
子供\10,000
アウトドアクッキング 心地よい空気の中で、アウトドアクッキングに挑戦しましょう。今話題のダッチオーブン料理もネイチャーセンターでは10年目。おいしく味わうメニューです。 1名
\1,500〜

HP(http://go.to/shikaribetsu)より

 

== 編集後記 ============================================

◇ 野幌森林公園はこの頃やっと春がやってきました。小鳥を見る
  にはこの季節が一番と言うことで、バードウォッチャーの数も大
  変増えます。でも、木の葉が繁ってしまうので、発見には耳の感
  覚を研ぎ澄ませて、バードリスニングが必要です。

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 えとぴりか E-Mail版 No.26(通算No.187)
  発行:パンダクラブ北海道 2005年6月1日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 英子 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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