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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2005年4月1日 E-Mail版 No.25
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○4月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○クマゲラ一斉調査の報告
○京都議定書発効記念フォーラム 『みんなですすめる地球温暖化防止』報告
○自然観察会年間集計2004年

 


 

☆ 4月からの予定 ☆
  4月17日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
         引き続き例会 [自然ふれあい交流館:午後1時半〜午後2時半]
 
  4月23日(土)地球温暖化対策講演会
 [野幌公民館:午後1時〜4時]
 
  5月 5日(こどもの日)パンダ募金
 [札幌円山動物園 正門前集合:午前10時〜午後3時]
 
  5月22日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
         引き続き例会 [自然ふれあい交流館:午後1時半〜午後2時半]
 
  6月19日(日)自然観察会
 [野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申 
 
  6月25日(土)〜26日(日)『江別環境広場'05』
 [野幌公民館:江別市野幌町13−6] 
 
※参加申し込みは下記まで
 代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
[自然観察会について]
 森林公園はいよいよ春の装いです。でもまだ防寒の用意をしてご参加ください。参加無料。小雨なら決行ですが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。
・日時:4月17日(日)5月22日(日)6月19日(日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、長靴、雨具、歩きやすい服装、双眼鏡やカメラ(あれば)
 
[パンダ募金のお知らせ]
 恒例のパンダ募金を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。今回も人数さえ、集まればまた正門と西門の2班に別れて、募金を呼びかけます。小雨決行、順延無しです。

・ 場 所:札幌市円山動物園 正門前
・ 日 時:5月5日(子供の日)午前10時〜午後3時
・ 目 的:募金は世界の自然保護活動に役立てるためWWFJに送金します。


 

月例自然観察会報告in 野幌

・ 2月20日(日)天気:雪

 トド山口から中央線の遊歩道は、昨年の台風による風倒木を片づけるため作業用にブルドーザーが除雪していたが、この日の朝約30cmの降雪があり、歩くスキーにはちょうど良い積雪量。でも降りしきる湿り雪が観察の邪魔をしてくれました。
 こんな悪天候の日は、いつもの小鳥たちしか顔を出してくれませんでした。次回に期待して、早々に引き上げました。

 3月20日(日)天気:晴時々曇り

 いつもの年なら、フクジュソウぐらいは出ていると期待しながら入りましたが、吹く風に春の気配を感じながらも、あまりの積雪のため地面が見えません。
 それでも小鳥たちの鳴き声や忙しく走り回るエゾリスに、繁殖期が近いことを感じさせてくれました。
 きっと来月は春の花が真っ盛りでしょう。是非皆さん観察会に参加しませんか。

種   名 2月20日 3月20日 種   名 2月20日 3月20日
〔野鳥・動物〕          
シジュウカラ ツグミ  
ハシブトガラ ハシブトガラス  
ヒガラ   ウソ  
ヤマガラ   キタキツネ   足跡
ゴジュウカラ エゾユキウサギ   足跡
コゲラ エゾリス  
アカゲラ      
ヤマゲラ   〔植物〕    
ヒヨドリ   コブシ   冬芽
 

クマゲラ一斉調査の報告

長屋貞夫

 3月13日の日曜日、私と菅原文雄さんと種市国和さんの3人で、毎年恒例となったクマゲラ一斉調査に参加しました。今年の調査は、昨年9月の台風による倒木が道路を塞いでいる所があるため、これまでと違って少人数の有志による調査になりました。
 担当地区はbV0,71,79の3区で、トド山口駐車場から中央線を北上したあたりでした。いつもの観察会のフィールドだったので、危険は感じませんでしたが、ちょうどトラックが倒木を運び出していたり、ブルドーザーの踏み跡も生々しい状態でした。遊歩道を歩くスキーで進むと、ハシブトカラが春の強い日射しの中でさえずりの練習をしていました。
 でも、時々吹雪きで曇ったりとあわただしい天候にも邪魔されて、結果的にクマゲラには出会えませんでした。駐車場近くの大木に新しいクマゲラの食痕が有ったのが唯一の収穫でした。
 それにしても3月とは思えない積雪量を見て、本当に春までに融けて無くなるのだろうかと心配になった一日でした。

京都議定書発効記念フォーラム
『みんなですすめる地球温暖化防止』報告

 去る2月6日、野幌公民館で「京都議定書」の2月16日発効を記念したフォーラムが開催されました。この日は、昨年から募集していた「地球温暖化防止&省エネアイデア」の結果発表の後、京都議定書の地元から省エネルギーラベル協議会事務局の伊東真吾さんの講演がありました。
 皆さんもご承知のとおり、京都議定書は、地球温暖化を食い止めるために主要各国が約束を取り決めたものですが、現在の状況は全く予断を許さないほど深刻化していることが報告されているのです。
 先日の新聞報道では、独立行政法人・国立環境研究所が「地球温暖化が日本に与える影響」という調査結果を発表しました。これによると、過去百年間で日本の平均気温は1度上昇し、ヒートアイランドの影響が出やすい東京では3度も上がっています。これは、明らかに食中毒など水・食料が媒介する病気が増える原因になっています。このごろ急に聞かれるようになった「ノロウイルス」や「O−157」もその一つかもしれません。今後もこのペースで進めば2071年から2100年までの平均気温は、さらに4度上昇すると予測しています。去年も苦しめられた真夏日は、東京で70日増えるとのことです。
 この温暖化の影響は生態系に大きな影響を及ぼします。北海道ではアポイ岳のヒダカソウを代表として高山植物が30年後に消滅するとか、世界的に見ても北極の氷が少なくなってシロクマは絶滅の危機にあるとWWFが報告しています。
 そこで、私たち一般市民の生活の中から少しでも温室効果ガスを減らすための工夫ができないかという目的で、昨年「えべつ地球温暖化対策地域協議会」ができました。
 地球温暖化対策として、最も身近で取り組みやすい課題が『省エネ』です。産業部門は業界団体ごとの取り組みが始まっていますが、遅れがちな民生部門は、個々人の生活に関連しているため集約が難しいのです。
 1990年からこれまで約30%もCO2発生量が増加しているので、この分を削減した上で6%減らすのは容易なことではありません。さらに、これは「京都議定書」の取り決め部分ですが、地球温暖化をくい止めるには一説に1990年レベルの半分程度まで削減しなければならないとも言われています。「京都議定書」は入口に過ぎないのです。
 家庭から出るCO2発生量は電気製品と自動車燃料がそれぞれ1/3とされていて、電力消費量は着実に増加しています。核家族だった1980年代に比べ現在単身世帯が多くなったため、世帯数の増加に伴う冷蔵庫やテレビの増加に起因しています。
 エコライフの取り組み方法について、伊東さんは環境家計簿を使って現在の生活の中でどれだけ省エネが必要かを普及しておられます。江別市環境課でも環境家計簿を作成して各家庭でチェックを呼びかけてきました。自ら点検してどこを省エネすべきかが判ります。そしてその無駄なエネルギーを少なくすれば、地球温暖化対策に貢献できるのです。
 私も今度から頭を洗うときはシャワーを使わず湯船のお湯で洗うことにしました。
 ここで、伊東さんからのアドバイス「家庭内のコミニュケーションが成功のカギ」。
 さて、具体的にはエネルギー消費量の多い電気器具ごとにエネルギー効率を見極めることが買い換え時の重要なポイントになってきます。そこで京都市で始まった『省エネラベル』の取り組みを紹介していただきました。現在、冷蔵庫とエアコンについて、省エネ達成度をAAA,AA,A,B,Cの記号を電器店の商品に表示してもらう運動です。北海道でも少しずつ広まってきているようです。この取り組みにかかった費用が約300万円。そして省エネ効果の合計量が147万kWhだったそうですから、1kWhあたり約2円の費用でできたことになるとのこと。これはどんな発電所の発電単価より安く発電できたことになります。
 講演を終えて、「オール電化住宅は地球温暖化対策にとってプラスかマイナスか?」など、会場から活発な質問が出て盛況の内に終了しました。

 

☆ 自然観察会年間集計2004年

〔野鳥・動物〕

種   名 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
アオサギ                      
アオジ                
アオバト                      
アカゲラ              
オオアカゲラ                    
コゲラ                  
アカハラ                      
イカル                      
ウグイス                
ウソ                
オオタカ                      
オオルリ                      
カッコウ                    
カワラヒワ                  
キアゲハ                      
キクイタダキ                      
キジバト              
キバシリ                    
キビタキ                  
キレンジャク                      
クロツグミ                  
ゴジュウカラ              
シジュウカラ                    
ハシブトガラ    
ヤマガラ                  
シマエナガ                      
センダイムシクイ                    
ツグミ                    
ツツドリ                      
トビ                
トラツグミ                    
ハシブトガラス                  
ヒヨドリ        
マヒワ                      
ミソサザイ                    
ミヤマカケス            
ムクドリ                      
モズ                      
ヤマゲラ                
ルリビタキ                  
ウラギンヒョウモン                      
エゾシロチョウ                    
エゾハルゼミ                      
キタキツネ 足跡 足跡 足跡                 足跡
エゾユキウサギ 足跡 足跡 足跡                 足跡
エゾリス 足跡 足跡                  
エゾヤチネズミ                      
シマヘビ                      
合計 15 15 9 11 14 16 10 4 5 12 8 9

〔植物〕

種   名 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
アカイタヤ                      
アキノウナギツカミ                      
イケマ                      
イタヤカエデ                   黄葉    
イチイ                     赤実  
イワガラミ                      
ウツボグサ               花終        
エゾアジサイ           花終        
エゾエンゴサク                      
エゾノコンギク                    
エンレイソウ       花終            
オオアマドコロ         花終 緑実          
オオウバユリ       若葉          
オオカメノキ             赤実   冬芽    
オオハナウド                      
オオヤマサギソウ                      
キツリフネ                  
キンミズヒキ                    
クルマユリ                      
コウライテンナンショウ         緑実 緑実 赤実 赤実    
コウリンタンポポ                      
コケイラン                      
コブシ                   赤実    
サイハイラン                      
ザゼンソウ                      
サラシナショウマ                      
ズダヤクシュ                  
セントウソウ                      
タチギボウシ                      
タチツボスミレ                      
ツボスミレ                      
ツリフネソウ                      
ツルアジサイ                      
ツルウメモドキ                   赤実 赤実  
ツルシキミ                     赤実  
ツルニンジン                    
トケンラン                      
トチバニンジン               赤実 赤実 赤実    
トモエソウ             花終      
トリカブト       若葉        
ナニワズ                      
ニリンソウ                      
ノッポロガンクビソウ                      
ノブキ                      
バイケイソウ     芽吹 若葉            
ハウチワカエデ                   紅葉    
ヒトリシズカ                      
ヒメイチゲ                      
ヒメオドリコソウ             花終          
ヒメヘビイチゴ                      
フクジュソウ                      
フッキソウ     若葉             白実  
ホウチャクソウ                      
ホオノキ                      
マイヅルソウ           赤実 赤実 赤実    
ミズキ                      
ミズバショウ                      
ミズヒキ                  
ミヤマエンレイソウ                      
ミヤマナルコユリ                      
メマツヨイグサ                      
ヤブニンジン                      
ヤマグワ             黒実          
ユキザサ           花終            
ルイヨウショウマ                    
合計 0 0 2 11 16 20 15 17 11 13 4 0

== 編集後記 ============================================

◇ 野幌森林公園大沢口にあり、いつもお世話になっている喫茶店
  「樹」さんから、パンダ募金を寄付いただきました。その1,831円
  のほか、長屋隆夫氏葬儀に際して頂戴した寄付5,000円に喫茶
  パレロワイヤルで開催した際の募金等をあわせて7,657円を
  WWFJへ送金しました。

◇ 先日、8mmビデオカメラを取り出して久しぶりに使おうとしたら、
  すっかり壊れて使えませんでした。世間はデジタルビデオの時
  代ですね。

                                 [N.S.]

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 えとぴりか E-Mail版 No.25(通算No.168)
  発行:パンダクラブ北海道 2005年4月1日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目1-12-303
       事務局:長屋 隆夫 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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