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〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2004年5月31日 E-Mail版 No.20
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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目次
○6月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○去年の発見は「オオヤマザキソウ」でした
○ボランティアが大活躍 春のパンダ募金
○世界環境写真展 in Sapporo
のお知らせ
○『江別環境広場2004』のお知らせ
○思いでの角山
☆6月からの予定 ☆
6月13日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
6月19日(土)〜20(日)江別環境広場
[野幌公民館:江別市野幌町13-6]:申
7月18日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
引き続き例会
[自然ふれあい交流館:午後1時半〜2時半]
8月 7日(土)〜 8(日)ファミリーツアー 礼文・利尻の旅 下記参照
8月15日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL
(011)384-0801
[自然観察会について]
夏の森林公園はランの花が真っ盛りです。虫除けの用意をしてご参加ください。参加無料。小雨決行ですが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。
・日時:6月13日(日)、7月18日(日)、8月15日(日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
JRバス新札幌駅南レーン乗り場(2)19系統9時10分発の立命館慶祥高校行きで終点
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、長靴、雨具、歩きやすい服装、双眼鏡やカメラ(あれば)
[ 『ファミリーツアー』のお知らせ
]
今年の夏は礼文・利尻の旅と洒落てみませんか。稚内周辺の散策もできます。
・ 集
合:稚内フェリーターミナル 8月7日(土)午後3時
・
日 程:8月7日(土)稚内〜礼文(船泊)
8日(日)礼文島トレッキング〜利尻島内一周〜稚内フェリーターミナル
解散 午後7時10分【オプション9日(月)宗谷岬へ】
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・4月25日(日)天気:曇りのち晴れ
予定していた18日からスタッフのスケジュールが悪くなったため延期。この日は、前日からの雪が雨に変わったものの、この時期としては寒い一日でした。
ただ、すでに夏鳥の主だった面々が顔をそろえ、美しい歌声でにぎやかに出迎えてくれたことには感激しました。そして、早春の花達も美しさを競っていました。冬の間中、積雪の重みに耐え抜いて、やっと顔を出した清々しさを感じました。
・5月23日(日)天気:晴れ
5月も予定していた16日が雨で次週に流れて、25日に開催しました。
当日は暑くなく寒くもない絶好の観察会日より。キビタキの鮮やかな黄色やヒメギフチョウの淡い黄色、植物ではタチツボスミレの青紫色などの天然色がふんだんに森を彩っていました。
この季節は、タケノコなどの山菜採りの人達で駐車場がいっぱい。それどころか、周辺の道路までも車列が出来ていて、通行に支障をきたしはしないかと心配でした。
種 名 | 4月25日 | 5月23日 | 種 名 | 4月25日 | 5月23日 |
〔野鳥・動物〕 | 〔植物〕春 | ||||
トビ | ○ | バイケイソウ | 若葉 | 葉 | |
ミヤマカケス | ○ | フッキソウ | 蕾 | ||
ヒヨドリ | ○ | ○ | トリカブト | 若葉 | 葉 |
カワラヒワ | ○ | ヒメイチゲ | 花 | ||
ハシブトガラ | ○ | ザゼンソウ | 花 | ||
ヤマガラ | ○ | エゾエンゴサク | 花 | ||
ゴジュウカラ | ○ | ○ | エンレイソウ | 蕾 | 花終わり |
クロツグミ | ○ | オオウバユリ | 若葉 | 葉 | |
トラツグミ | ○ | ナニワズ | 花 | ||
キジバト | ○ | フクジュソウ | 花 | ||
ウグイス | ○ | ○ | ミズバショウ | 花 | |
ルリビタキ | ○ | タチツボスミレ | 花 | ||
アオジ | ○ | ○ | ヤブニンジン | 花 | |
キビタキ | ○ | セントウソウ | 花 | ||
センダイムシクイ | ○ | ニリンソウ | 花 | ||
ヤマゲラ | ○ | ヒトリシズカ | 花 | ||
イカル | ○ | エンレイソウ | 蕾 | 花終わり | |
ムクドリ | ○ | ミヤマエンレイソウ | 花 | ||
アオサギ | ○ | ホウチャクソウ | 花 | ||
エゾシロチョウ | ○ | オオカメノキ | 花 | ||
キアゲハ | ○ | オオアマドコロ | 花 | ||
マイヅルソウ | 花 | ||||
コウライテンナンショウ | 花 |
☆ 去年の発見は「オオヤマザキソウ」でした ☆
前号の野幌森林公園観察会の年間集計の中で、2003年7月20日の観察会で「ホザキイチヨウラン」となっていた記録について、名前に自信が無かったので、この写真を酪農学園大学の村野紀雄先生に確認していただきましてところ、何と「オオヤマサギソウ」というランでした。
☆ ボランティアが大活躍 春のパンダ募金 ☆
恒例のパンダ募金を去る5月5日子供の日に行いました。前年の10月が暴風雨で中止したため久々の円山動物園は、午前中こそやや肌寒かったものの好天に恵まれ、まずまずの行楽日よりとなりました。
しかも今年のゴールデンウィークは都合良く5連休でしたが3日と4日が雨で、その後の最終日とあって、近か場で済ませようという行楽客や、予定より遅れ気味に開花宣言が当日出た桜の花見客も続々と現れ、毎年のように大渋滞。隣の野球場で行われている大学野球春のリーグ戦も毎年のように賑やかな中で募金活動をしました。
今回もボランティアの赤沼沙織さんと永井希(ノゾミ)さんの2人が参加してくれました。
実はこの方たちは昨年の10月13日の募金に向けて「ボラナビ」で募集し、当日来ていただいた方でした。
お二人はパンダの着ぐるみに入って汗だくになりながらも「楽しかったので、10月もまた来ます。」と言ってくださいました。
募金金額は昨年より人出が多かったと感じた割りには37,999円とやや物足りなかったのが残念でした。これにより、昭和57年11月3日以来の募金額の合計は2,045,083円となりました。着ぐるみのクリーニング代金を引いた32,802円をWWFJに送金しました。
今回募金活動に参加していただいたボランティアさんのほか、今村さん、矢萩家3人、種市さん、長屋家4人も含めて、大変お疲れ様でした。
☆ 世界環境写真展 in Sapporo のお知らせ ☆
来る6月6日(日)から13日(日)まで札幌エルプラザにおいて、札幌市と国連環境計画(UNEP)、NPO法人厚田・岩波映像資料センターの主催により写真展が開かれます。
これは、国連環境計画(UNEP)が1992年から3回実施した「UNEP世界環境フォトコンテスト」の中から厳選された約80点が展示されるものです。
会場は札幌市北区北8条西3丁目エルプラザ。時間は午前10時から午後8時まで(最終日は午後5時まで)。入場無料。
☆ 『江別環境広場2004』のお知らせ ☆
第14回目となる江別環境広場に、パンダクラブ北海道は今年も自然写真の展示をします。この行事は、3月14日に設立した「えべつ地球温暖化対策地域協議会」のメイン行事として、江別市内で活動している環境に関心を持つ団体や個人が集い、展示や講演会などを行うものです。
・日時:6月19日(土)10:00〜20日(日)16:30
・場所:江別市野幌公民館:江別市野幌町13−6 JR野幌駅から徒歩8分
主な行事
フードマイルや地産地消を考えたエコクッキングを学びます。19日10:00〜12:00、参加費500円(材料費として) 、参加申込Tel011-386-7913友の会。
樹木の葉の形から、針葉樹と広葉樹の名前を覚えたり、CO2吸収量を調べてみよう!19日10:30〜12:00、講師:北海道環境カウンセラー協会横山武彦さん、参加無料。
蜜ろうでキャンドルを作ります。電気を消して、スローな夜を楽しみませんか?
19日13:00〜15:00、参加費:1,500円(材料費含む)、申込011-280-1870(北海道グリーンファンド)
地球温暖化問題が避けられない今、私たち江別市民に何ができるのかを学びます。
19日10:00〜12:00、講師:北海道東海大学工学部教授 竹内裕一さん、入場無料。
チェルノブイリ原発事故で、放射能で汚染されてしまったベラルーシ共和国の小さな村。汚染のため住人のほとんどがこの村を去り、55人の年寄りと一人の青年アレクセイだけが残る。不思議な事にこの村に湧く泉からは放射能が検出されない。私たちに“本当の豊かさとは何か”を語りかける。
19日18:00〜20:30、会場:公民館ホール、入場無料(定員200名)。
◎20日の行事
風力発電、太陽光発電など、自然のエネルギーを体験してみませんか。19日13:00〜15:00,20日10:00〜12:00、参加無料、会場:公民館玄関前。講師:家次敬介さん。
江別市で10月から始まるゴミ収集の有料化にむけて対応策を考えます。
20日13:30〜15:30、会場:公民館ホール、入場無料。
フェアトレードや江別産の食材を食べながら、環境問題について日頃考えていることをざっくばらんに交流しましょう。
20日16:30〜18:30、会場:公民館和室、参加費500円(材料費)。
☆ 思いでの角山 ☆
N.S.
皆さんは江別市角山地区と言う場所をご存じですか。札幌近郊の野鳥愛好家なら、一度は訪れたこともあるかも知れません。国道275号線を札幌から当別に向かってクルマで30分くらい、厚別川に架かる橋を渡ってすぐ左に曲がります。
厚別川と石狩川に挟まれた低地帯で、ほとんどが酪農家の牧草畑ですが、現在は各種の工場や産廃処理場が立ち並んでいます。
その周辺は、札幌近郊ではなかなか見られない草原性の野鳥が観察できる穴場です。少なくとも私が角山に有った工場で働いていた19年前はそうでした。
私がその工場に着任したのは1980年。6月下旬の日曜日、いつもの通勤路を少しそれてクルマを止めた私は、牧草地の中からノビタキの声に混じって美しい声が聞こえてくるのに気が付きました。
600mmの望遠レンズを、声のする方向に向けると、私が野鳥の中で一番好きな鳥ノゴマです。赤いのどを思いっきり膨らませて、ヒー・ヒョリ・ヒーと気持ちよさそうに鳴いています。
ノゴマは7月の下旬までコヨシキリとともに草原で見られました。
その日もしばらく草原の縁を排水路に落ちないように注意しながら観察していると、異国の唄のような声が聞こえ、帯広周辺の牧草地で聞いたことを思い出しました。これもまた夏の草原を代表する小鳥。そうです北海道でしか見られないシマアオジでした。
81年も6月中旬から角山に通いだし、7月中旬にはこの牧草地を一周してみました。
自動車道路沿いにはモズとノビタキが多く見られ、草地に入っていくとコヨシキリやホオアカが出てきます。その先の排水路沿いに有る灌木にはアオジが鳴き、その下にノゴマが飛び出してきました。
石狩川の河畔林にまで足を伸ばしてみると、そこにはアオサギの集団コロニーがありました。その帰り道に通った牧草地ではオオジュリンが鳴いていました。
オオジュリンは、その昔この周辺の原野で日本で初めて発見されたことが、井上元則先生の本に書いてありました。
82年もノゴマ、シマアオジ、オオジュリンは、5月中旬から角山で観察されました。
5月下旬ともなると、ノビタキを含めた草原のなわばり争いが激しくなり、あちこちで同種の鳥が追いかけ合いをしていました。
このころから、カワセミが厚別川から排水路を行き来しているのが観察されました。
私の次のターゲットをカワセミにしぼり、毎週のように通っていましたが、なかなか思ったような写真になりません。
とうとう7月も中旬になったある日、排水路の出口のコンクリート上にカワセミが留まっていました。距離は10m。良い写真が撮れたなと感激しました。ただ、そのすぐ近くでミンクが走り回っているのに遭遇。カワセミの巣穴を狙っていたのかも知れません。
角山における野鳥観察は、その工場に勤務していた85年ごろまで続きました。
== 編集後記 ============================================
◇5月5日の募金は、皆さんご苦労様でした。わざわざ募金すること
だけのために動物園に来てくださった方もいました。皆で感動して
いました。感謝!感激!