=======================================================
〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
人から人へ
親から子へ
自然のすばらしさ
大切さを伝えよう
え と ぴ り か
パンダクラブ北海道 2003年11月30日 E-Mail版 No.17
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
=======================================================
発行遅延のお詫び
E-Mail版えとぴりかの発行遅延により、会員の皆様にご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
目次
○12月からの予定
○月例自然観察会報告 in
野幌
○パンダ募金を雨のため中止
○地球の温暖化を防ぐために私達のできること
その1
○ゴミ拾いは楽しいよ
○カレンダーをプレゼント
○「雪国のスローライフ」アイデア大募集
☆12月からの予定 ☆
12月
7日(日)江別環境学習会「地球温暖化について」
〔野幌公民館:午後1時半〕
12月14日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
1月18日(日)自然観察会
[野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合]:申
引き続き例会〔自然ふれあい交流館:午後1時半〜2時半〕
※参加申し込みは下記まで
代表 長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
[自然観察会について]
野幌森林公園はもうすっかり冬です。歩くスキーやカンジキを用意して、初冬の森を楽しみましょう。参加無料。小雪決行ですが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。
・日時:12月14日(日)、1月18日(日)
午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、防寒具、双眼鏡やカメラ、カンジキまたは歩くスキー
[☆
江別環境学習会「地球温暖化について」のお知らせ]
江別市に「地球温暖化防止地域協議会」を立ち上げるための準備会が主催する講演会を次の予定で行います。皆さん,多数ご参加下さい。
・
場 所:江別市野幌公民館 2階研修室3号
・ 日 時:平成15年12月7日(日)午後1時30分〜午後3時30分
・
講 演:「ボルネオからの温暖化防止メッセージ」
・ 講 師:北海道地球温暖化防止活動推進員 岩井尚人さん
☆ 月例自然観察会報告in 野幌 ☆
・10月19日(日)天気:晴れ
今年の秋はあっという間にやって来ました。前日の豪雨もあって、森の遊歩道は足下に落ち葉の絨毯が敷き詰められていました。例年よりも早いペースで木々の紅葉が一気に進んでいます。
カツラの甘い香りは、この時期がピークです。草木の実も赤く色づいて、もうすぐ来る冬に備えて食欲を満たさなければと、小鳥たちは収穫作業に忙しく飛び回っていました。頭上をハクチョウたちが南国をめざして飛んでいきました。
・11月23日(日)天気:晴れ時々小雪
メンバーの都合により1週間繰り下げて23日に実施しましたが、前日から急に寒気が流れ込んで来て小雪混じりの天候。それでも積雪は0cmなので靴で歩くのには支障ありませんでした。
木々の葉はすっかり落ちて、野鳥観察に絶好の季節です。寒風の中を小鳥たちが飛び回って餌を探していました。久しぶりに原の池まで足を伸ばしましたが、水鳥たちはもう南に向かった後か、見あたりません。ストローブマツの松かさが落ちていました。
それにしても、またまたテレビと冷蔵庫の不法投棄。森では黄色い野良猫に出会いましたが、これも捨て猫でしょう。冬を乗り切れるのか心配です。
種 名 |
10月19日 |
11月23日 |
種 名 |
10月19日 |
11月23日 |
〔野鳥・動物〕 |
〔植物〕 秋〜初冬 |
||||
トビ |
○ |
イタヤカエデ |
黄葉 |
||
ハイタカ |
○ |
オオウバユリ |
種子 |
||
ミヤマカケス |
○ |
○ |
オオカメノキ |
冬芽 |
|
ヒヨドリ |
○ |
○ |
コウライテンナンショウ |
赤実 |
|
ハシブトガラス |
○ |
ツクバネソウ |
黒実 |
||
ハシブトガラ |
○ |
○ |
ツルシキミ |
赤実 |
|
ヤマガラ |
ツルリンドウ |
赤実 |
|||
ハクチョウ |
○ |
トチバニンジン |
赤実 |
||
ゴジュウカラ |
○ |
ナツノハナワラビ |
胞子体 |
||
ウソ |
ハウチワカエデ |
紅葉 |
|||
ツグミ |
フッキソウ |
白実 |
|||
アカゲラ |
○ |
ホウチャクソウ |
黒実 |
||
コゲラ |
○ |
ホオノキ |
赤実 |
||
オオアカゲラ |
ホテイシメジ |
子実体 |
|||
キタキバシリ |
マイヅルソウ |
赤実 |
赤実 | ||
エゾリス |
マユミ |
赤実 |
|||
キタキツネ |
ヤマモミジ |
紅葉 |
☆ パンダ募金を雨のため中止 ☆
長屋貞夫
去る10月13日の体育の日は、恒例の「パンダ募金」の予定でした。昔から「○心と秋の空」と言い古されていますが、今年の秋口の天候は特に安定せず、数日前まで13日の予報は「晴れ」になっていたのに当日は朝から大雨。関東地方で鉄塔を倒したほどの低気圧が通過したため、西高東低の冬型の気圧配置になって、朝から寒い北風が吹いてきました。
私達はとりあえず円山動物園の正門前に10時に集合しましたが、入園する人数が極端に少なく、悪天候の影響から誰も動物園に行こうとしないのでした。このためスタッフの協議の結果、今回は中止としました。秋の募金をこの時期より後に延期しても、寒さが厳しくなるだけで、入場者数の増加は期待できないので、次回は来年5月としました。
この日お集まりいただいたボランティアの赤沼さん、新谷さん、永井さん、高沢さん、室本さんの5人と、スタッフの種市さん、今村さん、松山さん、長屋家の皆さんご苦労様でした。これに懲りず来年5月もお願いします。
☆ 地球の温暖化を防ぐために私達のできること その1 ☆
長屋貞夫
今年の北海道の夏は、6月ころまでは天気が良く暖かかったのに、7月から8月始めまでの気温が低く、農業現場では10年ぶりの大冷害となりました。だから、このごろテレビでも話題になる「地球温暖化」というのは本当だろうかと思ってしまいます。
でも広島県の厳島神社ではここ数年、大潮のために廊下が海水に浸かってしまうとか、桜の開花時期が早まっているを見ても、「地球温暖化」が異常気象という形で現れたのかもしれません。
ここで、「地球温暖化」についておさらいをしてみましょう。
地球は太陽光の赤外線を吸収して暖まり、その一部を宇宙に放出することで冷えています。私達の住む地球の表面は、このようなエネルギーの微妙なバランスの上に成り立っています。その中で大きな役割を果たしているのが空気です。空気中には窒素78%、酸素21%のほか、アルゴンなどの不活性ガスとともに二酸化炭素(CO2)、メタン、一酸化二窒素、水蒸気などの「温室効果ガス」が含まれています。この「温室効果ガス」が増えると、地球表面から放出される熱が閉じこめられて冷えなくなります。
18世紀後半に起こった産業革命以降、私達の活動が活発化して、二酸化炭素の排出量が急激に増加しました。この結果、地球の温暖化が進んできたと報告されています。
現在のペースでCO2が増えると、西暦2100年には年平均気温が現在より2℃上昇すると計算されています。そうなると、日本ではどんなことが起こるのでしょう。
海面の上昇による影響 |
ここ100年間で、すでに海面は10〜25cm上昇しています。気温が2℃上昇すると、海面はさらに10〜20cm上昇して、東京都心部をはじめ沿岸地域の多くが洪水や水没の危険地帯になります。 |
降水量の変化による影響 |
集中豪雨による水害や干ばつによる渇水などの気象災害が各地で増加し、飲料水、農業用水の不足がますます深刻になります。 |
生態系・食料生産への影響 |
気温の上昇に適応できない動植物は絶滅するおそれがあります。ブナ林の多くが消滅し、一部の魚介類の収穫量が減少します。 こめが南西部で栽培できなくなるなどの農業生産量の変化によって、食料の供給が不安定になるおそれがあります。 |
熱帯性伝染病の流行 |
西日本一帯がマラリアの流行危険地域に入るほか、高齢者の死亡率が増加するおそれがあります。 |
北海道でも、自然海岸の多くが消失したり、オホーツク海岸に流氷が来なくなって漁業資源が変化したりするかも知れません。
私達の生活改善でできるCO2の削減量なんかたかが知れていると、最初から諦めていては何事も進みません。次のような改善点をチェックしてみましょう。
☆ ゴミ拾いは楽しいよ! ☆
J・N
去る9月28日、天気も上々の日曜日。主人と私は望来海岸へ向け車を走らせた。何度も厚田の長さんの所へ行っているので走り慣れた道だ。集合場所である「交流センターみなくる」へ着くと、すでに大型バスが4台と、車が次々と到着していた。
この日は「石狩の海岸を美しくする会」主催の“石狩海岸クリーンアップ”、要するにゴミ拾いに参加したのです。私達2人は初めてですが、夫の両親が去年も参加していて、今年は誘われたのでした。ちなみに義母は73歳という年齢にもかかわらず、好奇心旺盛で何にでも積極的なのです。
ところで、この行事は石狩支庁が実施する地域政策推進事業「石狩湾 夕陽の海岸再生事業」の一環として平成14年度から16年度までの3年間にわたり行うもので、今年で2年目。
そんな主催挨拶の後、タオル、軍手、ゴミ袋、火バサミが渡され、1ヶ所めはちょっと離れた海岸へ4台のバスで大移動。人影のない海岸が、あっという間に人で埋まり、皆はせっせとゴミを拾い始めた。燃えるゴミ専門に拾う人、燃えないゴミ専門に拾う人、私は後者。
ガラスやプラスチックのかけらが非常に多い。そんなゴミを火バサミでチマチマと拾っていたら、側にいた人が「フルイがあるといいんだがなー」とボヤいていた。ホントにそうだ、フルイが欲しい! 来年はフルイ持参だ。
黙々と拾う人もいれば、話がはずむ人達、記念写真を撮る人達、生徒の指導に忙しい先生等々・・。そんな様子をボーっと見ていると、目の前をピンクの布団が通り過ぎていった。エッ!?布団!? 何でこんな所に布団が・・? そうか、ここでキャンプをしたはいいが、帰りには布団が邪魔になってしまったとか? ウーン・・。
袋がゴミでいっぱいになったので、指定の場所へ持っていくと、すでにそこはゴミ袋の山になっていた。あまりの多さにちょっと感動。
昼食の後は「みなくる」すぐ側の海岸。すぐに空ビンの山を見つけた。一人が捨てると、次から次と捨てていくんですね。ダメですよ! ここでは家電製品までが捨ててありました。オイオイ、罪悪感は無いのかネエ。
ここでもやはりゴミ袋が山のようになる。ちょっと腰が疲れたけれど、きれいになった海岸を見ると、清々しい気分になった。どの人も笑顔。こうして、久しぶりの海をゆっくり堪能する暇もなく終わったのだった。
最後に「ゴミ拾いって楽しいよ!」
☆ カレンダーをプレゼント ☆
今年もパンダクラブ北海道オリジナルカレンダー(カラーA3版1枚物)を作りました。次年度会費を納入していただいた方先着30名様に、この2004年版カレンダーをプレゼントさせていただきます。
なお、パンダクラブ北海道の会計年度は1月〜12月です。パンダクラブ北海道の募金活動や観察会,会報の印刷,発送などは、皆さんの会費で運営されています。
〔振り込み先〕 |
|
郵便振替 |
02780-1-25455 |
名 義 |
パンダクラブ北海道 |
〔年会費〕 |
|
・家族会員 |
¥3,000 |
・個人会員 |
¥2,500 |
・ジュニア会員 (中学生迄) |
¥1,000 |
・オンライン会員 |
¥1,000 |
◇■ 「雪国のスローライフ」アイデア大募集 ■◇
北海道では地球温暖化防止のためのライフスタイルを発信します
暮らしを節約するだけでなく、懐かしい季節の行事や知恵からも楽しいあなたの「雪国のスローライフ」アイデアを募集しています。
応募要領 A「私が実践している」アイデアまたは、B「こうしたらいいな」と思うアイデアをタイトルと解説文を書いて右の応募先へお送りください。添付写真可能(手札サイズ)。 AかBのアイデア、AとBのアイデア両方の応募でも受け付けています。 たとえば…暮らしのキーワード ・エネルギーを使いすぎない工夫 ・資源を有効利用する工夫 ・食生活における工夫 ・ライフスタイル見直しのきっかけづくり 応募締めきり 平成15年12月17日(水)まで (当日必着) 抽選で100名にエコグッズ プレゼント |
応募方法 アイデアのタイトルと解説文、住所、電話番号、氏名、年齢、性別を明記して下記までお送り下さい。郵送、FAX、E-mailにて受け付けています。 応募先 〒064-8555札幌市中央区北4条西23丁目 (財)日本気象協会北海道支社内 「雪国のスローライフアイデア募集」事務局 詳しくは専用ホームページをご覧ください。 FAX.011−640−2381 E-mail:slowlife@Sapporo.jwa.or.jp 【お問い合わせ】 TEL.011−622−2237 平日9:00〜17:00(土・日・祝休み) |
== 編集後記 ============================================
◇何時の間にか雪のちらつく季節となりました。今年は例年よりも
雪が遅い気がします。毎年、庭のバードテーブルに遊びに来る
鳥達も今はまだ疎らです。今年はどんな鳥達が遊びに来てくれ
るのか、今から楽しみです。
◇道路沿いのナナカマドが真っ赤に色づいています。キレンジャ
クやヒレンジャクなど冬鳥達が啄ばむ姿が間もなく見られますね。
[M.E.]
========================================================*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*