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  〜 動物と自然が好きなあなたへのメッセージ 〜
 
       人から人へ
         親から子へ
           自然のすばらしさ
           大切さを伝えよう
 
       え  と  ぴ  り  か
 
 パンダクラブ北海道 2003年7月31日 E-Mail版  No.15
 
パンダクラブ北海道は、地球規模の自然保護活動を行ってい
るWWF(世界自然保護基金)を支援するため設立された団体です。
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訂正
・「第13回 地球にやさしい作文・活動報告 コンテストのご案内 」の締切日を追加しました。
・編集後記「高井淳」さんの漢字が間違っていました。
以上、訂正し再送致します。

目次
○8月からの予定
○月例自然観察会報告 in 野幌
○環境広場2003を終えて
○『使い捨て時代』を考え直しませんか?
◇第13回 地球にやさしい作文・活動報告 コンテストのご案内
◇図書紹介「ブルーベア」

 


 

☆ 8月からの予定 ☆
 8月10日(日)〜11日(月)ファミリーキャンプ
  〔美深町:下記参照〕:申
 8月17日(日)自然観察会
  〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕:申
 9月14日(日)自然観察会
  〔野幌森林公園トド山口駐車場:午前9時半集合〕:申
  引き続き例会〔自然ふれあい交流館:午後1時半〜2時半〕
 
※参加申し込みは事務局まで
 
[自然観察会について]
  夏は花と野鳥観察に絶好のシーズンです。ユリ科の可憐な花もたくさん見られることでしょう。参加無料。
小雨決行ですが、悪天候の場合は次の日曜日に延期。
・日時:8月17日(日)9月14日(日)  午前9時半より午後1時まで
・集合場所:野幌森林公園トド山口駐車場9:30集合
・持ち物:弁当、コンパス、メモ帳、長靴、双眼鏡やカメラ、雨具
 
[『ファミリーキャンプ』のお知らせ]
  上川管内の美深町には、チョウザメを養殖していることで知られる内陸の町です。もう一つ有名なことは、日本最北の高層湿原「びふか松山湿原」があり、近くにはエンジン付きトロッコ体験ができる「トロッコ王国」があります。貴方も出かけませんか。

・ 日  時:8月10日(日)17:00〜11日(月)10:00
        現地集合、現地解散
・ 宿泊場所:びふか温泉:中川郡美深町紋穂内 TEL:01656-2-2900

 


 

月例自然観察会報告in 野幌

・6月15日(日)天気:晴れ

 今年は比較的雨が少なく、初夏らしい爽やかな観察会日よりに恵まれました。
 6月の野幌はランの真っ盛りです。サイハイランやコケイランが連なって咲いているため、カメラマンは目移りがして落ち着きません。
 木々の葉が繁ってしまい、野鳥を探すのには難しくなりました。おまけにエゾハルゼミの大合唱のために耳も役に立たないのです。あきらめて植物観察に徹することにしました。

・7月20日(日)天気:曇り

 7月の北海道は肌寒い日々が続いていて、この日も涼しくて観察会には適しているのですが、ヤブ蚊さえ飛ばない気候には冷害の不安さえ感じました。
 この季節はユリの花が真っ盛りで、オオウバユリやクルマユリが満開に咲き誇っていました。ランの季節は終わったものと思っていましたが、小さなホザキイチヨウランを見つけて、全員で感動した一日でした。

種   名 6月15日 7月20日 種   名 6月15日 7月20日
〔野鳥・動物〕     〔植物〕盛夏    
トビ     オオカメノキ   緑実
ミヤマカケス     ホオノキ  
ヒヨドリ       オオキヌタソウ 緑実
エゾムシクイ   サイハイラン
ヤマゲラ   トケンラン  
ツツドリ   アオチドリ 花終  
モズ   フタリシズカ
ヤブサメ   ヤブジラミ  
アオジ オオウバユリ
センダイムシクイ ヒメヘビイチゴ  
ウグイス マイヅルソウ 緑実  
アカゲラ   オニシモツケ
キビタキ   チシマアザミ
クロツグミ クルマバツクバネソウ  
エゾハルゼミ   コウライテンナンショウ 緑実
〔植物〕盛夏     ホウチャクソウ 緑実
ルイヨウボタン   緑実 エンレイソウ  
ツルアジサイ   ミヤマエンレイソウ 緑実
エゾアジサイ バイケイソウ
ミヤマトウバナ   オオアマドコロ 花終 緑実
ズダヤクシュ オククルマムグラ  
ハナニガナ   オオダイコンソウ  
トチバニンジン   緑実 オオハナウド  
サラシナショウマ   クルマユリ  
ハエドクソウ   ハイイヌガヤ   緑実
ホザキイチヨウラン   ウマノミツバ  

 

江別環境広場2003を終えて

長屋貞夫

 今年も環境月間である6月28日と29日の2日間、野幌公民館は「環境」一色に染まりました。その外見が大きく変わったわけではありません。上映した映画も5年前と同じ「ガイヤシンフォニー第3番」でした。
 ただその内容としては、これまでの「環境広場」とは一線を画していました。時代が21世紀の本流としての姿を示しはじめたため、生物として命を大切にしたいと考えるように私たちが内面的な変化をしていたのです。
 この頃の私たちは、こんな真面目な話には耳もかさず、わざと明るく振る舞ったり、面白くもないギャグに笑い転げたりしています。今年の世界がそれだけキナ臭く、地球環境の危機が迫っていることを皆が肌で感じているので、どこか不安をかかえながらも、そのことを忘れようとしているかのようです。つまり、それは現実から逃避しているだけです。
 「ガイヤシンフォニー第3番」に表現された故星野道夫氏の姿からは、人間らしい心の素直さが感じられ、人々は感動せずに居られませんでした。
 各行事で、スタッフは万全のの準備と精一杯の演出に努めました。風が弱くて風力発電機が回らなかったり、期待したほど子どもが来場してくれなかったりしましたが、のべ入場者数は約900名とこれまでよりやや増加しました。
 ところで、今年の環境広場でパンダクラブ北海道は、例年同様ホールにおいて「野幌森林公園」の草花の写真を展示しました。昨年のものと全面的に入れ替え、事務局長の長屋隆夫氏が撮りためた写真にしました。
 それにしても、真面目な内容だけでは入場者の動員増にはつながらないのも事実です。
 特に今年は、新エネルギー財団の依頼による「新エネルギー展」を組み込んだり、何とかして入場者増を図るための方策として、道案内の看板を国道12号線と8丁目通りに合計12枚設置しました。
 8丁目商店街が、開催期間中の28日に「商店街ジャック」という行事を開催していて、その客を野幌公民館に誘導することにも役立ったと思います。
 今後の問題はイベント内容の充実とともに、入場者増につながるような「楽しそうな」「面白そうな」企画立案と広報宣伝でしょう。
 主婦層を中心とした女性の心をくすぐるような「環境広場」が出来れば、お母さんに連れられて子どもたちやお父さんもやってくると考えられます。そのためには、何かしらメリットを得られそうなイベント内容を重点にアイディアを煮詰めていくべきでしょう。
 真面目さだけでは、「出かけてみよう」という動機付けには不足しています。

 

『使い捨て時代』を考え直しませんか?

 今回、江別環境広場で「使い捨て時代を考える」というテーマの講演会がありました。講師は京都精華大学教授で使い捨て時代を考える会理事長の槌田劭(つちだたかし)さん。
 お話しを聞きながら、私たちが無駄づかいの真っ直中でいかにノホホンと暮らしているかということを考えました。
 そう言いながら、私は次の行動をしていることを白状します。

  1. のどが渇いたときには、毎日のようにペットボトル飲料や缶入りコーヒーを買っている
  2. 日用雑貨を買う前に100円ショップに売っていないかを確認する
  3. ちょっと外出する時には、何の迷いもなく自家用車に乗っている
  4. 電化製品を買うときには、省エネ性能よりも価格の安さで機種を決める
  5. テーブルの汚れをティッシュペーパーで拭き取る
  6. 料理をするときにはレシピーどおりに作るので、要らない部分を捨ててしまう

 それにしても、これらのことは私が生まれた頃、1955年前後には有り得ないことばかりだったのです。あの時代から始まった高度経済成長により、私たちの所得が十倍以上になったのに平行して「安いことは良いことだ」というカネ優先の世の中になったのです。槌田先生が言うところの『金主主義』により、命よりカネが優先されるようになったのです。
 その当時便利だとして「新三種の神器」と言われたテレビ、冷蔵庫、洗濯機が今、大型ゴミとして捨てるのに困っています。それまでの時代は、ほとんどの物が土から生まれ、ゴミも土に帰っていたのに対して、土に帰らないゴミ問題が発生した頃なのです。
 大量生産と大量消費により生み出されるゴミや廃棄物も、アメリカのような国では捨てる場所がいくらでもあるでしょうが、日本は狭い島国であることを忘れてアメリカのまねをしてきました。
 それにしてもデフレの象徴でもある「100円ショップ」や輸入家電の出現により、私たちの価値観が崩壊してしまいました。国内の優秀な技術によりできている精密な製品よりも、安い輸入商品の方が市場を支配してしまったため、国内産業は空洞化し全ての商品を海外で生産することになったのは、「多少品質が悪くても、安いのだから使い捨てできる」と言う考え方に始まっています。
 「景気を良くするには、大量生産大量消費による国内産業の活性化が一番」と考えている人はいませんか。こんなことを続けていたら、いつまでもデフレは解消しません。
 値段は高くても品質の確かで材質もしっかりした商品や部品のリサイクルを考えた商品、省エネルギー商品を買うことで、使い捨て生活から逃れることにより、国内産業の活性化につながると思うのです。

 

◆□ 第13回 地球にやさしい作文・活動報告 コンテストのご案内 □◆

 読売新聞主催、(株)セブン・イレブン・ジャパン協賛で上記のコンテストの募集案内が来ています。世界規模で課題となっている環境問題についての考えや取り組みを作文やポスターの募集を通じて、多くの人々に理解を深めてもらう目的で1991年にスタートしたものです。
 応募要領は以下の通りです。詳細については、読売新聞社ホームページアドレス 『http://www.yomiuri.co.jp/adv/sakubun/』をご覧ください。TEL:03-3402-9010 (電話での問い合わせは応募期間中の土・日・祝を除く10:00〜18:00)

募集内容

  1. 「作文・活動報告部門」

    「地球を救うために、今私たちができること」についての意見や提案、また実際に行っている活動の報告文。

  2. 「団体活動報告部門」(小・中学生の団体対象)

    「こどもエコクラブ」などの団体・グループによる環境保護活動、またはそれに関わる調査研究活動の報告文。今後実現可能な計画やアイデアも可。

  3. 「環境ビジュアルメッセージ部門」(小・中学生対象)

    「地球にもっとやさしく、もっと長生きしてもらうために私たちにできること」を提案する内容のビジュアル作品(自然や野生動物の保護、リサイクル、美化などを訴える作品やそれらの活動の様子を伝える作品)。

応募方法

  1. 「作文・活動報告部門」

    <小学生の部、中学生の部、高校生の部>

    400字詰め原稿用紙に日本語で3枚以内。作品に表紙をつけ、表紙にタイトル、〒住所、氏名(ふりがな)、生年月日・年齢、電話番号、メールアドレス、学校名・学年を明記し、封書で郵送。Web上でのEメールによる応募も可。

    <一般・外国人の部>

    日本語か英語のどちらかで応募(日本人の方は日本語で応募)。日本語の場合は400字詰め原稿用紙に3枚以内。英語の場合はA4判用紙にタイプで500語以内(ダブルスペース、文末に語数を明記)。作品に表紙をつけ、表紙にタイトル、〒住所、氏名(ふりがな)、生年月日・年齢、電話番号、メールアドレス、国籍、学校名・学年(または職業)を明記し、封書で郵送。Web上でのEメールによる応募も可。

  2. 「団体活動報告部門」

    <小・中学生の団体対象>

    400字詰め原稿用紙に日本語で10枚以内。写真等の添付資料は原稿用紙と同サイズ(B4以下)の用紙に10枚以内。作品に表紙をつけ、表紙にタイトル、団体名、作成者全員の氏名、代表責任者の氏名(ふりがな)、年齢、〒住所、電話番号、メールアドレスを明記し、封書で郵送。

  3. 「環境ビジュアルメッセージ部門」

    <小学生の部、中学生の部>

    ポスター・絵・まんが(1枚で完結している)・コラージュなど自由な表現。但しB3サイズ(51.5cm×36.4cm)以下の画用紙を使用。縦横、画材は自由。作品の裏面に、タイトル、〒住所、氏名(ふりがな)、生年月日・年齢、電話番号、メールアドレス、学校名・学年を明記し郵送

応募宛先

〒107-0062東京都港区南青山2-19-5関原ビル203「地球にやさしい作文・ポスター」事務局N係
Eメール sakubun@netwave.co.jp
締めきり 平成15年9月10日(水)当日消印有効

 

◆□ 図書紹介 □◆

「ブルーベア」リン・スクーラー著、永井淳訳、
(株)集英社発行、ISBN4-08-773385-8、定価2400円+税

 1996年8月、写真家星野道夫はカムチャツカにおいて、追い求め続けていたヒグマに殺された。しかし、自然の中にどっぷりと浸かり、ヒグマの最も近くで暮らして来た彼は、ヒグマの性格を知りつくしていたと言っても言い過ぎではない。
 彼が残した美しい写真の後ろ側には、無謀とも思える時間の積み重ねが隠れている。想像を絶する忍耐と労苦というものを、むしろ楽しみながら過ごすことのできる者でなければ、物語性を持つ写真は撮れない。
 特に、アラスカからカナダの極北の伝説的な「グレイシャーベア」別名「ブルーベア」の美しいクマをめぐるこの物語は、星野氏の「やさしさ」「人なつっこさ」「誠実さ」をとことん語り尽くしている。
やや文学的修飾が多いとは言え、星野氏の最も近くで過ごしていたガイドの著者だからこそ、豊富で緻密なドキュメンタリーに出来あがっている。

 

== 編集後記 ============================================

◇先日、むかしパンダクラブで活躍した高井淳君から突然電話が
 きて「現在、埼玉に家族3人で元気に住んでいる。」とのことでした。
                                     N.S
◇どこか近所で飼っているのでしょうか、今年生まれた子猫の兄
 弟が、毎日自宅の庭でじゃれあっています。微笑ましいですね。
 そういえば毎年換気口で子育てをしていたスズメは、今年は姿
 を見せませんでした。きっと、どこかで元気に育っていることで
 しょう。
                                     M.E.

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 えとぴりか E-Mail版 No.15(通算No.176)
  発行:パンダクラブ北海道 2003年7月31日
 
 〒064-0823 札幌市中央区北3条西26丁目 1-12-303
       事務局:長屋 隆夫 方
       代   表:長屋 貞夫:FAX&TEL (011)384-0801
 
 年会費:家族会員            ¥3,000
      個人会員            ¥2,500
      ジュニア会員(中学生まで)  ¥1,000
      オンライン会員         ¥1,000
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